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プロローグ

ー/ー



 薄暗い部屋には、丸く青白い光と焼きたてのパンともぎたてリンゴの香りが充満している。
 「ふーん。こいつが戦争のカギをにぎる、ねぇ」
 テーブルに座り、行儀悪くパンをかじる子供。こぼさないように気をつけながらも、目の前にある人の頭の大きさをしている水晶玉を見つめていた。
 淡い青色に光りながら、水晶玉は一人の少女を映している。
 「オレと同じぐらいかな。うーん、ちょっと上か」
 だが興味なさそうにつぶやく子供。鼻から下しか見えないフードからこぼれた音は、まるで言わされているかのよう。
 「どーでもいいや。あと数年だっけ」
 左腕を上げると、全身が少年の肩幅ぐらいのシルエットをした、尾の長い不思議な鳥が舞い降りる。ゆっくりと腕に足をつけた鳥は、クルルルと鳴いた。
 「せいぜいリヨウさせてもらうさ」
 十代にも満たなそうな子は、リンゴをかじったあと水晶玉を道具袋に入れた。


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 薄暗い部屋には、丸く青白い光と焼きたてのパンともぎたてリンゴの香りが充満している。
 「ふーん。こいつが戦争のカギをにぎる、ねぇ」
 テーブルに座り、行儀悪くパンをかじる子供。こぼさないように気をつけながらも、目の前にある人の頭の大きさをしている水晶玉を見つめていた。
 淡い青色に光りながら、水晶玉は一人の少女を映している。
 「オレと同じぐらいかな。うーん、ちょっと上か」
 だが興味なさそうにつぶやく子供。鼻から下しか見えないフードからこぼれた音は、まるで言わされているかのよう。
 「どーでもいいや。あと数年だっけ」
 左腕を上げると、全身が少年の肩幅ぐらいのシルエットをした、尾の長い不思議な鳥が舞い降りる。ゆっくりと腕に足をつけた鳥は、クルルルと鳴いた。
 「せいぜいリヨウさせてもらうさ」
 十代にも満たなそうな子は、リンゴをかじったあと水晶玉を道具袋に入れた。