Side - 15 - 28 - とあるよるのかいわ に -
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Side - 15 - 28 - とあるよるのかいわ に -
「リゼちゃん・・・彼女は優しいな、まさかあんな答えが返ってくるとは」
「あぁ、親としては自慢の娘だが、貴族としては優し過ぎるかな、権力や華やかな生活に対する欲もない・・・娘の希望通り、貴族という面倒なものに縛られず、自由気ままに生活させた方があの子にとっては幸せなのかもしれん」
「だが、放っておかない奴らも居る、・・・今も狙われているし、私の方にも会わせろって要求が国の内外から毎日のように来ている、リゼちゃんの魔力量なら一人で大規模攻撃魔法を撃てるだろうし、魔法や魔道具、医療に関する知識は莫大な金を生み出す、魔法や物理攻撃に対して全く傷付かない不老不死っていうのもな、他国からしたら脅威どころの話じゃない」
「・・・無傷じゃないよ、攻撃や好奇の視線に晒される度に娘の心は傷付いていく、傷だらけだ、この前報告を受けたんだ、私達を心配させないように振舞っているが、部屋で一人の時には傷が痛いって泣いてるそうだ・・・、俺としてはこれ以上負担をかけ続けたらそのうち心が壊れると思ってる」
「私としてはあんな酷い目に遭わされたんだ、復讐したいんじゃないかと思って提案したんだが・・・」
「俺も予想外だよ、犯人は憎いし協力はするが、もう面倒な事に関わりたくないし人が死ぬのも見たくない、そいつらを処刑するなら私の見えないところでやってくれ・・・か」
「・・・そういえば、隣の国の王太子から子は産めなくていいから嫁に欲しいって言って来てるぞ」
「娘が聞いたら失禁して倒れそうな話だな、あの子の前で絶対に言うんじゃないぞ、っていうかあの国も一夫一妻制だっただろ、跡継ぎどうするんだ、まさか側室をって抜かすのなら俺はあの国に何をするか分からんぞ」
「あぁ、もちろんだ、あの国には少しきついお仕置きをしておく、しかし・・・前世の記憶か、そこで何人もの男達に犯された後、指や腕を順番に切り落とされて目も潰されたんだったか・・・そんな目に遭ったんなら男が怖くなっても仕方ないな」
「娘は何も言っていないが・・・男と結婚したくないから魔力量を増やして成長を止めだんだと俺は思ってる、幼い頃から若い男性を恐れてたし、婚約の話になると酷く嫌がってた」
「そこまでか・・・私も一時期は息子の嫁にって思ってたんだがなぁ・・・」
「諦めろ、無理強いしたらあの子は前世の、日本だったか・・・そこに逃げてこっちには帰って来なくなるだろうな、向こうには前の家族が住んでるし居場所もあると言ってた」
「それから、お前が滅ぼしたデボネア帝国だがな・・・」
「いや人聞きの悪いこと言うなよ、俺一人で滅ぼしたわけじゃないし!」
「まぁそうだな、リゼちゃんやドック氏も協力してくれたし、特にお前のところの蛇、・・・凄いな、あいつ現役時代よりやばくなってないか?、皇帝一家と関係者全員を惨殺、しかも手足切り落として数十日も毒で苦しませた挙句に殺すとか・・・」
「お前には何度も言ったが俺は殺し方まで指示してない、好きにやれって言っただけだ、俺も報告受けて少し引いたが・・・、で、帝国がどうした」
「崩壊してからは王家の影を使って様子を見ていた、・・・想像以上にやばい、国を仕切ってた皇帝が死んじまって完全に無法地帯だ、帝都、って言っていいか分からんが、略奪や暴動が起きて皇帝の悪事に関係してない貴族連中や民衆まで被害に遭ってる、放っておいたら国が無くなりそうだ」
「・・・放っておいては?」
「酷いなお前、難民が船に乗ってエテルナ大陸の南側の国に流れて来てる、別の権力者が出て来てまたこっちに牙を剥かれても面倒だ、だがあの国を纏めたら利益も出る、しばらく王太子を向こうにやって必要なら私も行く予定だ」
「・・・で、その為に大陸の間を行き来するから転移に娘を使いたい・・・と」
「察しが良くて嬉しいな」
「先生・・・ドック氏が居るだろう」
「うちも最初はそう考えて依頼した、だが「実は不老不死になる方法を発見したから数年前から実践してる、恐ろしくキツいから魔力の出力が不安定になって長距離転移の安全を保証できない・・・訳の分からんところに間違って転移してもいいなら引き受けるが・・・」だとよ、心当たりは」
「・・・娘の師匠になる条件と引き換えに教えたようだ・・・娘が」
「まぁいいさ、彼は国の為に多大な貢献をしてくれている、これはまだ公表してないが、国から大賢者の称号も与える予定になってる、この称号があればアホな貴族からの無理な要求も無視できるだろう、機嫌を損ねず、末長くお付き合いしたいからな、・・・ところで今魔力の増量をしているのは誰と誰になってたかな」
「・・・俺と、お前だろ、俺の妻と弟、息子は今成長が止まるとマズいから成人してからやるそうだ、あとはうちの蛇だな、家族と一緒に話を聞いてたから多分やってるだろうと思って聞いてみたらやってた、それにドック氏か」
「・・・そうか、私の方は息子達と娘、妻はやってみたが4人とも毎日続かなくてダメだった、キツ過ぎるこれ以上無理だの痛いからもういやだ!、って文句言われたよ、根性の無い奴らだ」
「だが少しは魔力量増えたんじゃないのか」
「あぁ、だから感謝してるよ、少なくとも100歳前後までは寿命が伸びたんじゃないかな、妻は肌の老化が遅くなって嬉しいって言ってたな」
「娘は今、身を隠してる街で腕の腱を切られた男の治療をしてる、ドック氏と一緒に日本の技術を取り入れて、手術の痛みをなくす薬を使った画期的な治療だ、その男の傷が癒えてから少しづつリハビリというのを1日おきにやって元に戻すそうだ、この国初の快挙になるらしい」
「隠れてる間にもそんな事をしてたのか、それだと腕を怪我した騎士達の再雇用や怪我人の現場復帰が期待できるな、また褒美が必要になるじゃないか、じゃぁリハビリ?が始まる前までに帝国に連れて行って、帰りは転移で大丈夫だから10日くらいリゼちゃん借りても大丈夫か・・・」
「もう褒美はお腹いっぱいだそうだが・・・そんなに早く帝国に行けないだろ」
「いや、短距離の転移ならドック氏でもいけるらしいからこの大陸の国々を中継してドック氏がリゼちゃんを転移させて大陸南端の国まで連れて行く、それからドック氏は帝国の港に行った事があるらしいから海を転移で渡る、大陸の間は距離が遠いから少し場所がズレることも考慮に入れて10日だ、それでギャラン大陸に着く、元帝都は港に近いから固定式の転移魔法陣を王国で用意した拠点に設置して帰って貰えば10日でも長いくらいだろ、裏切り者の奴らにはリゼちゃんが失踪した事にすればいい、あの手紙を読んで皆が信じられなくなったから日本で暮らす、もう帰って来ないってな、餌に食い付けば手間が省ける」
「宰相はどう動くかな、俺は帝国潰すために宰相補佐辞めたからしばらく会ってないが」
「私の中で奴の信用は地に落ちてる、目の前に餌をぶら下げて食いつくのを待ってる状態だ、で、奴が破滅した後、宰相をお前に・・・」
「やめてくれそんな面倒な仕事、冗談じゃない・・・お前、悪い顔になってるぞ」
「・・・そうだよ、私は悪い国王陛下だ、知らなかったのか?」
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「リゼちゃん・・・彼女は優しいな、まさかあんな答えが返ってくるとは」
「あぁ、親としては自慢の娘だが、貴族としては優し過ぎるかな、権力や華やかな生活に対する欲もない・・・娘の希望通り、貴族という面倒なものに縛られず、自由気ままに生活させた方があの子にとっては幸せなのかもしれん」
「だが、放っておかない奴らも居る、・・・今も狙われているし、私の方にも会わせろって要求が国の内外から毎日のように来ている、リゼちゃんの魔力量なら一人で大規模攻撃魔法を撃てるだろうし、魔法や魔道具、医療に関する知識は莫大な金を生み出す、魔法や物理攻撃に対して全く傷付かない不老不死っていうのもな、他国からしたら脅威どころの話じゃない」
「・・・無傷じゃないよ、攻撃や好奇の視線に晒される度に娘の心は傷付いていく、傷だらけだ、この前報告を受けたんだ、私達を心配させないように振舞っているが、部屋で一人の時には傷が痛いって泣いてるそうだ・・・、俺としてはこれ以上負担をかけ続けたらそのうち心が壊れると思ってる」
「私としてはあんな酷い目に遭わされたんだ、復讐したいんじゃないかと思って提案したんだが・・・」
「俺も予想外だよ、犯人は憎いし協力はするが、もう面倒な事に関わりたくないし人が死ぬのも見たくない、そいつらを処刑するなら私の見えないところでやってくれ・・・か」
「・・・そういえば、隣の国の王太子から子は産めなくていいから嫁に欲しいって言って来てるぞ」
「娘が聞いたら失禁して倒れそうな話だな、あの子の前で絶対に言うんじゃないぞ、っていうかあの国も一夫一妻制だっただろ、跡継ぎどうするんだ、まさか側室をって抜かすのなら俺はあの国に何をするか分からんぞ」
「あぁ、もちろんだ、あの国には少しきついお仕置きをしておく、しかし・・・前世の記憶か、そこで何人もの男達に犯された後、指や腕を順番に切り落とされて目も潰されたんだったか・・・そんな目に遭ったんなら男が怖くなっても仕方ないな」
「娘は何も言っていないが・・・男と結婚したくないから魔力量を増やして成長を止めだんだと俺は思ってる、幼い頃から若い男性を恐れてたし、婚約の話になると酷く嫌がってた」
「そこまでか・・・私も一時期は息子の嫁にって思ってたんだがなぁ・・・」
「諦めろ、無理強いしたらあの子は前世の、日本だったか・・・そこに逃げてこっちには帰って来なくなるだろうな、向こうには前の家族が住んでるし居場所もあると言ってた」
「それから、お前が滅ぼしたデボネア帝国だがな・・・」
「いや人聞きの悪いこと言うなよ、俺一人で滅ぼしたわけじゃないし!」
「まぁそうだな、リゼちゃんやドック氏も協力してくれたし、特にお前のところの蛇、・・・凄いな、あいつ現役時代よりやばくなってないか?、皇帝一家と関係者全員を惨殺、しかも手足切り落として数十日も毒で苦しませた挙句に殺すとか・・・」
「お前には何度も言ったが俺は殺し方まで指示してない、好きにやれって言っただけだ、俺も報告受けて少し引いたが・・・、で、帝国がどうした」
「崩壊してからは王家の影を使って様子を見ていた、・・・想像以上にやばい、国を仕切ってた皇帝が死んじまって完全に無法地帯だ、帝都、って言っていいか分からんが、略奪や暴動が起きて皇帝の悪事に関係してない貴族連中や民衆まで被害に遭ってる、放っておいたら国が無くなりそうだ」
「・・・放っておいては?」
「酷いなお前、難民が船に乗ってエテルナ大陸の南側の国に流れて来てる、別の権力者が出て来てまたこっちに牙を剥かれても面倒だ、だがあの国を纏めたら利益も出る、しばらく王太子を向こうにやって必要なら私も行く予定だ」
「・・・で、その為に大陸の間を行き来するから転移に娘を使いたい・・・と」
「察しが良くて嬉しいな」
「先生・・・ドック氏が居るだろう」
「うちも最初はそう考えて依頼した、だが「実は不老不死になる方法を発見したから数年前から実践してる、恐ろしくキツいから魔力の出力が不安定になって長距離転移の安全を保証できない・・・訳の分からんところに間違って転移してもいいなら引き受けるが・・・」だとよ、心当たりは」
「・・・娘の師匠になる条件と引き換えに教えたようだ・・・娘が」
「まぁいいさ、彼は国の為に多大な貢献をしてくれている、これはまだ公表してないが、国から大賢者の称号も与える予定になってる、この称号があればアホな貴族からの無理な要求も無視できるだろう、機嫌を損ねず、末長くお付き合いしたいからな、・・・ところで今魔力の増量をしているのは誰と誰になってたかな」
「・・・俺と、お前だろ、俺の妻と弟、息子は今成長が止まるとマズいから成人してからやるそうだ、あとはうちの蛇だな、家族と一緒に話を聞いてたから多分やってるだろうと思って聞いてみたらやってた、それにドック氏か」
「・・・そうか、私の方は息子達と娘、妻はやってみたが4人とも毎日続かなくてダメだった、キツ過ぎるこれ以上無理だの痛いからもういやだ!、って文句言われたよ、根性の無い奴らだ」
「だが少しは魔力量増えたんじゃないのか」
「あぁ、だから感謝してるよ、少なくとも100歳前後までは寿命が伸びたんじゃないかな、妻は肌の老化が遅くなって嬉しいって言ってたな」
「娘は今、身を隠してる街で腕の腱を切られた男の治療をしてる、ドック氏と一緒に日本の技術を取り入れて、手術の痛みをなくす薬を使った画期的な治療だ、その男の傷が癒えてから少しづつリハビリというのを1日おきにやって元に戻すそうだ、この国初の快挙になるらしい」
「隠れてる間にもそんな事をしてたのか、それだと腕を怪我した騎士達の再雇用や怪我人の現場復帰が期待できるな、また褒美が必要になるじゃないか、じゃぁリハビリ?が始まる前までに帝国に連れて行って、帰りは転移で大丈夫だから10日くらいリゼちゃん借りても大丈夫か・・・」
「もう褒美はお腹いっぱいだそうだが・・・そんなに早く帝国に行けないだろ」
「いや、短距離の転移ならドック氏でもいけるらしいからこの大陸の国々を中継してドック氏がリゼちゃんを転移させて大陸南端の国まで連れて行く、それからドック氏は帝国の港に行った事があるらしいから海を転移で渡る、大陸の間は距離が遠いから少し場所がズレることも考慮に入れて10日だ、それでギャラン大陸に着く、元帝都は港に近いから固定式の転移魔法陣を王国で用意した拠点に設置して帰って貰えば10日でも長いくらいだろ、裏切り者の奴らにはリゼちゃんが失踪した事にすればいい、あの手紙を読んで皆が信じられなくなったから日本で暮らす、もう帰って来ないってな、餌に食い付けば手間が省ける」
「宰相はどう動くかな、俺は帝国潰すために宰相補佐辞めたからしばらく会ってないが」
「私の中で奴の信用は地に落ちてる、目の前に餌をぶら下げて食いつくのを待ってる状態だ、で、奴が破滅した後、宰相をお前に・・・」
「やめてくれそんな面倒な仕事、冗談じゃない・・・お前、悪い顔になってるぞ」
「・・・そうだよ、私は悪い国王陛下だ、知らなかったのか?」