お祭りデート
ー/ーそれから一週間が経った。俺が誤って転倒させてしまった田口さんは、あれから特に何事もなかった。
仕事をしていると田口さんの孫娘が、浴衣姿で田口さんに会いに来ていた。
「まあ!!里奈ちゃん。綺麗な着物だね」
「うん!おばあちゃんに見せに来たの」
「そっかぁ。そういえば今日から夏祭りだもんね」
「うん!」
俺は、職員のおばちゃんと田口さんの孫娘の会話を近くで聞いていた。
そうか。そういえば今日から三日間、夏祭りがあるのか。
季節のイベントだし、加奈と一緒に夏祭り行けたら楽しいだろうな。
俺は昼休み、加奈に夏祭りに行かない?とメッセージを送った。
すると明日なら大丈夫と返事が来た。
次の日になり、加奈との待ち合わせ場所に着いた。
待ち合わせの時間を過ぎても加奈は、なかなか現れなかった。
遅れる事ニ十分、加奈がやってきた。
「ごめんー!お待たせ―!浴衣着てたら時間かかっちゃった」
加奈は浴衣姿だった。
き、綺麗だ!!凄く綺麗だ!!
「いいね!凄く似合ってるよ。綺麗!!」
「ありがとう!」
「サンダルだと歩きにくいよね?少しゆっくり歩くよ」
「うん、ごめんね」
「いや、俺の方こそごめんよ。自分が誘っておいて浴衣着てこなかった」
「ううん。いいよ。私が浴衣着たかっただけだから」
「そっか。じゃあ行こうか」
「うん」
祭りの会場に着くと、大勢の人が来て賑わっていた。
沢山の屋台があちこちに出ていて、太鼓の音が鳴り響いている。
「やっぱり凄い人だね」
「ねー!普段は田舎なのに、どこからこんなに人が来たんだって感じだよね」
「ほんとそう。さてどこから回ろうか」
「あっ!たこ焼きある!たこ焼き食べたい!」
「たこ焼きか。よし、食べよう」
たこ焼きを二つ買って歩きながら食べる。
「おっ!焼きとうもろこし美味しそう!良い匂い。加奈はどうする?食べる?」
「じゃあ食べようかな」
焼きとうもろこしを二つ買って、また食べながら歩いていく。
「喉渇かない?なんか飲み物買おうよ」
「私、お茶がいい」
「オッケー。俺もお茶にするか」
二人分のお茶を買って飲む。
「あー、俺なんか甘いの食べたくなってきたかも」
「林檎飴食べたい!!」
「あー!やっぱり祭りといえば林檎飴だよね」
二人分の林檎飴を買ってベンチに座って食べる。
「なんかさ、こういうお祭りの時って色々食べ歩きたくなるよね」
「うんうん!」
そしてまた歩いていると、金魚すくいが目に入った。
「あっ!!ねぇ、金魚すくいしない?」
「よしっ、やるか」
「どっちが上手いか勝負ね!」
「よーし、負けないぞ」
お金を払って金魚すくいをする。
アミが破れないように慎重にいき、一匹すくった。
「よしっ!!一匹目!!」
加奈も狙いを定めてすくい上げる。
「私も一匹!!」
「おっ、やるな!!」
今度は黒い出目金を狙ってすくいあげた。
しかしアミが破れてしまった。
「うわあー!!ダメだったーー!!」
「よーし、私も出目金狙っちゃお!!」
「頑張れ、加奈」
加奈は出目金に狙いを定め、サッとすくい上げる。
見事に出目金をゲットした。
「おお、加奈。上手いな!!」
「へへっ!!もう一匹いくよー!」
次は、大きめの赤い金魚に狙いを定めた。
しかし加奈の持っていたアミは破れてしまった。
「ああー!!ダメかー!!」
俺は赤い金魚一匹。
加奈は、赤い金魚と黒い出目金の二匹を貰った。
「出目金可愛い!」
「よかったな、出目金ゲットできて」
「うん」
「加奈の家、水槽ある?」
「うん。あるよ」
「俺の家、水槽ないからさ。俺のこの金魚、もらってくれない?その方がコイツも幸せだろうし」
「うん。いいよ」
加奈に金魚の入った袋を渡した。
「あっ!わたあめ食べたい!」
「よし、買いに行くか」
わたあめを買って食べる。
「うわああーーん!!おかあさーん!!どこー?」
わたあめを食べていると、小さな女の子が泣いていた。
加奈が近寄って行って声をかけた。
「どうしたの?迷子になっちゃったの?」
「ぐすんっ。うん……」
「しかし、この人混みの中だと、なかなか探すのも大変だぞ」
「智也君、こういう時ってどうしたらいいのかなー?」
「そうだなー……。お母さんも探しているだろうし、こういう時は放送してもらうのがいいんじゃないかな」
「ねぇ。じゃあお姉ちゃん達と一緒にお母さん呼んでもらいにいこう?」
「ぐすんっ……。ううっ……。うんっ……」
加奈が女の子の手を繋ぎ、三人で迷子の放送をしてくれるところまでいく。
そして放送で呼んでもらい、一緒に待っていた。
すると女の子のお母さんが見つかった。
「よかった。もう一人で勝手に歩いて行ったらダメって言ったでしょ」
「ぐすっ……。ごめんなさい……。あのね、お姉ちゃんとおじさんが連れてきてくれたの」
「本当にすみません。ありがとうございます」
「いえ。見つかってよかったです」
うぐっ……。おじさんって言われちゃった……。
それを聞いて加奈が大爆笑していた。
「お姉ちゃん、ありがとう」
「うん。もう迷子にならないようにね」
「おじさんもありがとう」
「う、うん……」
また加奈が爆笑していた。
「お母さん無事に見つかってよかったね。おじさん」
「やめて!!俺の心の傷を抉らないで!!」
「あはははは」
そして祭りの時間は終わり、お開きになった。
「いやー、やっぱり祭りは楽しいな」
「そうだね」
「来年もまた来たいね」
「うん」
「それじゃ、帰り気を付けてね」
「うん。またね!」
浴衣姿で振り返って手を振ってくれる加奈は、凄く可愛かった。
仕事をしていると田口さんの孫娘が、浴衣姿で田口さんに会いに来ていた。
「まあ!!里奈ちゃん。綺麗な着物だね」
「うん!おばあちゃんに見せに来たの」
「そっかぁ。そういえば今日から夏祭りだもんね」
「うん!」
俺は、職員のおばちゃんと田口さんの孫娘の会話を近くで聞いていた。
そうか。そういえば今日から三日間、夏祭りがあるのか。
季節のイベントだし、加奈と一緒に夏祭り行けたら楽しいだろうな。
俺は昼休み、加奈に夏祭りに行かない?とメッセージを送った。
すると明日なら大丈夫と返事が来た。
次の日になり、加奈との待ち合わせ場所に着いた。
待ち合わせの時間を過ぎても加奈は、なかなか現れなかった。
遅れる事ニ十分、加奈がやってきた。
「ごめんー!お待たせ―!浴衣着てたら時間かかっちゃった」
加奈は浴衣姿だった。
き、綺麗だ!!凄く綺麗だ!!
「いいね!凄く似合ってるよ。綺麗!!」
「ありがとう!」
「サンダルだと歩きにくいよね?少しゆっくり歩くよ」
「うん、ごめんね」
「いや、俺の方こそごめんよ。自分が誘っておいて浴衣着てこなかった」
「ううん。いいよ。私が浴衣着たかっただけだから」
「そっか。じゃあ行こうか」
「うん」
祭りの会場に着くと、大勢の人が来て賑わっていた。
沢山の屋台があちこちに出ていて、太鼓の音が鳴り響いている。
「やっぱり凄い人だね」
「ねー!普段は田舎なのに、どこからこんなに人が来たんだって感じだよね」
「ほんとそう。さてどこから回ろうか」
「あっ!たこ焼きある!たこ焼き食べたい!」
「たこ焼きか。よし、食べよう」
たこ焼きを二つ買って歩きながら食べる。
「おっ!焼きとうもろこし美味しそう!良い匂い。加奈はどうする?食べる?」
「じゃあ食べようかな」
焼きとうもろこしを二つ買って、また食べながら歩いていく。
「喉渇かない?なんか飲み物買おうよ」
「私、お茶がいい」
「オッケー。俺もお茶にするか」
二人分のお茶を買って飲む。
「あー、俺なんか甘いの食べたくなってきたかも」
「林檎飴食べたい!!」
「あー!やっぱり祭りといえば林檎飴だよね」
二人分の林檎飴を買ってベンチに座って食べる。
「なんかさ、こういうお祭りの時って色々食べ歩きたくなるよね」
「うんうん!」
そしてまた歩いていると、金魚すくいが目に入った。
「あっ!!ねぇ、金魚すくいしない?」
「よしっ、やるか」
「どっちが上手いか勝負ね!」
「よーし、負けないぞ」
お金を払って金魚すくいをする。
アミが破れないように慎重にいき、一匹すくった。
「よしっ!!一匹目!!」
加奈も狙いを定めてすくい上げる。
「私も一匹!!」
「おっ、やるな!!」
今度は黒い出目金を狙ってすくいあげた。
しかしアミが破れてしまった。
「うわあー!!ダメだったーー!!」
「よーし、私も出目金狙っちゃお!!」
「頑張れ、加奈」
加奈は出目金に狙いを定め、サッとすくい上げる。
見事に出目金をゲットした。
「おお、加奈。上手いな!!」
「へへっ!!もう一匹いくよー!」
次は、大きめの赤い金魚に狙いを定めた。
しかし加奈の持っていたアミは破れてしまった。
「ああー!!ダメかー!!」
俺は赤い金魚一匹。
加奈は、赤い金魚と黒い出目金の二匹を貰った。
「出目金可愛い!」
「よかったな、出目金ゲットできて」
「うん」
「加奈の家、水槽ある?」
「うん。あるよ」
「俺の家、水槽ないからさ。俺のこの金魚、もらってくれない?その方がコイツも幸せだろうし」
「うん。いいよ」
加奈に金魚の入った袋を渡した。
「あっ!わたあめ食べたい!」
「よし、買いに行くか」
わたあめを買って食べる。
「うわああーーん!!おかあさーん!!どこー?」
わたあめを食べていると、小さな女の子が泣いていた。
加奈が近寄って行って声をかけた。
「どうしたの?迷子になっちゃったの?」
「ぐすんっ。うん……」
「しかし、この人混みの中だと、なかなか探すのも大変だぞ」
「智也君、こういう時ってどうしたらいいのかなー?」
「そうだなー……。お母さんも探しているだろうし、こういう時は放送してもらうのがいいんじゃないかな」
「ねぇ。じゃあお姉ちゃん達と一緒にお母さん呼んでもらいにいこう?」
「ぐすんっ……。ううっ……。うんっ……」
加奈が女の子の手を繋ぎ、三人で迷子の放送をしてくれるところまでいく。
そして放送で呼んでもらい、一緒に待っていた。
すると女の子のお母さんが見つかった。
「よかった。もう一人で勝手に歩いて行ったらダメって言ったでしょ」
「ぐすっ……。ごめんなさい……。あのね、お姉ちゃんとおじさんが連れてきてくれたの」
「本当にすみません。ありがとうございます」
「いえ。見つかってよかったです」
うぐっ……。おじさんって言われちゃった……。
それを聞いて加奈が大爆笑していた。
「お姉ちゃん、ありがとう」
「うん。もう迷子にならないようにね」
「おじさんもありがとう」
「う、うん……」
また加奈が爆笑していた。
「お母さん無事に見つかってよかったね。おじさん」
「やめて!!俺の心の傷を抉らないで!!」
「あはははは」
そして祭りの時間は終わり、お開きになった。
「いやー、やっぱり祭りは楽しいな」
「そうだね」
「来年もまた来たいね」
「うん」
「それじゃ、帰り気を付けてね」
「うん。またね!」
浴衣姿で振り返って手を振ってくれる加奈は、凄く可愛かった。
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