第30話

ー/ー



ここは、ウエス国の森の中。ウエス湖のほとり。

湖水浴に来ていたフィーネたちをフウジンとライジンが襲撃した。
フィーネはライジンの電撃で遠くに吹き飛ばされてしまった。

「ライジン!あなた達にリリィは、渡さない!」
スザクが叫ぶ。リリィは、スザクに抱きついている。
「何と言おうと娘は頂く。スザク。」
ライジンはスザクを睨んだ。
スザクがイブにアイコンタクトして何かを伝えた。
「スザク!大人しく娘を渡しなさい。そうすれば、許してあげる。」
フウジンが冷たい目で言う。
「リリィは、渡さないわ。イブ!お願い!」
「わかった。テレポート!」
イブは、リリィと手を繋ぎ、モックやドンキーと一緒に何処かに瞬間移動した。が、リリィが抱きついていたスザクも消えてしまった。
「おい!スザクまで行っちまったぞ!」
ゴブローが叫ぶ。
「仕方ない、2人で何とかしよう。」
オルガが剣を構える。

「テレポートか。まあ、想定内だ。まずは、お前達の相手をしてやろう。」
ライジンが剣を構えた。稲妻のような形の変わった剣だ。
「仕方ない。相手するわ。弱そうだけど。」
フウジンは、細身のしなる剣だ。
「よし!オウガ、行くぞ!」
「おう!」
ゴブローはライジン、オウガはフウジンと、戦いが始まった。



その頃、森の中の丸太小屋。

テレポートの魔法で、イブたちが現れた。
「リリィ、モック、ドンキー、家の中に隠れるんだ。」
「わかった!」
イブの指示に、リリィ達は従い家の中に隠れた。
「すぐに戻らないと!」
スザクが焦っている。
「よし、すぐに戻ろう!」
イブが魔法を唱えようとした、その時。

「逃しはしませんよ。」
ビャッコ一味が現れた。
「ライジンの読み通りだな。」
ゲンブがニヤニヤしながら言う。
「スザク。決着をつけよう。」
ホウオウが剣を構える。

「私はホウオウと決着をつける。イブはあとの2人をお願い。」
スザクも剣を構えた。
「わかったぞ。スザク、死ぬなよ。」
イブは、そう言うとスザクから離れた。
「場所を変えるぞ、ビャッコ!テレポート!」
イブの魔法で、ビャッコとゲンブも一緒に瞬間移動した。
どうやら遺跡のようだ。
「クク。女神よ。ここで決着をつけよう。」
「ビャッコ、お前のボスの事をたっぷりと聞かせてもらうぞ。」
イブが構える。
「光よ、出よ!ライトニング!」
光の矢がゲンブに襲いかかる。
ゲンブは防ぐ間も無く直撃を食らってダウンしてしまった。
「流石は女神、ゲンブ程度では相手になりませんね。私は簡単には行きませんよ。」「ダークネス!」
ビャッコの手から黒い波動が一直線に放たれる。
「光よ、出よ!ライトニング!」
イブの手から光の矢が放たれ、真っ直ぐに飛んでいく。
2人の真ん中で、光と闇の魔法が激突した。力は互角のようだ。力比べが始まった。



一方。丸太小屋の近く。

カキンッ!
スザクとホウオウが刄を交わしていた。
鍔迫り合いが続く。
「姉さん、今なら間に合う。足を洗って!」
「スザク。考え直すのは、あなたよ。今すぐに娘を渡しなさい。」
「それは出来ない。お願い、こんなことは辞めて。」
「......」
ホウオウは剣を振りかぶり、スザクに切り掛かった。
「姉さん!」
スザクは、それを交わしていく。
「もう遅いのよ!」
ホウオウは、手を緩めない。
「まだ、間に合うわ!」
スザクが押されている。

「スザク!あの方には、逆らえない!」
ホウオウの刃がスザクを襲う。
「?!」
スザクの左腕を切り付けた。
かなり出血している。
「姉さん。私の顔を、眼を見て。まだやり直せる。」
スザクは、左腕を押さえながらホウオウに向かって訴える。
「......スザク、あなたはあの方の恐ろしさを知らない。私は逃げられない。」
ホウオウが、そう言うと体が変化し出した。
背中から羽が生え、身体は筋肉質に、元の体格の2倍ほどの大きさになった。
「姉さん!何をされたの!」
スザクは涙を堪えながら叫ぶ。
「私は魔物になった。もう後戻りは出来ない!」
ホウオウが素早く襲いかかってくる。
間一髪でスザクは交わしたが、鋭い爪で傷を負った。
「姉さん!やめて!まだ間に合うわ!」
スザクが叫ぶが、ホウオウは攻撃をやめない。
ホウオウの鋭い爪が、容赦無くスザクの体を切り裂いて行く。

「残念だけど、これで終わりよ。」
ホウオウは、そう言うと、スザクにトドメを刺そうと、腕を振り上げた。
スザクは覚悟を決めて、眼を閉じる。

その時、

「やめてーーーー!!!!」
丸太小屋の二階の窓からリリィが叫んだ。その瞬間、リリィの体から青白い光が放たれ、ホウオウの方に向かって行った。

「何だ!?これは!」
青白い光に包まれたホウオウは燃え尽き。最後は元の人間の体に戻った。
「姉さん!」
スザクは、駆け寄りホウオウの体を抱きしめた。
「スザク、真っ直ぐに育ったな。」
ホウオウはそう言ってスザクの涙を
拭った。そして、意識を失った。

リリィは、何が起きたのか分からず、ただ茫然としていた。



次のエピソードへ進む 第31話


みんなのリアクション

ここは、ウエス国の森の中。ウエス湖のほとり。
湖水浴に来ていたフィーネたちをフウジンとライジンが襲撃した。
フィーネはライジンの電撃で遠くに吹き飛ばされてしまった。
「ライジン!あなた達にリリィは、渡さない!」
スザクが叫ぶ。リリィは、スザクに抱きついている。
「何と言おうと娘は頂く。スザク。」
ライジンはスザクを睨んだ。
スザクがイブにアイコンタクトして何かを伝えた。
「スザク!大人しく娘を渡しなさい。そうすれば、許してあげる。」
フウジンが冷たい目で言う。
「リリィは、渡さないわ。イブ!お願い!」
「わかった。テレポート!」
イブは、リリィと手を繋ぎ、モックやドンキーと一緒に何処かに瞬間移動した。が、リリィが抱きついていたスザクも消えてしまった。
「おい!スザクまで行っちまったぞ!」
ゴブローが叫ぶ。
「仕方ない、2人で何とかしよう。」
オルガが剣を構える。
「テレポートか。まあ、想定内だ。まずは、お前達の相手をしてやろう。」
ライジンが剣を構えた。稲妻のような形の変わった剣だ。
「仕方ない。相手するわ。弱そうだけど。」
フウジンは、細身のしなる剣だ。
「よし!オウガ、行くぞ!」
「おう!」
ゴブローはライジン、オウガはフウジンと、戦いが始まった。
その頃、森の中の丸太小屋。
テレポートの魔法で、イブたちが現れた。
「リリィ、モック、ドンキー、家の中に隠れるんだ。」
「わかった!」
イブの指示に、リリィ達は従い家の中に隠れた。
「すぐに戻らないと!」
スザクが焦っている。
「よし、すぐに戻ろう!」
イブが魔法を唱えようとした、その時。
「逃しはしませんよ。」
ビャッコ一味が現れた。
「ライジンの読み通りだな。」
ゲンブがニヤニヤしながら言う。
「スザク。決着をつけよう。」
ホウオウが剣を構える。
「私はホウオウと決着をつける。イブはあとの2人をお願い。」
スザクも剣を構えた。
「わかったぞ。スザク、死ぬなよ。」
イブは、そう言うとスザクから離れた。
「場所を変えるぞ、ビャッコ!テレポート!」
イブの魔法で、ビャッコとゲンブも一緒に瞬間移動した。
どうやら遺跡のようだ。
「クク。女神よ。ここで決着をつけよう。」
「ビャッコ、お前のボスの事をたっぷりと聞かせてもらうぞ。」
イブが構える。
「光よ、出よ!ライトニング!」
光の矢がゲンブに襲いかかる。
ゲンブは防ぐ間も無く直撃を食らってダウンしてしまった。
「流石は女神、ゲンブ程度では相手になりませんね。私は簡単には行きませんよ。」「ダークネス!」
ビャッコの手から黒い波動が一直線に放たれる。
「光よ、出よ!ライトニング!」
イブの手から光の矢が放たれ、真っ直ぐに飛んでいく。
2人の真ん中で、光と闇の魔法が激突した。力は互角のようだ。力比べが始まった。
一方。丸太小屋の近く。
カキンッ!
スザクとホウオウが刄を交わしていた。
鍔迫り合いが続く。
「姉さん、今なら間に合う。足を洗って!」
「スザク。考え直すのは、あなたよ。今すぐに娘を渡しなさい。」
「それは出来ない。お願い、こんなことは辞めて。」
「......」
ホウオウは剣を振りかぶり、スザクに切り掛かった。
「姉さん!」
スザクは、それを交わしていく。
「もう遅いのよ!」
ホウオウは、手を緩めない。
「まだ、間に合うわ!」
スザクが押されている。
「スザク!あの方には、逆らえない!」
ホウオウの刃がスザクを襲う。
「?!」
スザクの左腕を切り付けた。
かなり出血している。
「姉さん。私の顔を、眼を見て。まだやり直せる。」
スザクは、左腕を押さえながらホウオウに向かって訴える。
「......スザク、あなたはあの方の恐ろしさを知らない。私は逃げられない。」
ホウオウが、そう言うと体が変化し出した。
背中から羽が生え、身体は筋肉質に、元の体格の2倍ほどの大きさになった。
「姉さん!何をされたの!」
スザクは涙を堪えながら叫ぶ。
「私は魔物になった。もう後戻りは出来ない!」
ホウオウが素早く襲いかかってくる。
間一髪でスザクは交わしたが、鋭い爪で傷を負った。
「姉さん!やめて!まだ間に合うわ!」
スザクが叫ぶが、ホウオウは攻撃をやめない。
ホウオウの鋭い爪が、容赦無くスザクの体を切り裂いて行く。
「残念だけど、これで終わりよ。」
ホウオウは、そう言うと、スザクにトドメを刺そうと、腕を振り上げた。
スザクは覚悟を決めて、眼を閉じる。
その時、
「やめてーーーー!!!!」
丸太小屋の二階の窓からリリィが叫んだ。その瞬間、リリィの体から青白い光が放たれ、ホウオウの方に向かって行った。
「何だ!?これは!」
青白い光に包まれたホウオウは燃え尽き。最後は元の人間の体に戻った。
「姉さん!」
スザクは、駆け寄りホウオウの体を抱きしめた。
「スザク、真っ直ぐに育ったな。」
ホウオウはそう言ってスザクの涙を
拭った。そして、意識を失った。
リリィは、何が起きたのか分からず、ただ茫然としていた。