表示設定
表示設定
目次 目次




6話

ー/ー



その後、結局寝れるわけもなく。
食堂でご飯を食べ、寮の中を徘徊していた。

「あれ、あそこ…」

ふと、灯りのついた部屋を見つけた。
覗いてみると、中にいた人影__葉月先生と目が合う
ガラガラ、と扉を開けられた。

「やあ少年クン」

「あ…どうも…あの、一応悠って名前あるんすけど…」

「桜が少年と呼んだから皆移ってしまったんだねえ」

すまないねえ、うちの桜が…と葉月先生。
その割には顔、楽しそうなんすけど…。

「あの、葉月先生はここの先生…なんすか」

「うん?うーん」

葉月先生は苦笑する。

「僕は正確には教師じゃないよ。監督生ってやつでね、年齢は18だ。」

そうなのか。先生のようにしっかりしているように映っていたし、皆もそのように慕っているのは確かだったようだが…。

「それより少年クン、皆の能力については教わったかな」

「あ…はい、一応…」

ふむ、なるほどねえ、と葉月先生。
やれやれ、という表情をしているがなぜだかが全く分からなかった。

「じゃあ中に入りなさい。僕が色々教えるよ」

「は、はい…」

中にはあの猫耳の子もいた。
猫耳の子はげ、と面倒くさそうな顔をする。
そ、そんな顔しなくても……。

「ちょっとセンセー、そいつ邪魔」

「こらやめなさい葵」

邪魔…。中々の言いようである。

「さて、と」

こちらの椅子においで、と誘導してくれた。
僕は椅子にそっと腰掛けた。
葉月先生がにこやかにこちらを見る。

「桜の説明は幾分かあやふやだったろう。詳しいことは僕に聞くといい」

桜さんの説明…?普通にしっかりしていた気がするんだが…。

「と、言うわけで」

どんな説明を受けるのだろう。ごくりと息を飲む。

「アイスブレイクだ。ババ抜きをやろう」

「はい……!……へ?」




「やったね、僕の抜けがちだあ」

「ご、5連敗……」

ババ抜きのカードを見る。なんと結果は5連敗だった。なにか間違ってるんじゃないか……?それともババに傷とかがあるのか…?

「ショーネン」

「はいっ…!」

猫耳…葵さんに話しかけられてびっくりしたものの、しっかりと相槌を打つ。
この人、なんか怖い……。

「あたしたちに勝とうって、それほんと時間の無駄。あたしたちの権能、覚えてないの」

権能…?あっ…!
確か、葉月先生の権能は…。

「鏡の権能…?」

「そ。センセーの権能、鏡は人を映す鏡がコンセプト。よって主にカウンター魔法として使われるけど、このセンセーは普通に『鏡』として使ってるわけ。読まれるに決まってんじゃん」

そ、そうですね…厳しいな…。
葵さんはそう言ってぷい、とそっぽを向く。
葉月先生にこーら、と軽く頭を叩かれていた。

「葵だって水の権能を応用して透視していただろう?全くいつの間にできるようになったんだい」

透視!?
そんなこともありなのか…!?
僕は驚愕というより感嘆をした。

「関係ないし。ショーネン」

「は、はいっ!」

「もう一試合。やろーよ」

え、えと…透視と鏡に挟まれながら、すか…?

「じゃあ今夜は少年クンが勝てるまでやろうか」

「えっ…!?」

む、無理ですってば…!


スタンプを贈って作者を応援しよう!

次のエピソードへ進む 7話


みんなのリアクション



おすすめ作品を読み込み中です…



その後、結局寝れるわけもなく。
食堂でご飯を食べ、寮の中を徘徊していた。
「あれ、あそこ…」
ふと、灯りのついた部屋を見つけた。
覗いてみると、中にいた人影__葉月先生と目が合う
ガラガラ、と扉を開けられた。
「やあ少年クン」
「あ…どうも…あの、一応悠って名前あるんすけど…」
「桜が少年と呼んだから皆移ってしまったんだねえ」
すまないねえ、うちの桜が…と葉月先生。
その割には顔、楽しそうなんすけど…。
「あの、葉月先生はここの先生…なんすか」
「うん?うーん」
葉月先生は苦笑する。
「僕は正確には教師じゃないよ。監督生ってやつでね、年齢は18だ。」
そうなのか。先生のようにしっかりしているように映っていたし、皆もそのように慕っているのは確かだったようだが…。
「それより少年クン、皆の能力については教わったかな」
「あ…はい、一応…」
ふむ、なるほどねえ、と葉月先生。
やれやれ、という表情をしているがなぜだかが全く分からなかった。
「じゃあ中に入りなさい。僕が色々教えるよ」
「は、はい…」
中にはあの猫耳の子もいた。
猫耳の子はげ、と面倒くさそうな顔をする。
そ、そんな顔しなくても……。
「ちょっとセンセー、そいつ邪魔」
「こらやめなさい葵」
邪魔…。中々の言いようである。
「さて、と」
こちらの椅子においで、と誘導してくれた。
僕は椅子にそっと腰掛けた。
葉月先生がにこやかにこちらを見る。
「桜の説明は幾分かあやふやだったろう。詳しいことは僕に聞くといい」
桜さんの説明…?普通にしっかりしていた気がするんだが…。
「と、言うわけで」
どんな説明を受けるのだろう。ごくりと息を飲む。
「アイスブレイクだ。ババ抜きをやろう」
「はい……!……へ?」
「やったね、僕の抜けがちだあ」
「ご、5連敗……」
ババ抜きのカードを見る。なんと結果は5連敗だった。なにか間違ってるんじゃないか……?それともババに傷とかがあるのか…?
「ショーネン」
「はいっ…!」
猫耳…葵さんに話しかけられてびっくりしたものの、しっかりと相槌を打つ。
この人、なんか怖い……。
「あたしたちに勝とうって、それほんと時間の無駄。あたしたちの権能、覚えてないの」
権能…?あっ…!
確か、葉月先生の権能は…。
「鏡の権能…?」
「そ。センセーの権能、鏡は人を映す鏡がコンセプト。よって主にカウンター魔法として使われるけど、このセンセーは普通に『鏡』として使ってるわけ。読まれるに決まってんじゃん」
そ、そうですね…厳しいな…。
葵さんはそう言ってぷい、とそっぽを向く。
葉月先生にこーら、と軽く頭を叩かれていた。
「葵だって水の権能を応用して透視していただろう?全くいつの間にできるようになったんだい」
透視!?
そんなこともありなのか…!?
僕は驚愕というより感嘆をした。
「関係ないし。ショーネン」
「は、はいっ!」
「もう一試合。やろーよ」
え、えと…透視と鏡に挟まれながら、すか…?
「じゃあ今夜は少年クンが勝てるまでやろうか」
「えっ…!?」
む、無理ですってば…!