Side - 15 - 17 - はずれないうでわときえないきずあと -
ー/ー
Side - 15 - 17 - はずれないうでわときえないきずあと -
「・・・昨日俺が嬢ちゃんに腕輪の説明したと思うが・・・どこまで聞いた」
「えと、本体は腕輪じゃなくて魔石?」
「そうだな」
「それから、これは試作品で、もっと薄くて軽いのに載せ替えられる」
「あぁ」
「希望の図柄があったら考て持って来い」
「うむ」
「博士はセンスが悪い」
「・・・余計なお世話だ」
「まだ何か言ってた気はするけどその辺で転移したよ」
「一番大事なところ聞かずに転移すんじゃねぇ!」
「付けたのはいつだ」
「昨日の朝、博士のところから帰って・・・少ししてからだよ」
「外れないって気づいたのはいつだ」
「えーと昨日のお昼頃?」
「あー、そりゃその時に俺のところに来てももう手遅れだ・・・、あれは付けてすぐは間違えた時の為にまだ外せるが、それ以上時間が経つと外せなくなる、腕輪や魔石が付けた人間の魂と魔力に深く融合するんだ」
「よくわからないのです?」
「落ち着いて聞いてくれ、そいつはもう外せない、嬢ちゃんが聞かずに転移した後、俺が言ったのは、「一度付けたら一生外せんから時間かけてよくデザイン考えろ」だ」
「・・・え、一生?」
「そうだ、一生」
「聞いてないよ・・・」
「昨日初めて言ったからな、それについては謝る、言うの忘れてた・・・」
「・・・嘘でしょ」
「俺は嬢ちゃんに嘘は言わん」
「このダサい腕輪、私、一生つけてなきゃいけないの?」
「そうだな、確かに試作品だから俺の目から見てもダサいな」
「・・・ふぇぇ、・・・ぐすっ・・・い・・・嫌なのです!、・・・こんなの嫌なのです!、・・・博士お願い外して!」
「無理だ、嬢ちゃんが何かの間違いで外れたり盗まれたりしたら怖いから簡単に外せないようにしてくれって言ったからこの仕様にした、そう言われてなくても奴隷の首輪の技術を流用したら外せなくなって当たり前だ」
「わーん、やだぁ、・・・博士ぇ、・・・お願い・・・外してよぉ・・・」
「・・・やっと泣き止んだか」
「・・・うん、取り乱してごめん、博士いっぱい叩いちゃったね・・・八つ当たりだ・・・、本当にごめん・・・」
「嬢ちゃん、身体は小さい子供だからな、たとえ本気で殴られても俺は全然痛くない」
「・・・これ、魔法か剣で切っても外せないかな?」
「普通の奴隷の首輪は鉄だが、これは俺が別大陸で見つけた古代遺物のオリジナルだ、膨大な魔力を注ぎながら少しずつ成形した、俺も研究者だから切れない、変形できないってなると意地になって絶対やってやるって思ってな、超頑張った結果がそれだ、硬さは保証つきだぞ、何をやっても切れない、こいつで懲りたから嬢ちゃんの希望したやつはこれほど硬くなくて軽い材質でって考えてた」
「時空転移魔法陣で過去に戻ってつけないように忠告するとか?」
「時空転移魔法陣を昨日に戻る為に使うのか?、それをやると昨日より過去には行けなくなるんだぞ、今なら建国より前の時代にも行けるのに・・・、研究者として古代技術が研究し放題の楽しみをそんな事に使うのはどうなんだって話だ、デザインがくそダサいだけでちゃんとそれは機能してるんだぞ、2人で苦労して完成させたんじゃないか、もっと大事な事のために使って欲しい、どうしてもって言うなら止めはせんが・・・」
「試作の転移魔法陣って、着てるものが転移されないよね、それ使うと腕輪や服だけ残して転移するとか?」
「もう嬢ちゃんの魔力と魂に融合してるから体の一部と判断されて服だけ残して腕輪ごと転移するだろうな」
「・・・う・・・腕を斬り落として、博士がすぐにくっつけてくれたら?」
「・・・そこまでそれが嫌なのか・・・、腕輪があるから手首は切り落とせんぞ・・・だが手首を落とせたとして腕輪が身体から離れたら魂と魔力が引き千切られて嬢ちゃんは死ぬだろう、そもそも奴隷の首輪は外す事を想定してないからなぁ、・・・っていうか俺は切り落とされた手首は元に戻せないぞ」
「うぅ・・・」
「だから人の話は最後まで聞けっていつも言ってるだろ、自業自得だ」
「・・・時間取らせてごめん、・・・私帰るね・・・」
「おう、元気出せ、付けちまったものはもう仕方ないが、機能だけは保証する、もう一度作れって言われても無理だ、俺の技術と経験と、奇跡みたいなやつが重なってやっと出来た最高傑作だ、とんでもなく時間かかったが嬢ちゃんが怖くなくなるように、怪我をしないようにって魂込めて作ったんだぞ、ありがたく受け取れ」
「うん、無理言ってごめん、・・・博士ありがとう・・・」
「・・・ん?、朝?」
顔に朝日が当たって目が覚めてしまいました。
私は昨日の夜、まだ諦めきれずに腕輪を外そうと頑張ってみたのですがどうしても外れませんでした、グズグズと泣いて疲れて寝てしまったようです。
ベッドの上で仰向けになって目の前に両手を出します、手首には冷たい金属の腕輪・・・、表面には奴隷に嵌められている首輪と同じ模様が彫られています、厚みも結構あってずっしりと重いのです。
「・・・絶対に外れない・・・・一生・・・かぁ・・・うぅ・・・ぐすっ」
また涙が出てきました、こんな事なら博士のお話、最後まで聞いておくのでした、慌てて転移して帰った自分を殴りたいのです・・・。
「時空転移魔法で、あの時の自分に忠告・・・、私、建国前の時代には興味がないのです・・・、なら、この腕輪が無い方が・・・もっと軽くて薄くて可愛いのがいいのです、これはあまりにも、・・・昨日トシが言ってたように、まるで手枷をつけられた奴隷なのです・・・」
両手で顔を覆います、両方の腕輪同士が当たってカチンっていう高い金属音がしました、本当にこれ何で出来てるんだろ・・・、目が腫れぼったいのです・・・、昨日いっぱい泣いたから、それにトシを叩いたから・・・、あんなに良くしてくれる博士も叩いちゃった・・・。
まだ手に嫌な感触が残っているのです・・・人を叩いたら、自分までこんなに痛いの知らなかったのです、今日はレストランに行って謝らなきゃ・・・、もう今日は何もしたくないなぁ・・・。
「リゼルくん!、朝っすよー、お食事どうしますー」
シャルロットさんが呼んでいるのです、冷たい水で顔を洗って来ようかな・・・。
私はベッドから起き上がり、眼帯をつけて台所のあるリビングに向かいました。
「シャルロットさんおはよ・・・、今日・・・僕、食欲ないから食べてて、・・・お手洗いに行って顔洗ったらもうちょっと寝るの・・・」
「了解っす!、お昼はタダーノに食べに行くっすか?」
「・・・うん、お昼には起きる、・・・ごめん・・・ちょっと一人になりたいの・・・」
「わかりましたっす、お昼には声かけますねー、・・・リゼルくん、昨日から元気が無いようですが大丈夫っすか?」
私は、「大丈夫だよ・・・」と力のない返事をしてお手洗いを済ませ、顔を洗いまたお布団に潜り込んだのです。
「どうしよう、・・・本当に時空転移魔法使っちゃおうかな・・・、でもこの腕輪があると襲われても大丈夫だし・・・昨日は刺客に怯えなくて良かったから、久しぶりに気持ちが楽だったのです・・・過去に転移して腕輪を作り替えるなら時間かかるかなぁ、それだとまだしばらく刺客に怯えなきゃだし、もうちょっとこれで生活して・・・それでもこの腕輪が嫌だったら転移して過去に戻ればいいかな・・・っ・・・痛っ!」
うぅ・・・腕輪の端が、左腕の傷に触れて痛いのです、・・・また涙が出てきました、・・・泣いたらシャルロットさんが心配しちゃうのです、お昼までに普段通りの私に戻らなきゃ、・・・私はベッドから起き出し部屋にある大きな姿見に自分の身体を映しました。
眼帯を外し、パジャマがわりの芋ジャージを脱いで下着姿になります、目の前の鏡には鋭い目つきをした傷だらけの女の子が涙を流して立っています。
「・・・私の身体、傷だらけなのです、こんな腕輪もついちゃったし、足も不自由だし・・・、家族のみんなが心配するから気にしてないように振る舞ってるけど、・・・気にしてないわけないのです・・・可愛くて綺麗な身体の方がいいに決まってるのです・・・それに、魔力で押さえつけてるけど・・・傷が痛いのです・・・、でも、大好きなみんなが心配するから、・・・泣いちゃダメなのです・・・」
10歳の時から何度も呟いた独り言をまた繰り返してしまいました、泣いちゃダメだと思ってるのに、涙がたくさん溢れて来るのです・・・。
「・・・うぅ・・・ぐすっ・・・ひっく・・・、なんで腕輪・・・取れないの?、・・・どうすればこの傷、消えるの?、・・・・うぅ・・・痛い・・・痛いよぉ・・・誰か・・・助けて・・・」
「・・・うぅ!、リゼルきゅん!、いつもの調子でお着替え覗いてたっすけど!、リゼルきゅんの心の闇を見ちゃったっす!、かわいそ過ぎるっす!、気軽に覗いてたらとんでもないもの見ちゃったっす!、あぁどうしよう、無神経な私じゃ気の利いたこと言えないっす、これは旦那様と奥様に報告した方がいいっすかね?、この年頃の子供って扱い難しいから放っておいてグレたりしたら大変っす!、シャコタンのアイヴォウに乗って夜の王都を爆走されたら困るっす!、でもリゼルきゅん、家族に知られたくなさそうだったから言っていいか迷うっす!、あぁもう!、頭をスッキリさせるために腹筋1000回やって来るっす!」
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「そうだな」
「それから、これは試作品で、もっと薄くて軽いのに載せ替えられる」
「あぁ」
「希望の図柄があったら考て持って来い」
「うむ」
「博士はセンスが悪い」
「・・・余計なお世話だ」
「まだ何か言ってた気はするけどその辺で転移したよ」
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「外れないって気づいたのはいつだ」
「えーと昨日のお昼頃?」
「あー、そりゃその時に俺のところに来てももう手遅れだ・・・、あれは付けてすぐは間違えた時の為にまだ外せるが、それ以上時間が経つと外せなくなる、腕輪や魔石が付けた人間の魂と魔力に深く融合するんだ」
「よくわからないのです?」
「落ち着いて聞いてくれ、そいつはもう外せない、嬢ちゃんが聞かずに転移した後、俺が言ったのは、「一度付けたら一生外せんから時間かけてよくデザイン考えろ」だ」
「・・・え、一生?」
「そうだ、一生」
「聞いてないよ・・・」
「昨日初めて言ったからな、それについては謝る、言うの忘れてた・・・」
「・・・嘘でしょ」
「俺は嬢ちゃんに嘘は言わん」
「このダサい腕輪、私、一生つけてなきゃいけないの?」
「そうだな、確かに試作品だから俺の目から見てもダサいな」
「・・・ふぇぇ、・・・ぐすっ・・・い・・・嫌なのです!、・・・こんなの嫌なのです!、・・・博士お願い外して!」
「無理だ、嬢ちゃんが何かの間違いで外れたり盗まれたりしたら怖いから簡単に外せないようにしてくれって言ったからこの仕様にした、そう言われてなくても奴隷の首輪の技術を流用したら外せなくなって当たり前だ」
「わーん、やだぁ、・・・博士ぇ、・・・お願い・・・外してよぉ・・・」
「・・・やっと泣き止んだか」
「・・・うん、取り乱してごめん、博士いっぱい叩いちゃったね・・・八つ当たりだ・・・、本当にごめん・・・」
「嬢ちゃん、身体は小さい子供だからな、たとえ本気で殴られても俺は全然痛くない」
「・・・これ、魔法か剣で切っても外せないかな?」
「普通の奴隷の首輪は鉄だが、これは俺が別大陸で見つけた古代遺物のオリジナルだ、膨大な魔力を注ぎながら少しずつ成形した、俺も研究者だから切れない、変形できないってなると意地になって絶対やってやるって思ってな、超頑張った結果がそれだ、硬さは保証つきだぞ、何をやっても切れない、こいつで懲りたから嬢ちゃんの希望したやつはこれほど硬くなくて軽い材質でって考えてた」
「時空転移魔法陣で過去に戻ってつけないように忠告するとか?」
「時空転移魔法陣を昨日に戻る為に使うのか?、それをやると昨日より過去には行けなくなるんだぞ、今なら建国より前の時代にも行けるのに・・・、研究者として古代技術が研究し放題の楽しみをそんな事に使うのはどうなんだって話だ、デザインがくそダサいだけでちゃんとそれは機能してるんだぞ、2人で苦労して完成させたんじゃないか、もっと大事な事のために使って欲しい、どうしてもって言うなら止めはせんが・・・」
「試作の転移魔法陣って、着てるものが転移されないよね、それ使うと腕輪や服だけ残して転移するとか?」
「もう嬢ちゃんの魔力と魂に融合してるから体の一部と判断されて服だけ残して腕輪ごと転移するだろうな」
「・・・う・・・腕を斬り落として、博士がすぐにくっつけてくれたら?」
「・・・そこまでそれが嫌なのか・・・、腕輪があるから手首は切り落とせんぞ・・・だが手首を落とせたとして腕輪が身体から離れたら魂と魔力が引き千切られて嬢ちゃんは死ぬだろう、そもそも奴隷の首輪は外す事を想定してないからなぁ、・・・っていうか俺は切り落とされた手首は元に戻せないぞ」
「うぅ・・・」
「だから人の話は最後まで聞けっていつも言ってるだろ、自業自得だ」
「・・・時間取らせてごめん、・・・私帰るね・・・」
「おう、元気出せ、付けちまったものはもう仕方ないが、機能だけは保証する、もう一度作れって言われても無理だ、俺の技術と経験と、奇跡みたいなやつが重なってやっと出来た最高傑作だ、とんでもなく時間かかったが嬢ちゃんが怖くなくなるように、怪我をしないようにって魂込めて作ったんだぞ、ありがたく受け取れ」
「うん、無理言ってごめん、・・・博士ありがとう・・・」
「・・・ん?、朝?」
顔に朝日が当たって目が覚めてしまいました。
私は昨日の夜、まだ諦めきれずに腕輪を外そうと頑張ってみたのですがどうしても外れませんでした、グズグズと泣いて疲れて寝てしまったようです。
ベッドの上で仰向けになって目の前に両手を出します、手首には冷たい金属の腕輪・・・、表面には奴隷に嵌められている首輪と同じ模様が彫られています、厚みも結構あってずっしりと重いのです。
「・・・絶対に外れない・・・・一生・・・かぁ・・・うぅ・・・ぐすっ」
また涙が出てきました、こんな事なら博士のお話、最後まで聞いておくのでした、慌てて転移して帰った自分を殴りたいのです・・・。
「時空転移魔法で、あの時の自分に忠告・・・、私、建国前の時代には興味がないのです・・・、なら、この腕輪が無い方が・・・もっと軽くて薄くて可愛いのがいいのです、これはあまりにも、・・・昨日トシが言ってたように、まるで手枷をつけられた奴隷なのです・・・」
両手で顔を覆います、両方の腕輪同士が当たってカチンっていう高い金属音がしました、本当にこれ何で出来てるんだろ・・・、目が腫れぼったいのです・・・、昨日いっぱい泣いたから、それにトシを叩いたから・・・、あんなに良くしてくれる博士も叩いちゃった・・・。
まだ手に嫌な感触が残っているのです・・・人を叩いたら、自分までこんなに痛いの知らなかったのです、今日はレストランに行って謝らなきゃ・・・、もう今日は何もしたくないなぁ・・・。
「リゼルくん!、朝っすよー、お食事どうしますー」
シャルロットさんが呼んでいるのです、冷たい水で顔を洗って来ようかな・・・。
私はベッドから起き上がり、眼帯をつけて台所のあるリビングに向かいました。
「シャルロットさんおはよ・・・、今日・・・僕、食欲ないから食べてて、・・・お手洗いに行って顔洗ったらもうちょっと寝るの・・・」
「了解っす!、お昼はタダーノに食べに行くっすか?」
「・・・うん、お昼には起きる、・・・ごめん・・・ちょっと一人になりたいの・・・」
「わかりましたっす、お昼には声かけますねー、・・・リゼルくん、昨日から元気が無いようですが大丈夫っすか?」
私は、「大丈夫だよ・・・」と力のない返事をしてお手洗いを済ませ、顔を洗いまたお布団に潜り込んだのです。
「どうしよう、・・・本当に時空転移魔法使っちゃおうかな・・・、でもこの腕輪があると襲われても大丈夫だし・・・昨日は刺客に怯えなくて良かったから、久しぶりに気持ちが楽だったのです・・・過去に転移して腕輪を作り替えるなら時間かかるかなぁ、それだとまだしばらく刺客に怯えなきゃだし、もうちょっとこれで生活して・・・それでもこの腕輪が嫌だったら転移して過去に戻ればいいかな・・・っ・・・痛っ!」
うぅ・・・腕輪の端が、左腕の傷に触れて痛いのです、・・・また涙が出てきました、・・・泣いたらシャルロットさんが心配しちゃうのです、お昼までに普段通りの私に戻らなきゃ、・・・私はベッドから起き出し部屋にある大きな姿見に自分の身体を映しました。
眼帯を外し、パジャマがわりの芋ジャージを脱いで下着姿になります、目の前の鏡には鋭い目つきをした傷だらけの女の子が涙を流して立っています。
「・・・私の身体、傷だらけなのです、こんな腕輪もついちゃったし、足も不自由だし・・・、家族のみんなが心配するから気にしてないように振る舞ってるけど、・・・気にしてないわけないのです・・・可愛くて綺麗な身体の方がいいに決まってるのです・・・それに、魔力で押さえつけてるけど・・・傷が痛いのです・・・、でも、大好きなみんなが心配するから、・・・泣いちゃダメなのです・・・」
10歳の時から何度も呟いた独り言をまた繰り返してしまいました、泣いちゃダメだと思ってるのに、涙がたくさん溢れて来るのです・・・。
「・・・うぅ・・・ぐすっ・・・ひっく・・・、なんで腕輪・・・取れないの?、・・・どうすればこの傷、消えるの?、・・・・うぅ・・・痛い・・・痛いよぉ・・・誰か・・・助けて・・・」
「・・・うぅ!、リゼルきゅん!、いつもの調子でお着替え覗いてたっすけど!、リゼルきゅんの心の闇を見ちゃったっす!、かわいそ過ぎるっす!、気軽に覗いてたらとんでもないもの見ちゃったっす!、あぁどうしよう、無神経な私じゃ気の利いたこと言えないっす、これは旦那様と奥様に報告した方がいいっすかね?、この年頃の子供って扱い難しいから放っておいてグレたりしたら大変っす!、シャコタンのアイヴォウに乗って夜の王都を爆走されたら困るっす!、でもリゼルきゅん、家族に知られたくなさそうだったから言っていいか迷うっす!、あぁもう!、頭をスッキリさせるために腹筋1000回やって来るっす!」