第2話 「運命の支配者」

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 約1時間後、セイは目を覚ました。が、周囲にはボコボコになった道、無惨な姿となった多くの死体が転がっており、セイの父親もその中の1つだった。
 「ああ……俺は……魔力なんかに覚醒しなければ…………少なくともあんな奴らがいなければ……!!」
 どうやらセイは、暴走した時の記憶はあるようだった。しかしそのせいか、セイの精神状態はかなり不安定で、本人は混乱していた。そのため、セイはその時聞こえた声に気付かなかったのである。

 『マスターの潜在意識による自己防衛の発動で、魔力の使用が可能になりました』

 翌日の昼頃、ようやく落ち着きを取り戻したセイは教会に到着した。
 しかし入り口のセキュリティは怪しんで聞いた。
 「あなたのような家系の方がなぜ1人、しかも徒歩で?」

 セイは迷いながらも答えた。
 「お父様は急用で途中で別れてしまったんです。どうやら相当大事な事のようで…」
 若干怪しまれつつも、
 「そ、そうですか…」
 と通してもらうことができた。

 順番に並んでいると、前方から喜ぶような叫び声や悲しむ泣き声も聞こえてくる。
 (儀式で授かるスキル……これで第2の人生の行く末が決まるとなると、どきどきする。人生を52年経験してきた俺でも緊張はするものだな)

 神々しい雰囲気が周りを包み込む。神々の代行者たる神官が教本と杖を手に、スキルとゴッドシステムを授ける。次はセイの番だ。神官は静かに説明する。

 「まず先に、貴方はゴッドシステムを授かります。その瞬間、『ゴッドシステム、インストール完了。スキルを取得します』というシステム音声が聞こえます」
 その説明を聞いた時、セイは驚きを隠せなかった。それは
 [()()()()()()()()()()()()()()()()()()()]からだ。セイは転生し産まれた瞬間、その声を聞いた。

 『ゴッドシステムインストール完了。言語データ解析完了。視覚及び聴覚から読み取る言語A0001をE4257/日本語へ変換します。脳内の言語情報にA0001を追加します』

 セイが産まれ、混乱しているさなか、その声を聞いた。
 しかも、セイは昨夜魔力を使った。これは()()()()()()()()()()()()()()()()()
少し不安になったが、そこらへんは神がなんとかしてくれるだろう。と気楽になっていた。

 「では、始めます」神々しく、暖かい光がセイを包み込む。しかしセイには見えていた、その光に赤と黒のオーラが少し混ざっていたことに…
 そして声が聞こえたのである。

 『****************。スキルを取得します』

 セイの耳に聞こえたのは、さっきの説明にはなかった文だった。
 その瞬間、昨夜とは比べ物にならない程の衝撃波が周りを吹き飛ばし、光の柱が宇宙を支えるかの如く空高くまで上がった。

 その衝撃波はかなり遠くのベルクリア研究所があるベルクリア地区まで届いたそうで、誰もが一瞬立てなくなり、意識を失う人もいたそうだ。

 『EX神話級スキル[運命(ディメンション)()支配者(ドミネーター)]を取得しました。EX神話級スキル獲得により、システムをアップデートします』
 『アップデート完了。全人類の中で最初にシステムをアップデートしました。アチーブメント[最先端]を獲得しました』
 『ボーナスオーバーランク固有スキル[神々の業]を取得しました』

 (なんかシステムがいろいろ言っているが、なんかすごいことが起こったことだけは分かった)
 そこで、おどおどしながら神官が尋ねた。どうやらこんなことはこの神官は初めてらしい。

 「こんなことは初めてなんですが……まさか、神話級だというのですか……?」

 セイはさらにその上だと答えようとした瞬間。
 『警告。神話級スキル[永氷(アイシクル)()支配者(ドミネーター)]を取得したことにすることを勧めます。力を隠した方が様々な場面で好都合でしょう。神話級ならば、様々な場面で役立つはずです』

 咄嗟の事だったが、セイはシステムの言うとおりにしようとした。すると、
 『神話級スキル[永氷(アイシクル)()支配者(ドミネーター)]を取得しました』
 『 セットスキル[永氷の槍(アイシクル・ランス)]を取得しました』

 「え? なんで?」
 セイの頭は「?」でいっぱいになった。

 『マスターのスキル[神々の業]は、スキルの取得や合成が可能となる万能スキルです。それにより、一部のスキルを即時取得することができます』

 そこでセイは思った。

 「は? いや。チートじゃん」

 『否定はしません』

 (転生したらチートスキルで異世界無双とかは定番と聞くが……まさかここまでとは思わなかったぞ……)

 今度はきょとんとした表情で神官は尋ねた。
 「では何が起きたというのですか……?」
 セイはとりあえず嘘をついたが、相手は神官だしすぐに見抜かれると思っていた。

 「えーと…[永氷(アイシクル)()支配者(ドミネーター)]って言われました」
 「…」
 「…」
 神官は泡を吹いて倒れた。こういう衝撃に弱いのだろうか。
 「どうしよ」

 幸い今日のスキル付与の儀式はセイが最後だったので、神官を休ませることができた。
 「そうだ。システム。[運命(ディメンション)()支配者(ドミネーター)]はどんなスキルなんだ?」

 『[運命(ディメンション)()支配者(ドミネーター)]は神話級スキルの中の最上位格である「支配者(ドミネーター)」系のスキルの更に頂点といわれるスキルです。
 また、全ての[支配者(ドミネーター)]系スキルに付属するセットスキルが、唯一無いスキルです。

 主な効果は、[過去、現在、未来、別の時間軸において全ての事象と概念を操ることができる]です。つまり、言葉で表せるほぼ全ての事ができるようになります。
 しかし、EX神話級とはいえ、神の領域の業を行使することは非常に難しいです
 また、次元の運命に関わる重要な物体や生物に直接大きな干渉をすることはできません』

 そこでセイは率直な感想を口にする。

 「いやだから、チートじゃん。2回目だけど」

 『否定はしません』

~~~~~
EX神話級→ほとんど存在を知られていない。過去に何人かいた記録はあるが、真偽は不明。

神話級→全次元に10人いるかいないかくらいの超レア等級。神話のような力を行使できる。

EX伝説級→神話の一歩手前。他から見たら神話とほとんど変わらないが、実際は比べ物にならないほど遠い。

伝説級→他を圧倒する力。まさに伝説に残る強さとレアさがある。

EXエピック級→実は伝説級とあまり変わらない。神話級がずば抜けているだけ。

エピック級→超エリート。約100万人に1人。

レベル3EX→大きめの町に数人程度

レベル3→小さめの町に数人程度

レベル2EX→ベテラン戦闘職は持ってる

レベル2→戦闘職は持っている

レベル1EX→家庭で使われる魔法に毛が生えた程度

レベル1→練習すれば子供でも使える


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 約1時間後、セイは目を覚ました。が、周囲にはボコボコになった道、無惨な姿となった多くの死体が転がっており、セイの父親もその中の1つだった。
 「ああ……俺は……魔力なんかに覚醒しなければ…………少なくともあんな奴らがいなければ……!!」
 どうやらセイは、暴走した時の記憶はあるようだった。しかしそのせいか、セイの精神状態はかなり不安定で、本人は混乱していた。そのため、セイはその時聞こえた声に気付かなかったのである。
 『マスターの潜在意識による自己防衛の発動で、魔力の使用が可能になりました』
 翌日の昼頃、ようやく落ち着きを取り戻したセイは教会に到着した。
 しかし入り口のセキュリティは怪しんで聞いた。
 「あなたのような家系の方がなぜ1人、しかも徒歩で?」
 セイは迷いながらも答えた。
 「お父様は急用で途中で別れてしまったんです。どうやら相当大事な事のようで…」
 若干怪しまれつつも、
 「そ、そうですか…」
 と通してもらうことができた。
 順番に並んでいると、前方から喜ぶような叫び声や悲しむ泣き声も聞こえてくる。
 (儀式で授かるスキル……これで第2の人生の行く末が決まるとなると、どきどきする。人生を52年経験してきた俺でも緊張はするものだな)
 神々しい雰囲気が周りを包み込む。神々の代行者たる神官が教本と杖を手に、スキルとゴッドシステムを授ける。次はセイの番だ。神官は静かに説明する。
 「まず先に、貴方はゴッドシステムを授かります。その瞬間、『ゴッドシステム、インストール完了。スキルを取得します』というシステム音声が聞こえます」
 その説明を聞いた時、セイは驚きを隠せなかった。それは
 [|既《・》|に《・》|そ《・》|の《・》|シ《・》|ス《・》|テ《・》|ム《・》|音《・》|声《・》|を《・》|聞《・》|い《・》|た《・》|こ《・》|と《・》|が《・》|あ《・》|る《・》]からだ。セイは転生し産まれた瞬間、その声を聞いた。
 『ゴッドシステムインストール完了。言語データ解析完了。視覚及び聴覚から読み取る言語A0001をE4257/日本語へ変換します。脳内の言語情報にA0001を追加します』
 セイが産まれ、混乱しているさなか、その声を聞いた。
 しかも、セイは昨夜魔力を使った。これは|ゴ《・》|ッ《・》|ド《・》|シ《・》|ス《・》|テ《・》|ム《・》|が《・》|な《・》|い《・》|と《・》|不《・》|可《・》|能《・》|な《・》|事《・》|だ《・》。
少し不安になったが、そこらへんは神がなんとかしてくれるだろう。と気楽になっていた。
 「では、始めます」神々しく、暖かい光がセイを包み込む。しかしセイには見えていた、その光に赤と黒のオーラが少し混ざっていたことに…
 そして声が聞こえたのである。
 『****************。スキルを取得します』
 セイの耳に聞こえたのは、さっきの説明にはなかった文だった。
 その瞬間、昨夜とは比べ物にならない程の衝撃波が周りを吹き飛ばし、光の柱が宇宙を支えるかの如く空高くまで上がった。
 その衝撃波はかなり遠くのベルクリア研究所があるベルクリア地区まで届いたそうで、誰もが一瞬立てなくなり、意識を失う人もいたそうだ。
 『EX神話級スキル[|運命《ディメンション》|の《・》|支配者《ドミネーター》]を取得しました。EX神話級スキル獲得により、システムをアップデートします』
 『アップデート完了。全人類の中で最初にシステムをアップデートしました。アチーブメント[最先端]を獲得しました』
 『ボーナスオーバーランク固有スキル[神々の業]を取得しました』
 (なんかシステムがいろいろ言っているが、なんかすごいことが起こったことだけは分かった)
 そこで、おどおどしながら神官が尋ねた。どうやらこんなことはこの神官は初めてらしい。
 「こんなことは初めてなんですが……まさか、神話級だというのですか……?」
 セイはさらにその上だと答えようとした瞬間。
 『警告。神話級スキル[|永氷《アイシクル》|の《・》|支配者《ドミネーター》]を取得したことにすることを勧めます。力を隠した方が様々な場面で好都合でしょう。神話級ならば、様々な場面で役立つはずです』
 咄嗟の事だったが、セイはシステムの言うとおりにしようとした。すると、
 『神話級スキル[|永氷《アイシクル》|の《・》|支配者《ドミネーター》]を取得しました』
 『 セットスキル[|永氷の槍《アイシクル・ランス》]を取得しました』
 「え? なんで?」
 セイの頭は「?」でいっぱいになった。
 『マスターのスキル[神々の業]は、スキルの取得や合成が可能となる万能スキルです。それにより、一部のスキルを即時取得することができます』
 そこでセイは思った。
 「は? いや。チートじゃん」
 『否定はしません』
 (転生したらチートスキルで異世界無双とかは定番と聞くが……まさかここまでとは思わなかったぞ……)
 今度はきょとんとした表情で神官は尋ねた。
 「では何が起きたというのですか……?」
 セイはとりあえず嘘をついたが、相手は神官だしすぐに見抜かれると思っていた。
 「えーと…[|永氷《アイシクル》|の《・》|支配者《ドミネーター》]って言われました」
 「…」
 「…」
 神官は泡を吹いて倒れた。こういう衝撃に弱いのだろうか。
 「どうしよ」
 幸い今日のスキル付与の儀式はセイが最後だったので、神官を休ませることができた。
 「そうだ。システム。[|運命《ディメンション》|の《・》|支配者《ドミネーター》]はどんなスキルなんだ?」
 『[|運命《ディメンション》|の《・》|支配者《ドミネーター》]は神話級スキルの中の最上位格である「|支配者《ドミネーター》」系のスキルの更に頂点といわれるスキルです。
 また、全ての[|支配者《ドミネーター》]系スキルに付属するセットスキルが、唯一無いスキルです。
 主な効果は、[過去、現在、未来、別の時間軸において全ての事象と概念を操ることができる]です。つまり、言葉で表せるほぼ全ての事ができるようになります。
 しかし、EX神話級とはいえ、神の領域の業を行使することは非常に難しいです
 また、次元の運命に関わる重要な物体や生物に直接大きな干渉をすることはできません』
 そこでセイは率直な感想を口にする。
 「いやだから、チートじゃん。2回目だけど」
 『否定はしません』
~~~~~
EX神話級→ほとんど存在を知られていない。過去に何人かいた記録はあるが、真偽は不明。
神話級→全次元に10人いるかいないかくらいの超レア等級。神話のような力を行使できる。
EX伝説級→神話の一歩手前。他から見たら神話とほとんど変わらないが、実際は比べ物にならないほど遠い。
伝説級→他を圧倒する力。まさに伝説に残る強さとレアさがある。
EXエピック級→実は伝説級とあまり変わらない。神話級がずば抜けているだけ。
エピック級→超エリート。約100万人に1人。
レベル3EX→大きめの町に数人程度
レベル3→小さめの町に数人程度
レベル2EX→ベテラン戦闘職は持ってる
レベル2→戦闘職は持っている
レベル1EX→家庭で使われる魔法に毛が生えた程度
レベル1→練習すれば子供でも使える