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ダンナ

ー/ー



 急な告白に、マルクエンは顔を赤くし、腕を前に突き出して手を振る。

「い、いやいや! ちょっと困るぞ!」

 山賊の女は近付いてきて上目遣いで言った。

「わ、私じゃダメか?」

 彼女の暗めで長いくせ毛の赤紙がふわりと風に揺れる。

 マルクエンは慌てて喋りだす。

「わ、私達はお互い何も知らないし、名前すら分からないし……」

 山賊の女はそうかと自己紹介を始めた。

「私か!? 私はカオリーってんだ! これで良いか?」

 カオリーと名乗る山賊の女は距離をさらに詰める。

「そ、そうですか。私はマルクエン・クライスです」

 慌てていきなり敬語になるマルクエン。

「マルクエン……。どこかで聞いた事があるな……、まぁいい。それじゃ私は今日からカオリー・クライスというわけだ」

 マルクエンの苗字を使うカオリーに、慌てて言う。

「話を勝手にすすめないでくれ!」

 そこでルナがカオリーに教えてやる。

「マルクエン様は勇者様ですよー」

 その言葉を聞いて、カオリーは目を丸くした。

「ゆ、勇者様!? 確かに聞き覚えがあるな……」

 そこで腕を組んでカオリーは考える。

「という事は、私の見る目は間違っていなかったという事だ」

 ラミッタは遂に口を開く。

「なんでそうなるのよ……」

 そこで、カオリーは美女二人に目を向けた。

「ところで、アンタらはウチのダンナの何なんだい?」

 マルクエンは思わずツッコミを入れた。

「いつ旦那になったんだ!?」

 またルナが説明を入れてやる。

「こちらはラミッタ様。同じく勇者様です。私は旅に同行させて頂いています。ルナと申します」

 カオリーはまた驚く。

「勇者様かい!!」

 ラミッタは得意げな顔をして返す。

「えぇ、そうよ」

 カオリーは興味無さげに話し始めた。

「まぁ、それは置いておいて」

 ラミッタも思わずツッコミを入れる。

「置いておくな!」

 カオリーはラミッタとルナの二人を見て右手の小指を立てる。

「アンタらは、マルクエン様のこれかい?」

 ラミッタは腕を組み片目を閉じてため息を吐く。

「随分と古い表現ね。そんなんじゃないわ」

 カオリーは顔がパアアっと明るくなった。

「それじゃあ、私とダンナの仲を邪魔するモノは居ないね?」

 そう言ってカオリーはマルクエンに抱き着く。

 ラミッタはそれを見て声を上げた。

「なっ! 何してんのよ! このド変態卑猥野郎!!!」

 マルクエンは焦る。

「わ、私は何もしていないが!?」

 カオリーは抱き着いたまま顔を上げて言った。

「マルクエン様、あっちの茂みでイイコトしようじゃないか」

 マルクエンは驚いたまま返す。

「い、イイコトってなんですか!?」

「んもう、それを女の口から言わせる気かい? でも、そういうのがお好みならば……」

 ラミッタは無言で火の玉を二人に飛ばした。

 カオリーはとっさに飛びのく。

「うわっ! 危ないじゃないか!」

「何してんのよ! いい加減にしなさい!」



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 急な告白に、マルクエンは顔を赤くし、腕を前に突き出して手を振る。
「い、いやいや! ちょっと困るぞ!」
 山賊の女は近付いてきて上目遣いで言った。
「わ、私じゃダメか?」
 彼女の暗めで長いくせ毛の赤紙がふわりと風に揺れる。
 マルクエンは慌てて喋りだす。
「わ、私達はお互い何も知らないし、名前すら分からないし……」
 山賊の女はそうかと自己紹介を始めた。
「私か!? 私はカオリーってんだ! これで良いか?」
 カオリーと名乗る山賊の女は距離をさらに詰める。
「そ、そうですか。私はマルクエン・クライスです」
 慌てていきなり敬語になるマルクエン。
「マルクエン……。どこかで聞いた事があるな……、まぁいい。それじゃ私は今日からカオリー・クライスというわけだ」
 マルクエンの苗字を使うカオリーに、慌てて言う。
「話を勝手にすすめないでくれ!」
 そこでルナがカオリーに教えてやる。
「マルクエン様は勇者様ですよー」
 その言葉を聞いて、カオリーは目を丸くした。
「ゆ、勇者様!? 確かに聞き覚えがあるな……」
 そこで腕を組んでカオリーは考える。
「という事は、私の見る目は間違っていなかったという事だ」
 ラミッタは遂に口を開く。
「なんでそうなるのよ……」
 そこで、カオリーは美女二人に目を向けた。
「ところで、アンタらはウチのダンナの何なんだい?」
 マルクエンは思わずツッコミを入れた。
「いつ旦那になったんだ!?」
 またルナが説明を入れてやる。
「こちらはラミッタ様。同じく勇者様です。私は旅に同行させて頂いています。ルナと申します」
 カオリーはまた驚く。
「勇者様かい!!」
 ラミッタは得意げな顔をして返す。
「えぇ、そうよ」
 カオリーは興味無さげに話し始めた。
「まぁ、それは置いておいて」
 ラミッタも思わずツッコミを入れる。
「置いておくな!」
 カオリーはラミッタとルナの二人を見て右手の小指を立てる。
「アンタらは、マルクエン様のこれかい?」
 ラミッタは腕を組み片目を閉じてため息を吐く。
「随分と古い表現ね。そんなんじゃないわ」
 カオリーは顔がパアアっと明るくなった。
「それじゃあ、私とダンナの仲を邪魔するモノは居ないね?」
 そう言ってカオリーはマルクエンに抱き着く。
 ラミッタはそれを見て声を上げた。
「なっ! 何してんのよ! このド変態卑猥野郎!!!」
 マルクエンは焦る。
「わ、私は何もしていないが!?」
 カオリーは抱き着いたまま顔を上げて言った。
「マルクエン様、あっちの茂みでイイコトしようじゃないか」
 マルクエンは驚いたまま返す。
「い、イイコトってなんですか!?」
「んもう、それを女の口から言わせる気かい? でも、そういうのがお好みならば……」
 ラミッタは無言で火の玉を二人に飛ばした。
 カオリーはとっさに飛びのく。
「うわっ! 危ないじゃないか!」
「何してんのよ! いい加減にしなさい!」