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第七話      疑惑

ー/ー



「答えの世界三大発明っていうのは、羅針盤、活版印刷、火薬だ!」

「…正解だ。」

 こんなのめっちゃ簡単なことだったんだ。
 この世界のから見た異世界っていうのは、俺がもともと住んでいたあの世界のことだったんだ。
 そして、俺がいた世界の三大発明っていうのは、羅針盤、活版印刷、火薬のこと、だからこの三つが正解なんだ。

「しかし、よく三つとも答えられたな。
 羅針盤は、この世界でも流通してるし、活版印刷も知っているものは多いが、火薬なんて、国家機密だぞ?
 もしかして、お前はどこかからの刺客なんじゃ?」

 なんかこの展開はまずい。なんとか誤魔化さねば。
 
 「なんてな。悔しくて、ついこんなことを言ってしまったが、正解は正解なんだ。
 きちんと報酬は渡さねばならんな。
 第一お前は見た目からして平凡だ。
 そんなたいそうなものではなかろう。」
 
 なんかイラついたが、とりあえず疑いが晴れてよかった。
 
「それなら早く約束のものをくれ!」

「そう慌てるな。ほら、これが私の持っている中での最強の武器だ。受け取れ」

 俺が受け取ろうとした矢先に、

「いやまて。その前に、お前のいま手に持っている、汚らしい紙屑は早くしまいたまえ。
 そんなものを持ちながら私の大切な武器を触らないでもらおう」

 流石にベッタリしているから、汚いかもな。
 しかも鼻を噛んだことを知ると、もっとそう感じられるかもしれないな。
 仕方がない。ポケットにしまうか。
 気を取り直して、中身は剣か?槍か?もしかしたら、また弓か?
 そこにはとても立派に見える盾が入っていた。

「最強の武器シールドだ」

 いや、この展開だと攻撃系だろ!
 なんで盾なんだ。
 攻撃ができないっていうのに、こんなんじゃ敵を倒せねえよ。

「どうした?不満か?このシールドの強さを知らないのか。
 ならば体験してもらおう。
 このシールドの防御力を!」

「ガガーギガダガダ」

 あれは?さっき戦った敵じゃ無いか!
 しかも2匹もいる。
 1匹倒すだけであんなにも苦労したのに。
 これはこの盾を手にした俺へのチュートリアルみたいな感じか。
 
「グルルガールー…がーーー!」

 襲ってきた!
 でも、この盾で…

「カキーーーン」

「ガルラグルルー!」

 すごい!相手はとんでもない勢いで俺を襲ってきたっていうのに、俺にはびくともしない。
 これが最強の盾っていうものなのか。
 あの弓とは性能の良さがまるっきり違うぜ。

「どうだ?私の最強の盾の効果は!」
 
「おう!最高だぜ。これがあればどんな敵でも倒せそうだぜ。」

「ガルルーガー!」

 今度はもっと本気で襲ってくるみたいだ。
 臨むところだ。何回だって、この盾で跳ね返してやるぜ。

「カコーーーン!ガッ…」 

「まずい!やりすぎたか?」

「?!」

「ガタガタガタガタ…」

 何だ?さっきまでびくともしないかったのに、今度は盾が吹っ飛んでしまったぞ?
 ていうか、やりすぎたって何だ?
 この敵って、この声のやつが操ってるのか?

「やりすぎたって何だ?
 今まで本気じゃなかったのか?」

「すまない。隠していたが、今お前が戦っているのは、私の手下で、私が指示を出してそのまま動いている。
 私が考えたことを、そのままやってくれるんだ。」
 
「じゃあ、やりすぎたってことは、お前、この盾が弱いことを知ってて?」

「いや、それは違う。
 この盾は私の持っている中では最強の武器だ。」

「じゃあ、なぜあんな敵に攻撃されただけで吹っ飛んだんだ?」

「それはだな。この武器は私の持っている中では最強だが、この世界では大して強いわけでは無いのだよ。

「くっそーーー!何だよそれ。
 わざわざあんなにも苦労したっていうのに!」

「すまない。苦労したと言っても、問題に答えただけじゃ無いか。」

 そうか。こいつからしたら俺は死んでいないからそれだけの事しかしてないのか。

「だからってこれは無いぜ?」

「本当にすまない。このシールドは、ぜひ貰っていってくれ。
 それに、今すぐこの場所から出してやる。」
 
「わかった。それなら」

「ガルルーガー!」

「うわっ!」

 俺はすっかり尻餅をついてしまい、ポケットの中のものが出てしまった。

 「痛ってーー!お前の部下、まだ襲ってくるぞ!どうにかしろよまったく」

 はーー。しょうがない。
 落ちたもの拾って早くずらかるか。
 お!これはさっきさっきのノートじゃないか?
 どれどれ?何のノートだったっけなー?
 なんかメモがいっぱい書いてあるな。
 俺はすっかり安心して、周りを気にせずノートの中をペラペラ見ていた。

 これは何のノートかな?そんなことを考えていたら…

「お前が持ってものは何だ?!」

 この謎の声は、今まで聞いた中で一番な大きさと勢いで俺に尋ねていた。
 心臓が飛び抜けそんなほどらびっくりしてしまうような恐ろしい声だった。

「え?これは、俺のノートで…」

「今すぐこいつを捕まえろーー」

「ギーガガ」

 何だ?

「ガラルルルーラーーーーーー!」


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「答えの世界三大発明っていうのは、羅針盤、活版印刷、火薬だ!」
「…正解だ。」
 こんなのめっちゃ簡単なことだったんだ。
 この世界のから見た異世界っていうのは、俺がもともと住んでいたあの世界のことだったんだ。
 そして、俺がいた世界の三大発明っていうのは、羅針盤、活版印刷、火薬のこと、だからこの三つが正解なんだ。
「しかし、よく三つとも答えられたな。
 羅針盤は、この世界でも流通してるし、活版印刷も知っているものは多いが、火薬なんて、国家機密だぞ?
 もしかして、お前はどこかからの刺客なんじゃ?」
 なんかこの展開はまずい。なんとか誤魔化さねば。
 「なんてな。悔しくて、ついこんなことを言ってしまったが、正解は正解なんだ。
 きちんと報酬は渡さねばならんな。
 第一お前は見た目からして平凡だ。
 そんなたいそうなものではなかろう。」
 なんかイラついたが、とりあえず疑いが晴れてよかった。
「それなら早く約束のものをくれ!」
「そう慌てるな。ほら、これが私の持っている中での最強の武器だ。受け取れ」
 俺が受け取ろうとした矢先に、
「いやまて。その前に、お前のいま手に持っている、汚らしい紙屑は早くしまいたまえ。
 そんなものを持ちながら私の大切な武器を触らないでもらおう」
 流石にベッタリしているから、汚いかもな。
 しかも鼻を噛んだことを知ると、もっとそう感じられるかもしれないな。
 仕方がない。ポケットにしまうか。
 気を取り直して、中身は剣か?槍か?もしかしたら、また弓か?
 そこにはとても立派に見える盾が入っていた。
「最強の武器シールドだ」
 いや、この展開だと攻撃系だろ!
 なんで盾なんだ。
 攻撃ができないっていうのに、こんなんじゃ敵を倒せねえよ。
「どうした?不満か?このシールドの強さを知らないのか。
 ならば体験してもらおう。
 このシールドの防御力を!」
「ガガーギガダガダ」
 あれは?さっき戦った敵じゃ無いか!
 しかも2匹もいる。
 1匹倒すだけであんなにも苦労したのに。
 これはこの盾を手にした俺へのチュートリアルみたいな感じか。
「グルルガールー…がーーー!」
 襲ってきた!
 でも、この盾で…
「カキーーーン」
「ガルラグルルー!」
 すごい!相手はとんでもない勢いで俺を襲ってきたっていうのに、俺にはびくともしない。
 これが最強の盾っていうものなのか。
 あの弓とは性能の良さがまるっきり違うぜ。
「どうだ?私の最強の盾の効果は!」
「おう!最高だぜ。これがあればどんな敵でも倒せそうだぜ。」
「ガルルーガー!」
 今度はもっと本気で襲ってくるみたいだ。
 臨むところだ。何回だって、この盾で跳ね返してやるぜ。
「カコーーーン!ガッ…」 
「まずい!やりすぎたか?」
「?!」
「ガタガタガタガタ…」
 何だ?さっきまでびくともしないかったのに、今度は盾が吹っ飛んでしまったぞ?
 ていうか、やりすぎたって何だ?
 この敵って、この声のやつが操ってるのか?
「やりすぎたって何だ?
 今まで本気じゃなかったのか?」
「すまない。隠していたが、今お前が戦っているのは、私の手下で、私が指示を出してそのまま動いている。
 私が考えたことを、そのままやってくれるんだ。」
「じゃあ、やりすぎたってことは、お前、この盾が弱いことを知ってて?」
「いや、それは違う。
 この盾は私の持っている中では最強の武器だ。」
「じゃあ、なぜあんな敵に攻撃されただけで吹っ飛んだんだ?」
「それはだな。この武器は私の持っている中では最強だが、この世界では大して強いわけでは無いのだよ。
「くっそーーー!何だよそれ。
 わざわざあんなにも苦労したっていうのに!」
「すまない。苦労したと言っても、問題に答えただけじゃ無いか。」
 そうか。こいつからしたら俺は死んでいないからそれだけの事しかしてないのか。
「だからってこれは無いぜ?」
「本当にすまない。このシールドは、ぜひ貰っていってくれ。
 それに、今すぐこの場所から出してやる。」
「わかった。それなら」
「ガルルーガー!」
「うわっ!」
 俺はすっかり尻餅をついてしまい、ポケットの中のものが出てしまった。
 「痛ってーー!お前の部下、まだ襲ってくるぞ!どうにかしろよまったく」
 はーー。しょうがない。
 落ちたもの拾って早くずらかるか。
 お!これはさっきさっきのノートじゃないか?
 どれどれ?何のノートだったっけなー?
 なんかメモがいっぱい書いてあるな。
 俺はすっかり安心して、周りを気にせずノートの中をペラペラ見ていた。
 これは何のノートかな?そんなことを考えていたら…
「お前が持ってものは何だ?!」
 この謎の声は、今まで聞いた中で一番な大きさと勢いで俺に尋ねていた。
 心臓が飛び抜けそんなほどらびっくりしてしまうような恐ろしい声だった。
「え?これは、俺のノートで…」
「今すぐこいつを捕まえろーー」
「ギーガガ」
 何だ?
「ガラルルルーラーーーーーー!」