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謎の女!

ー/ー



ユキミ・サヴィ村本シドウ先生
(イラスト:村本シドウ先生)

 空には星が光り、静寂が支配した時。

 突然、結界が破られた警報音が鳴った。

 弱い魔物は嫌がり避けていくので、これはまずいとシュンは飛び起きる。

 テントに向かうと、ユキミとチフリも何事かと目を覚ましていた。

「まずい、結界内に何かが侵入した!」

 ユキミは寝起きだというのに、キリっとした顔をする。

「そうか」

 皆で急いで武器を持ち、構えた。

「久しいの、人間共」

 そんな女の声が響く。声の主は体に炎を纏わせながらこちらへ向かってきた。

 只者ではない雰囲気に、シュンは強く剣を握りしめた。

「なんだ……ありゃ……」

 その時になり、ようやくテントからもう一人、サキタマが出てきた。

「うるさいのう……。って!?」

 見つめた先にいる人物を見て言葉を一瞬失う。

「あ、あやつは!! この妖力は!!! 間違いない!! 生きておったのか!?」

 指をさされた女はクスクスと笑いながら言った。

「なんじゃ、わらわを知っておるのか?」

 サキタマは怒り、火の玉を打ち出しながら返す。

「貴様のせいで!! 貴様と間違われて!! ワシは封印されたんじゃ!!」

 女が軽く手を横に振るうと、火の玉はいとも簡単に消されてしまった。

「それは滑稽じゃな」

 サキタマは地団太を踏みながら怒っていたが、その会話を聞いてシュンは絶望していた。

「封印の妖狐か……」

「いかにも」

 まずいなと思う。こちらにはユキミさんもチフリさんも居るが、妖狐相手じゃ分が悪すぎると。

 妖狐は高笑いしながら言った。

「忌々しい社が壊れたのでのぅ、感謝しておるぞ」

 社と聞いて、ユキミはあっと思う。

「わ、わたしが……」

 妖狐はニヤリと笑い、こちらへ向かいながら語り掛ける。

「感謝のしるしに、苦しまないよう殺してやろう」

 チフリは鎖付きの短剣を投げるが、それは爆炎で吹き飛ばされてしまう。

「手ごわいですね」

 シュンは皆に号令をかけた。

「に、逃げるぞ!!」

 妖狐は火の玉をこちらに何十発も打つ。

「逃げられるとでも?」

「アバランチウォール!」

 ユキミは唱えて頭上から信じられないレベルの雪を相手めがけて撃ち出した。

 巨大な雪の壁が迫る様に火の玉を妖狐を飲み込む。

 初めて見る技にシュンも驚いていた。

「ゆ、ユキミさん!? そんな技まで使えたのか!?」

 だが、ユキミはシュン、チフリ、サキタマに告げる。

「逃げろ! 私がやる!」

 だが、チフリは微動だにしなかった。

「ユキミ先輩一人を置いていけませんよ」

 シュンも一歩前に出る。

「そうだ! 俺だって、おとりぐらいにはなる!」

「ワシは逃げる!!」

 サキタマは逃走しようとしていたが。

「みんな……」

 ユキミの瞳には決意が宿った。必ず敵を倒して皆を守ると。



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(イラスト:村本シドウ先生)
 空には星が光り、静寂が支配した時。
 突然、結界が破られた警報音が鳴った。
 弱い魔物は嫌がり避けていくので、これはまずいとシュンは飛び起きる。
 テントに向かうと、ユキミとチフリも何事かと目を覚ましていた。
「まずい、結界内に何かが侵入した!」
 ユキミは寝起きだというのに、キリっとした顔をする。
「そうか」
 皆で急いで武器を持ち、構えた。
「久しいの、人間共」
 そんな女の声が響く。声の主は体に炎を纏わせながらこちらへ向かってきた。
 只者ではない雰囲気に、シュンは強く剣を握りしめた。
「なんだ……ありゃ……」
 その時になり、ようやくテントからもう一人、サキタマが出てきた。
「うるさいのう……。って!?」
 見つめた先にいる人物を見て言葉を一瞬失う。
「あ、あやつは!! この妖力は!!! 間違いない!! 生きておったのか!?」
 指をさされた女はクスクスと笑いながら言った。
「なんじゃ、わらわを知っておるのか?」
 サキタマは怒り、火の玉を打ち出しながら返す。
「貴様のせいで!! 貴様と間違われて!! ワシは封印されたんじゃ!!」
 女が軽く手を横に振るうと、火の玉はいとも簡単に消されてしまった。
「それは滑稽じゃな」
 サキタマは地団太を踏みながら怒っていたが、その会話を聞いてシュンは絶望していた。
「封印の妖狐か……」
「いかにも」
 まずいなと思う。こちらにはユキミさんもチフリさんも居るが、妖狐相手じゃ分が悪すぎると。
 妖狐は高笑いしながら言った。
「忌々しい社が壊れたのでのぅ、感謝しておるぞ」
 社と聞いて、ユキミはあっと思う。
「わ、わたしが……」
 妖狐はニヤリと笑い、こちらへ向かいながら語り掛ける。
「感謝のしるしに、苦しまないよう殺してやろう」
 チフリは鎖付きの短剣を投げるが、それは爆炎で吹き飛ばされてしまう。
「手ごわいですね」
 シュンは皆に号令をかけた。
「に、逃げるぞ!!」
 妖狐は火の玉をこちらに何十発も打つ。
「逃げられるとでも?」
「アバランチウォール!」
 ユキミは唱えて頭上から信じられないレベルの雪を相手めがけて撃ち出した。
 巨大な雪の壁が迫る様に火の玉を妖狐を飲み込む。
 初めて見る技にシュンも驚いていた。
「ゆ、ユキミさん!? そんな技まで使えたのか!?」
 だが、ユキミはシュン、チフリ、サキタマに告げる。
「逃げろ! 私がやる!」
 だが、チフリは微動だにしなかった。
「ユキミ先輩一人を置いていけませんよ」
 シュンも一歩前に出る。
「そうだ! 俺だって、おとりぐらいにはなる!」
「ワシは逃げる!!」
 サキタマは逃走しようとしていたが。
「みんな……」
 ユキミの瞳には決意が宿った。必ず敵を倒して皆を守ると。