両親の馴れ初め
ー/ー
「それじゃあ、エリカはお母さまと散歩でもしましょうねぇ」
「え? あ、はい……」
レオンハルトさまの手を離すのは、なんだか名残惜しい気がする。
でも、こうしてお母さまと一緒に散歩ができるのも、もう残り少なくなるだろう。
そう考えると、家族の時間も大切にしたかった。
ちらりとレオンハルトさまを見ると、彼は優しく微笑んで小さく首を縦に振る。
お父さまは椅子から立ち上がり、レオンハルトさまに近付くと、ガシッと肩を掴んでバンバンと叩き、彼を連れて歩き出す。
その姿を見送り、くすくすと笑うお母さまに視線を向けると、「その前にお茶を飲みましょうねぇ。せっかく淹れてもらったしねぇ」と、すっかりぬるくなったお茶を一気に飲み干した。
私もカップも持ち、ごくごくと飲み干す。一気飲みは貴族としてはダメかもしれないけれど、ここには私とお母さましかいないから、許してほしい。
そして、お茶はぬるくなってもおいしかった。
「エリカ、行きましょう?」
「はい、お母さま」
執務室を出て、お母さまについていく。
お母さまは中庭までの道を歩きながら、ちらりと私を見て「それで、彼のこと、好きになったのぉ?」と目を弓型に細めて尋ねてきた。
「お、お母さま……!?」
「あら、お顔が真っ赤よぉ。うふふ、エリカも恋をしたのねぇ」
中庭につき、咲いている花々を眺めながら……ワクワクとした声色を隠さないお母さまに、私は自分の頬に手を添える。
「……確かに、レオンハルトさまを想うと……鼓動が早鐘を打つようです。……でも、これは恋なのでしょうか……?」
昨日と今日、会話をしてとても良い人だと感じている。格好いいし、私のことを考えてくれていることがわかるもの。
「エリカは、自分の感情を誤魔化すことに長けちゃったのねぇ」
困ったように眉を下げるお母さまに、私はなにも言えなかった。
だって、覚えがあるのだもの。
感情を表に出すことがないように、どんなことがあっても私は揺るがないように、不都合なことを受け入れるのではなく、誤魔化すことを覚えてしまった。
ダニエル殿下の年に一回の浮気だって、私が本気でやめてほしいと訴えれば、やめてくれたのかもしれない。
――でも、そんなことをするよりも、勉強に時間を費やしたかった。
それが、『可愛くない女』だと思われたのかしら……?
アデーレと付き合い始めてから、私に対するダニエル殿下の評価は『可愛くない女』やら『つまらない女』だと耳にすることが増えていたのよね。
きっと、アデーレにダニエル殿下が惹かれたのは、『可愛い女』で『面白い女』だったからだろう。
「恋は良いわよぉ。女の子をきれいにしてくれるし、世界が輝いて見えるもの。――でもねぇ、恋ってきれいなだけではいられないのよぉ」
お母さまは優しく微笑みを浮かべて、恋のことを語り出すお母さま。
「きれいなだけはいられない……?」
「人を好きになるって、自分の醜い心と向き合うことでもあるのよぉ」
「醜い心?」
「ええ。あの女性とどうして親しげなのかしら? どうしてそんなに優しくするのかしら? どうして笑顔を見せるのかしら? って。……まぁ、嫉妬よねぇ」
「嫉妬」
「それだけじゃないわぁ。独占欲もあるでしょうし、彼がどんなことを考えているのか気になっちゃう。……でもね、それも人を好きにならないと感じないことだと思うのよぉ」
しみじみと語るお母さまに、お父さまに対してそんなことを感じていたのかな? と首を捻った。
「それは、お母さまがお父さまに恋をしてから、知った感情なのですか?」
「あら、気付いちゃったぁ? うふふ、そうよぉ」
お母さまは恥ずかしそうに頬を赤く染めて、扇子で隠す。
「お母さまとお父さまの馴れ初めを、教えていただけますか?」
お母さまはきょとんとした表情になったけれど、すぐににんまりと目を細めてうなずいた。
「社交界デビューしたときに、あの人がいたのよねぇ。パッと見て、お父さまに一目惚れしてねぇ、そのまま勢いでプロポーズしちゃったのよぉ」
うふふ、と当時を懐かしむお母さまに、私は目を大きく見開く。
お母さまが、お父さまにプロポーズしたの!? 会っていきなり!? お父さま、かなりびっくりしたんじゃないかな?
「お父さまは、すぐにお母さまのプロポーズを受けたのですか?」
「いいえ、まさかぁ。会って数分もしないプロポーズだったから、なにかの冗談だと思ったみたい。でもね、真剣なことに気付いてくれて、まずはお友だちからってことになったのよぉ」
扇子で顔を隠したまま空を見上げるお母さま。
……お父さま、お母さまの気持ちを大切に受け取ったのね。
「お父さまが国に帰るときに、『あなたはこの国に未練はないのですか?』と聞かれたわねぇ。だから、『あなたがいない国で暮らすほうがいやですわぁ』って答えたの。そしたら彼、国に帰って一ヶ月くらいでお母さまのところに来てくれてね、プロポーズをしてくれたのよぉ」
そんなことを考えていたなんて、知らなかった。
両親が私の努力を知っていたことも、こんなに私のことを愛してくれていたことも、なんだかすごく心がくすぐったくて……同時に歓喜に満ち溢れる。
思えば、私が背伸びしているときでも、両親は黙って見守ってくれていた。
体調が悪くなる前にストップをかけてくれていたのも、家族だったわね……
「エリカが望んだ人なら、お母さまは反対しないわぁ。フォルクヴァルツ辺境伯、良い人そうだしぃ……でもね、エリカはお母さまの大切な、可愛い娘なの。なにかあったら、きちんと頼ってちょうだいねぇ?」
「お母さま……」
ああ、私の涙腺はもろくてダメね。
ポロポロと涙がこぼれていく。お母さまがそっと、私を抱きしめてくれた。
お母さまの温もりを感じて、静かに目を閉じてその優しさに甘える。
ぽんぽんと優しく背中を叩いてくれて……涙はなかなか止まらなかった。
ようやく涙が止まり、いつの間にか近くに来ていたメイドから温かいタオルと冷たいタオルを受け取り目のケアをしてもらう。
目の腫れがだいぶ良くなってから、「ありがとうございます」とお母さまに頭を下げた。
「うふふ。今日はフォルクヴァルツ辺境伯と一緒にご飯を食べましょうねぇ」
「そうですね」
出逢って二日、付き合い始めて初日。みんなで一緒に食事をする――なんて、二週間くらい前には考えられなかったことね。
「その前に、お化粧で隠してきちゃいなさい」
「……そうします」
自室に戻って、メイドたちに頼んで目の腫れは化粧で誤魔化してもらった。
そして、食事の時間――食堂でお父さまとお母さま、レオンハルトさまと私が一緒に食事を摂り、とても和やかな時間が流れる。
こんなに穏やかな時間、夢なら覚めないでほしいと願うくらい心地の良いもので……
ちらりとレオンハルトさまを見ると、彼は私の視線に気付いたのか、こちらを見てにこりと微笑んだ!
「お口に合うからしぁ?」
「はい、とても美味しいです」
お母さまに話しかけられて、レオンハルトさまが答える。
お父さまはそうだろう、そうだろうと何度もうなずいて、上機嫌な様子でワインをレオンハルトさまのグラスに注いでいた。
「ワインも美味しいですね」
「そうだろう? このワイン、お気に入りなんだ」
……お父さま、本当に上機嫌ね。
お母さまもワインを飲んでいるけれど、私はぶどうジュースだ。これも美味しい。
うちの家訓で、二十歳まではお酒、厳禁なの。
料理やお菓子に使う分には構わないのだけどね。
「レームクール伯爵夫妻の、馴れ初めを教えていただきました。夫人はとても積極的な方だったのですね」
「あらぁ、知っちゃった? うふふ、そうなの。好きになったら、その人のことしか目に入らなくてねぇ。運命というものがあるのなら、この人がそうだってピンと来ちゃったのよぉ」
お母さまが頬に手を添えてしみじみと口にした。
レオンハルトさまも、私と同じようにお父さまとお母さまの馴れ初めを聞いていたのね。
「あとで、陛下にも報告しないといけないね。エリカには良い人ができそうだから、釣書はもういりませんって」
「そのときにはお母さまたちも一緒に行くからねぇ」
「……釣書って陛下からもあったのですか……?」
あの山のような釣書を思い出し、ぽかんと口を開けてしまった。
ハッとして、口を閉じる。レオンハルトさまに変な顔を見せてしまったわね……
「一緒に……?」
レオンハルトさまが困惑したようにお父さまとお母さまを見ると、お父さまがすっとなにかを取り出す。
「婚約の有無に関係なく、王室からは招かれているからね」
ぴらりと王城への招待状を見せるお父さま。
……その招待状、いつ届いたの……?
そして、どうして招かれているのかしら……?
「うふふ。ちなみにダニエル殿下とアデーレ? でしたっけ? その子もいるみたいよぉ」
「……え」
思わず小さな声が出た。
会いたくない人たちなんだけど……
それでも、たぶん……向き合わなきゃいけないことなんだろうなぁ。
レオンハルトさまが心配そうに私を見ていたから、平気ですよ、と微笑んでみせた。
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「え? あ、はい……」
レオンハルトさまの手を離すのは、なんだか名残惜しい気がする。
でも、こうしてお母さまと一緒に散歩ができるのも、もう残り少なくなるだろう。
そう考えると、家族の時間も大切にしたかった。
ちらりとレオンハルトさまを見ると、彼は優しく微笑んで小さく首を縦に振る。
お父さまは椅子から立ち上がり、レオンハルトさまに近付くと、ガシッと肩を掴んでバンバンと叩き、彼を連れて歩き出す。
その姿を見送り、くすくすと笑うお母さまに視線を向けると、「その前にお茶を飲みましょうねぇ。せっかく淹れてもらったしねぇ」と、すっかりぬるくなったお茶を一気に飲み干した。
私もカップも持ち、ごくごくと飲み干す。一気飲みは貴族としてはダメかもしれないけれど、ここには私とお母さましかいないから、許してほしい。
そして、お茶はぬるくなってもおいしかった。
「エリカ、行きましょう?」
「はい、お母さま」
執務室を出て、お母さまについていく。
お母さまは中庭までの道を歩きながら、ちらりと私を見て「それで、彼のこと、好きになったのぉ?」と目を弓型に細めて尋ねてきた。
「お、お母さま……!?」
「あら、お顔が真っ赤よぉ。うふふ、エリカも恋をしたのねぇ」
中庭につき、咲いている花々を眺めながら……ワクワクとした声色を隠さないお母さまに、私は自分の頬に手を添える。
「……確かに、レオンハルトさまを想うと……鼓動が早鐘を打つようです。……でも、これは恋なのでしょうか……?」
昨日と今日、会話をしてとても良い人だと感じている。格好いいし、私のことを考えてくれていることがわかるもの。
「エリカは、自分の感情を誤魔化すことに長けちゃったのねぇ」
困ったように眉を下げるお母さまに、私はなにも言えなかった。
だって、覚えがあるのだもの。
感情を表に出すことがないように、どんなことがあっても私は揺るがないように、不都合なことを受け入れるのではなく、誤魔化すことを覚えてしまった。
ダニエル殿下の年に一回の浮気だって、私が本気でやめてほしいと訴えれば、やめてくれたのかもしれない。
――でも、そんなことをするよりも、勉強に時間を費やしたかった。
それが、『可愛くない女』だと思われたのかしら……?
アデーレと付き合い始めてから、私に対するダニエル殿下の評価は『可愛くない女』やら『つまらない女』だと耳にすることが増えていたのよね。
きっと、アデーレにダニエル殿下が惹かれたのは、『可愛い女』で『面白い女』だったからだろう。
「恋は良いわよぉ。女の子をきれいにしてくれるし、世界が輝いて見えるもの。――でもねぇ、恋ってきれいなだけではいられないのよぉ」
お母さまは優しく微笑みを浮かべて、恋のことを語り出すお母さま。
「きれいなだけはいられない……?」
「人を好きになるって、自分の|醜《みにくい》い心と向き合うことでもあるのよぉ」
「|醜《みにくい》い心?」
「ええ。あの女性とどうして親しげなのかしら? どうしてそんなに優しくするのかしら? どうして笑顔を見せるのかしら? って。……まぁ、嫉妬よねぇ」
「嫉妬」
「それだけじゃないわぁ。独占欲もあるでしょうし、彼がどんなことを考えているのか気になっちゃう。……でもね、それも人を好きにならないと感じないことだと思うのよぉ」
しみじみと語るお母さまに、お父さまに対してそんなことを感じていたのかな? と首を捻った。
「それは、お母さまがお父さまに恋をしてから、知った感情なのですか?」
「あら、気付いちゃったぁ? うふふ、そうよぉ」
お母さまは恥ずかしそうに頬を赤く染めて、扇子で隠す。
「お母さまとお父さまの馴れ初めを、教えていただけますか?」
お母さまはきょとんとした表情になったけれど、すぐににんまりと目を細めてうなずいた。
「社交界デビューしたときに、あの人がいたのよねぇ。パッと見て、お父さまに一目惚れしてねぇ、そのまま勢いでプロポーズしちゃったのよぉ」
うふふ、と当時を懐かしむお母さまに、私は目を大きく見開く。
お母さまが、お父さまにプロポーズしたの!? 会っていきなり!? お父さま、かなりびっくりしたんじゃないかな?
「お父さまは、すぐにお母さまのプロポーズを受けたのですか?」
「いいえ、まさかぁ。会って数分もしないプロポーズだったから、なにかの冗談だと思ったみたい。でもね、真剣なことに気付いてくれて、まずはお友だちからってことになったのよぉ」
扇子で顔を隠したまま空を見上げるお母さま。
……お父さま、お母さまの気持ちを大切に受け取ったのね。
「お父さまが国に帰るときに、『あなたはこの国に未練はないのですか?』と聞かれたわねぇ。だから、『あなたがいない国で暮らすほうがいやですわぁ』って答えたの。そしたら彼、国に帰って一ヶ月くらいでお母さまのところに来てくれてね、プロポーズをしてくれたのよぉ」
そんなことを考えていたなんて、知らなかった。
両親が私の努力を知っていたことも、こんなに私のことを愛してくれていたことも、なんだかすごく心がくすぐったくて……同時に歓喜に満ち溢れる。
思えば、私が背伸びしているときでも、両親は黙って見守ってくれていた。
体調が悪くなる前にストップをかけてくれていたのも、家族だったわね……
「エリカが望んだ人なら、お母さまは反対しないわぁ。フォルクヴァルツ辺境伯、良い人そうだしぃ……でもね、エリカはお母さまの大切な、可愛い娘なの。なにかあったら、きちんと頼ってちょうだいねぇ?」
「お母さま……」
ああ、私の涙腺はもろくてダメね。
ポロポロと涙がこぼれていく。お母さまがそっと、私を抱きしめてくれた。
お母さまの温もりを感じて、静かに目を閉じてその優しさに甘える。
ぽんぽんと優しく背中を叩いてくれて……涙はなかなか止まらなかった。
ようやく涙が止まり、いつの間にか近くに来ていたメイドから温かいタオルと冷たいタオルを受け取り目のケアをしてもらう。
目の腫れがだいぶ良くなってから、「ありがとうございます」とお母さまに頭を下げた。
「うふふ。今日はフォルクヴァルツ辺境伯と一緒にご飯を食べましょうねぇ」
「そうですね」
出逢って二日、付き合い始めて初日。みんなで一緒に食事をする――なんて、二週間くらい前には考えられなかったことね。
「その前に、お化粧で隠してきちゃいなさい」
「……そうします」
自室に戻って、メイドたちに頼んで目の腫れは化粧で誤魔化してもらった。
そして、食事の時間――食堂でお父さまとお母さま、レオンハルトさまと私が一緒に食事を摂り、とても和やかな時間が流れる。
こんなに穏やかな時間、夢なら覚めないでほしいと願うくらい心地の良いもので……
ちらりとレオンハルトさまを見ると、彼は私の視線に気付いたのか、こちらを見てにこりと微笑んだ!
「お口に合うからしぁ?」
「はい、とても美味しいです」
お母さまに話しかけられて、レオンハルトさまが答える。
お父さまはそうだろう、そうだろうと何度もうなずいて、上機嫌な様子でワインをレオンハルトさまのグラスに注いでいた。
「ワインも美味しいですね」
「そうだろう? このワイン、お気に入りなんだ」
……お父さま、本当に上機嫌ね。
お母さまもワインを飲んでいるけれど、私はぶどうジュースだ。これも美味しい。
うちの家訓で、二十歳まではお酒、厳禁なの。
料理やお菓子に使う分には構わないのだけどね。
「レームクール伯爵夫妻の、馴れ初めを教えていただきました。夫人はとても積極的な方だったのですね」
「あらぁ、知っちゃった? うふふ、そうなの。好きになったら、その人のことしか目に入らなくてねぇ。運命というものがあるのなら、この人がそうだってピンと来ちゃったのよぉ」
お母さまが頬に手を添えてしみじみと口にした。
レオンハルトさまも、私と同じようにお父さまとお母さまの馴れ初めを聞いていたのね。
「あとで、陛下にも報告しないといけないね。エリカには良い人ができそうだから、釣書はもういりませんって」
「そのときにはお母さまたちも一緒に行くからねぇ」
「……釣書って陛下からもあったのですか……?」
あの山のような釣書を思い出し、ぽかんと口を開けてしまった。
ハッとして、口を閉じる。レオンハルトさまに変な顔を見せてしまったわね……
「一緒に……?」
レオンハルトさまが困惑したようにお父さまとお母さまを見ると、お父さまがすっとなにかを取り出す。
「婚約の有無に関係なく、王室からは招かれているからね」
ぴらりと王城への招待状を見せるお父さま。
……その招待状、いつ届いたの……?
そして、どうして招かれているのかしら……?
「うふふ。ちなみにダニエル殿下とアデーレ? でしたっけ? その子もいるみたいよぉ」
「……え」
思わず小さな声が出た。
会いたくない人たちなんだけど……
それでも、たぶん……向き合わなきゃいけないことなんだろうなぁ。
レオンハルトさまが心配そうに私を見ていたから、平気ですよ、と微笑んでみせた。