第0話 彼女の姉

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 御茶ノ水駅近くの大学に通うぼく、佐藤悠馬は、使い慣れた合鍵で彼女の部屋のドアを開けた。

 今日は恋人・高橋彩花の二十歳の誕生日。理学部の化学科で実験に追われる彼女を労おうと、ぼくは奮発して牛丼の特盛と、彼女の好物であるコンビニのおでんをたっぷり買い込んできた。

「彩花、ただいま。……って、まだか」

 部屋は静まり返っていた。時計の針は午後九時を回っている。ぼくは買ってきた牛丼をテーブルに置き、スマホを取り出したが、既読は一向につかない。電話をかけても無機質なアナウンスが繰り返されるだけ。

『部屋に着いたよ。おでん温めて待ってるね』

 LINEを送るが、既読がつかない。一時間経ち、二時間経っても、画面には「既読」の二文字が現れなかった。痺れを切らして直接電話をかけてみる。

『おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため……』

 無機質なアナウンスが耳に刺さる。通話圏外?地下の実験室にでも籠もっているのだろうか。結局、ぼくは牛丼を一人で食べ、おでんを鍋で温め直した。

 彩花の帰りを待ちながらコタツでまどろんでいたぼくが、玄関の激しい音で目を覚ましたのは、深夜零時のことだった。

「彩花ぁ、いるのぉ~?……。あー、もう、最悪だったんだから……」

 入ってきたのは、彩花ではなかった。

 大卒後の就職に失敗し、今はスナックで働きながらダメンズと縁が切れない、自他共に認める「問題児」の姉・高橋美咲だ。

 スナック帰りなのだろう。身体のラインを露骨に強調するラメ入りのタイトなミニスカートに、深いVネックの黒いカットソー、ニーハイ黒のストッキング。彼女は玄関でよろけると、ブーツを脱ぐために無防備に腰を深く屈めた。

 その拍子に短いスカートがずり上がり、白い太ももの付け根に食い込む真っ赤なレースの下着が、ぼくの視界を直撃した。ニーハイストッキングに包まれたむっちりとした肉感的な脚が、薄暗い照明の下で妖しく輝いている。ぼくは慌てて目を逸らしたが、網タイツのざらついた感触と、柔肉の弾力が脳裏に焼き付いて離れない。

 慌てて目を逸らすが、肉感的な脚の残像が脳裏に焼き付いて離れない。

「……あれ?悠馬くんじゃん。彩花は?」
「美咲さん。彩花なら、まだ帰ってこなくて。連絡もつかないんです」
「ふーん。あの子、一回集中すると周りが見えなくなるからねぇ。……それより、寒い。凍え死ぬ」

 美咲はコートを乱暴に脱ぎ捨てると、ぼくの正面ではなく、わざわざすぐ隣に座ろうとコタツに潜り込んできた。

 タイトなミニスカートがさらに捲れ上がり、ニーハイストッキングに包まれた豊満な太ももが完全に露わになる。彼女は「よっこいしょ」と這うように入ってきて、突き出された丸く大きな尻と、その奥でチラチラ揺れる真っ赤なレースが、ぼくの視線を釘付けにした。

「悠馬くん、コタツのお布団に手を入れてみてよ」

 美咲はぼくの顔を覗き込み、挑発するように言った。ぼくが手を伸ばすと、彼女は自分の両手でぼくの手をギュッと挟み込み、氷のように冷たい指を絡めてきた

「ほぉら、私の手、冷たいでしょう?外、寒かったんだからね!店まで迎えに来てって言ったのに、パチンコ屋から動こうとしない、あのあんちくしょう……。ねえ、悠馬くん、ひどいと思わない?」

 パチンコ屋から動こうとしない相手は、彼女が今入れ込んでいる男だろう。

 愚痴をこぼしながら、美咲はコタツの中でじりじりと距離を詰めてくる。横座りになった彼女の左膝がぼくの右腿にぴたりと押し当てられ、ニーハイストッキングの滑らかなナイロンと、その奥の熱く柔らかい肉の弾力がダイレクトに伝わってきた。

 ぼくは困惑した。美咲さんの手は確かに氷のように冷たかったが、その肌質は驚くほどプニプニとしていて柔らかい。

 さらに彼女はぼくの足の間に自分の脚を割り込ませ、裸足の爪先でぼくの足首を優しく、しかし執拗に撫で回す。ザラリとしたストッキングの質感が、ぼくの素肌を甘く刺激し続ける。

(真面目で可愛がられる妹の、これまた真面目そうな彼氏……。彩花にはもったいないくらい。ちょっとくらい、つまみ食いしちゃってもバチは当たらないわよね?)

 美咲の瞳が妖しく輝く。劣等感と歪んだ独占欲が、彼女の吐息を熱くさせる。

「……美咲さん、近すぎますって」

 ぼくが身を引こうとするが、コタツという狭い密室では逃げ場がない。美咲はさらに身体を傾け、深いVネックから溢れんばかりの胸をぼくの肩に押しつける。

「飲まなきゃやってらんないわよ。妹は真面目に大学行って、悠馬くんみたいな優しい彼氏がいてさ……。私なんて、いつまでこんな生活続けるんだろ」

 ぼくは必死に理性を保とうとした。彼女は彩花の姉だ。こんなことをしてはいけない。ダメだ、ダメだ……そう自分に言い聞かせるが、コタツの中の現実はぼくを裏切る。彼女の吐息には甘いアルコールと香水が混じり、ぼくの思考を麻痺させていく。

 美咲の内面では、ある種の歪んだいたずら心が燃え上がっていた。

(あーあ、彩花の彼氏、やっぱり可愛い。こんなにガチガチに緊張しちゃって……。妹には内緒で、ちょっと壊しちゃおうかな)

 美咲さんのニーハイストッキングの脚が、ぼくの裸足の足首に絡みついてきた。

 スベスベのナイロンの質感と、その奥にある柔らかな肉の弾力。美咲さんの裸足の指先が、ぼくの足の甲を愛撫するように這っていた。ザラリとしたニーハイのストッキングの質感が、ぼくの皮膚を刺激する。

(ダメだ……。これは彩花の姉貴なんだ。ここで流されたら、彩花に合わせる顔がない……!)

 必死に理性を繋ぎ止めるぼくの股間に、美咲さんの左手が滑り込んできた。

「ん……?」

 美咲さんがいたずらっぽく微笑み、コタツの中で左手をぼくの股間へと滑り込ませた。

 スラックスの上から、すでに硬くなったぼくの膨らみを確かな力でギュッと握りしめる。プニプニとした掌の柔らかさと、指先の巧みな動き。ぼくのものが熱く脈打ち、布地を押し上げる。

「……っ、美咲さん!やめ、て……」
「エヘヘェ~!悠馬くん、口ではダメって言いながら、ここ、こんなに熱くなって暴れてるよ?」

 美咲はいたずらっぽく微笑み、ウインクをしながら指を上下に動かし始めた。親指で先端を擦るように刺激され、ぼくは思わず腰を浮かせてしまう。

 その時、夜空を引き裂くような激しい落雷の音が響いた。

バリバリバリッ!!

「ひゃああっ!怖いっ!」

 美咲が怯えたふりをしてぼくの首にしがみつく。溢れんばかりの胸がぼくの胸板に密着し、熱い鼓動と柔肉の感触が直に伝わってくる。

 深いVネックから溢れんばかりの胸がぼくの肩に密着し、彼女の鼓動がダイレクトに伝わってくる。

「……悠馬くん、離さないで……」

 もう、限界だった。彩花を待つ孤独感と、目の前の圧倒的な肉体の誘惑。ぼくの理性という物理法則は、完全に崩壊した。

「美咲さん、ダメですよ……彩花がいつ帰ってくるか……」
「あれ?帰ってこなければ、こういうことをしても良いということ?」
「……」
「いいじゃない。あの子、今夜は帰ってこないわよ。ねえ……私を暖めてよ、悠馬くん」
「美咲さん……もう、知らないですよ……」

 ぼくは抗うのをやめ、美咲のスカートの中に手を滑り込ませた。指先が真っ赤なレースを横にずらすと、すでに熱くトロトロに濡れた秘部が待ち構えていた。

 人差し指と中指で下から上にすり上げると、美咲の身体がガクンと仰け反り、「アンっ!」と甘い喘ぎが漏れる。彼女は反射的にぼくの股間を強く握りしめ、ぼくの右手を自分のアソコにさらに押し付けてきた。

「もっと……奥まで……指、入れて……」

 ぼくの指が熱い蜜壺に沈み込む。ヌルヌルと音を立てながら掻き回すと、美咲の内壁がキュウキュウと締め付け、愛液が指の間から溢れ出す。

 彼女はぼくの唇を奪い、ナメクジのように絡み合う舌と舌。甘いアルコール味の唾液が混じり合い、互いの息が荒くなる。

 彼女の腰を強く引き寄せた。

 コタツの中では、二人の脚が複雑に絡み合い、ニーハイストッキングのざらついた感触と熱い素肌が互いの体温を貪り合う。美咲の長い脚がぼくの腰に巻きつき、ストッキング越しに太ももの肉が擦れ合い、ぼくのものをさらに硬くさせる。

「悠馬くん……もう、挿れて……我慢できない……」

 美咲が喘ぎながら腰をくねらせる。ぼくは彼女をコタツの外に引きずり出し、床に押し倒した。ミニスカートを腰まで捲り上げ、真っ赤なレースを完全に脱がせ、ニーハイストッキングだけを残した状態で脚を大きく広げさせる。

 硬く反り返ったぼくのものが、熱く濡れた入り口に押し当てられる。ゆっくりと、しかし一気に奥まで突き入れる。

「んあああっ!!」

 美咲の背中が弓なりに反り、長い爪がぼくの背中に食い込む。内壁がビクビクと痙攣しながらぼくを締め付ける。
ぼくは腰を激しく振り始めた。ニーハイストッキングに包まれた美咲の脚が、ぼくの腰に絡みつき、ストッキングのざらざらした感触が肌を刺激する。

ネチャネチャ……ジュプジュプ……

 卑猥な水音が部屋に響き渡る。美咲の愛液が白く泡立ち、ぼくのものを包み込む。

「ダメっ……そこっ……奥、壊れちゃう……!」

 美咲の声が甘く掠れ、身体が何度も跳ねる。ぼくはさらに深く突き上げ、彼女の感じるポイントを容赦なく攻め続ける。

 外では冬の嵐が窓を叩き続けていたが、コタツの脇で重なり合う二人の世界だけが、すべてだった。

 嵐が去り際を見せる頃、ぼくと美咲は主役のいない誕生会の残骸に囲まれながら、床の上で荒い息をついていた。

 机の上には、結局誰にも食べられなかった冷え切ったおでんの鍋だけが、寂しく残されていた。


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 御茶ノ水駅近くの大学に通うぼく、佐藤悠馬は、使い慣れた合鍵で彼女の部屋のドアを開けた。
 今日は恋人・高橋彩花の二十歳の誕生日。理学部の化学科で実験に追われる彼女を労おうと、ぼくは奮発して牛丼の特盛と、彼女の好物であるコンビニのおでんをたっぷり買い込んできた。
「彩花、ただいま。……って、まだか」
 部屋は静まり返っていた。時計の針は午後九時を回っている。ぼくは買ってきた牛丼をテーブルに置き、スマホを取り出したが、既読は一向につかない。電話をかけても無機質なアナウンスが繰り返されるだけ。
『部屋に着いたよ。おでん温めて待ってるね』
 LINEを送るが、既読がつかない。一時間経ち、二時間経っても、画面には「既読」の二文字が現れなかった。痺れを切らして直接電話をかけてみる。
『おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため……』
 無機質なアナウンスが耳に刺さる。通話圏外?地下の実験室にでも籠もっているのだろうか。結局、ぼくは牛丼を一人で食べ、おでんを鍋で温め直した。
 彩花の帰りを待ちながらコタツでまどろんでいたぼくが、玄関の激しい音で目を覚ましたのは、深夜零時のことだった。
「彩花ぁ、いるのぉ~?……。あー、もう、最悪だったんだから……」
 入ってきたのは、彩花ではなかった。
 大卒後の就職に失敗し、今はスナックで働きながらダメンズと縁が切れない、自他共に認める「問題児」の姉・高橋美咲だ。
 スナック帰りなのだろう。身体のラインを露骨に強調するラメ入りのタイトなミニスカートに、深いVネックの黒いカットソー、ニーハイ黒のストッキング。彼女は玄関でよろけると、ブーツを脱ぐために無防備に腰を深く屈めた。
 その拍子に短いスカートがずり上がり、白い太ももの付け根に食い込む真っ赤なレースの下着が、ぼくの視界を直撃した。ニーハイストッキングに包まれたむっちりとした肉感的な脚が、薄暗い照明の下で妖しく輝いている。ぼくは慌てて目を逸らしたが、網タイツのざらついた感触と、柔肉の弾力が脳裏に焼き付いて離れない。
 慌てて目を逸らすが、肉感的な脚の残像が脳裏に焼き付いて離れない。
「……あれ?悠馬くんじゃん。彩花は?」
「美咲さん。彩花なら、まだ帰ってこなくて。連絡もつかないんです」
「ふーん。あの子、一回集中すると周りが見えなくなるからねぇ。……それより、寒い。凍え死ぬ」
 美咲はコートを乱暴に脱ぎ捨てると、ぼくの正面ではなく、わざわざすぐ隣に座ろうとコタツに潜り込んできた。
 タイトなミニスカートがさらに捲れ上がり、ニーハイストッキングに包まれた豊満な太ももが完全に露わになる。彼女は「よっこいしょ」と這うように入ってきて、突き出された丸く大きな尻と、その奥でチラチラ揺れる真っ赤なレースが、ぼくの視線を釘付けにした。
「悠馬くん、コタツのお布団に手を入れてみてよ」
 美咲はぼくの顔を覗き込み、挑発するように言った。ぼくが手を伸ばすと、彼女は自分の両手でぼくの手をギュッと挟み込み、氷のように冷たい指を絡めてきた
「ほぉら、私の手、冷たいでしょう?外、寒かったんだからね!店まで迎えに来てって言ったのに、パチンコ屋から動こうとしない、あのあんちくしょう……。ねえ、悠馬くん、ひどいと思わない?」
 パチンコ屋から動こうとしない相手は、彼女が今入れ込んでいる男だろう。
 愚痴をこぼしながら、美咲はコタツの中でじりじりと距離を詰めてくる。横座りになった彼女の左膝がぼくの右腿にぴたりと押し当てられ、ニーハイストッキングの滑らかなナイロンと、その奥の熱く柔らかい肉の弾力がダイレクトに伝わってきた。
 ぼくは困惑した。美咲さんの手は確かに氷のように冷たかったが、その肌質は驚くほどプニプニとしていて柔らかい。
 さらに彼女はぼくの足の間に自分の脚を割り込ませ、裸足の爪先でぼくの足首を優しく、しかし執拗に撫で回す。ザラリとしたストッキングの質感が、ぼくの素肌を甘く刺激し続ける。
(真面目で可愛がられる妹の、これまた真面目そうな彼氏……。彩花にはもったいないくらい。ちょっとくらい、つまみ食いしちゃってもバチは当たらないわよね?)
 美咲の瞳が妖しく輝く。劣等感と歪んだ独占欲が、彼女の吐息を熱くさせる。
「……美咲さん、近すぎますって」
 ぼくが身を引こうとするが、コタツという狭い密室では逃げ場がない。美咲はさらに身体を傾け、深いVネックから溢れんばかりの胸をぼくの肩に押しつける。
「飲まなきゃやってらんないわよ。妹は真面目に大学行って、悠馬くんみたいな優しい彼氏がいてさ……。私なんて、いつまでこんな生活続けるんだろ」
 ぼくは必死に理性を保とうとした。彼女は彩花の姉だ。こんなことをしてはいけない。ダメだ、ダメだ……そう自分に言い聞かせるが、コタツの中の現実はぼくを裏切る。彼女の吐息には甘いアルコールと香水が混じり、ぼくの思考を麻痺させていく。
 美咲の内面では、ある種の歪んだいたずら心が燃え上がっていた。
(あーあ、彩花の彼氏、やっぱり可愛い。こんなにガチガチに緊張しちゃって……。妹には内緒で、ちょっと壊しちゃおうかな)
 美咲さんのニーハイストッキングの脚が、ぼくの裸足の足首に絡みついてきた。
 スベスベのナイロンの質感と、その奥にある柔らかな肉の弾力。美咲さんの裸足の指先が、ぼくの足の甲を愛撫するように這っていた。ザラリとしたニーハイのストッキングの質感が、ぼくの皮膚を刺激する。
(ダメだ……。これは彩花の姉貴なんだ。ここで流されたら、彩花に合わせる顔がない……!)
 必死に理性を繋ぎ止めるぼくの股間に、美咲さんの左手が滑り込んできた。
「ん……?」
 美咲さんがいたずらっぽく微笑み、コタツの中で左手をぼくの股間へと滑り込ませた。
 スラックスの上から、すでに硬くなったぼくの膨らみを確かな力でギュッと握りしめる。プニプニとした掌の柔らかさと、指先の巧みな動き。ぼくのものが熱く脈打ち、布地を押し上げる。
「……っ、美咲さん!やめ、て……」
「エヘヘェ~!悠馬くん、口ではダメって言いながら、ここ、こんなに熱くなって暴れてるよ?」
 美咲はいたずらっぽく微笑み、ウインクをしながら指を上下に動かし始めた。親指で先端を擦るように刺激され、ぼくは思わず腰を浮かせてしまう。
 その時、夜空を引き裂くような激しい落雷の音が響いた。
バリバリバリッ!!
「ひゃああっ!怖いっ!」
 美咲が怯えたふりをしてぼくの首にしがみつく。溢れんばかりの胸がぼくの胸板に密着し、熱い鼓動と柔肉の感触が直に伝わってくる。
 深いVネックから溢れんばかりの胸がぼくの肩に密着し、彼女の鼓動がダイレクトに伝わってくる。
「……悠馬くん、離さないで……」
 もう、限界だった。彩花を待つ孤独感と、目の前の圧倒的な肉体の誘惑。ぼくの理性という物理法則は、完全に崩壊した。
「美咲さん、ダメですよ……彩花がいつ帰ってくるか……」
「あれ?帰ってこなければ、こういうことをしても良いということ?」
「……」
「いいじゃない。あの子、今夜は帰ってこないわよ。ねえ……私を暖めてよ、悠馬くん」
「美咲さん……もう、知らないですよ……」
 ぼくは抗うのをやめ、美咲のスカートの中に手を滑り込ませた。指先が真っ赤なレースを横にずらすと、すでに熱くトロトロに濡れた秘部が待ち構えていた。
 人差し指と中指で下から上にすり上げると、美咲の身体がガクンと仰け反り、「アンっ!」と甘い喘ぎが漏れる。彼女は反射的にぼくの股間を強く握りしめ、ぼくの右手を自分のアソコにさらに押し付けてきた。
「もっと……奥まで……指、入れて……」
 ぼくの指が熱い蜜壺に沈み込む。ヌルヌルと音を立てながら掻き回すと、美咲の内壁がキュウキュウと締め付け、愛液が指の間から溢れ出す。
 彼女はぼくの唇を奪い、ナメクジのように絡み合う舌と舌。甘いアルコール味の唾液が混じり合い、互いの息が荒くなる。
 彼女の腰を強く引き寄せた。
 コタツの中では、二人の脚が複雑に絡み合い、ニーハイストッキングのざらついた感触と熱い素肌が互いの体温を貪り合う。美咲の長い脚がぼくの腰に巻きつき、ストッキング越しに太ももの肉が擦れ合い、ぼくのものをさらに硬くさせる。
「悠馬くん……もう、挿れて……我慢できない……」
 美咲が喘ぎながら腰をくねらせる。ぼくは彼女をコタツの外に引きずり出し、床に押し倒した。ミニスカートを腰まで捲り上げ、真っ赤なレースを完全に脱がせ、ニーハイストッキングだけを残した状態で脚を大きく広げさせる。
 硬く反り返ったぼくのものが、熱く濡れた入り口に押し当てられる。ゆっくりと、しかし一気に奥まで突き入れる。
「んあああっ!!」
 美咲の背中が弓なりに反り、長い爪がぼくの背中に食い込む。内壁がビクビクと痙攣しながらぼくを締め付ける。
ぼくは腰を激しく振り始めた。ニーハイストッキングに包まれた美咲の脚が、ぼくの腰に絡みつき、ストッキングのざらざらした感触が肌を刺激する。
ネチャネチャ……ジュプジュプ……
 卑猥な水音が部屋に響き渡る。美咲の愛液が白く泡立ち、ぼくのものを包み込む。
「ダメっ……そこっ……奥、壊れちゃう……!」
 美咲の声が甘く掠れ、身体が何度も跳ねる。ぼくはさらに深く突き上げ、彼女の感じるポイントを容赦なく攻め続ける。
 外では冬の嵐が窓を叩き続けていたが、コタツの脇で重なり合う二人の世界だけが、すべてだった。
 嵐が去り際を見せる頃、ぼくと美咲は主役のいない誕生会の残骸に囲まれながら、床の上で荒い息をついていた。
 机の上には、結局誰にも食べられなかった冷え切ったおでんの鍋だけが、寂しく残されていた。