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@ 18話 恋の花

ー/ー





「やった……すごい!」


 口火を切ったのはもろチン。そして結局誰の味方だったのであろうか分からない小夜香と雪花から黄色い歓声が上がる。


 それを横目に軽く息を一つ吐いたのは国立優理。それほど悔しそうにしていないのが逆に印象的だ。


 


「お見事……お宅には真ん中に入れられない言ったことは撤回するし、俺の負けってことは認めるよ」


「そうだろ、そうだろ!」


 ドヤ顔の勝人に対して悔しい顔を見せない優理。さっき見せた譲れないプライドのようなものは感じさせないひょうひょうとした表情。


 


「でも……カーリングが軟弱なスポーツって言うのは、すべてのカーラーの名誉のために認められない」


「お前もいい加減負けず嫌いだねぇ……そう言うの嫌いじゃないよ」


「あんたのその、アスリート能力は確かに認めるよ、でも……それがそのスポーツを軽んじることに繋がるわけではない。もしそうだとしたら、前言撤回、あんたはスポーツマンではない。それに、作戦を実行した身体能力は確かなものだけど、あんた1人では決して勝てなかった、それは自分が一番感じているんじゃないかな?」


 勝人の上からの言葉に反論したのは意外にも香月。


 


「カーリングを馬鹿にしたことは謝る。すまなかった……。ところであんたは……これから体験入学するのか?」


「え?」


 勝人は香月を見た。


 


「俺は体験入学なんてしない」


 そう言ったのは香月。驚いたのは磐、これを通じてカーリングを広めるのが磐の今の仕事であり、カーリングの裾野を広げることがカーリングの発展にも繋がる。


 


「もう、俺はカーリングをやることに決めた。お試し体験なんて要らない。カーリング部に入ることに決めたよ、な、カッちゃん?!」


「え? ぼ、僕?」


 香月と目を合せた後、少し下を見つめる勉己。その氷に何故か雪花の顔が映って見えた。


 


「僕も、やってみたい。カーリング」


 気が付くとそう答えていた。


 


「俺も……カーリング始める……公式戦でアイツに勝ってやる」


「ホント?!」


 勝人のその言葉に真っ先に喰いついたのは綾美だった。


 


「オリンピック……あるんだろ?」


「カーリング部、作ろう! カーリングは4人で1チームで、リザーバーが1人と……新しい部を創るには5人以上からだから……あたし、マネージャーやるね! だからあと……」


「綾美ちゃんがカーリング部のマネージャーやるなら俺たちもカーリング部に入る、な? な?」


 チンたちが勢いよく手を挙げる。


 


「え? あ、ありがとう……えっと……」


「俺は横チン」


 細マッチョ。横から見えそうな雰囲気がよく出ている。


 


「俺は前チン」


 背が小さく器用そうだ。素早しっこそうでなんでか、『前チン』で合ってる気がする。マッシュルームヘアのシルエットが卑猥だ。


 


「僕ははみチン」


 愛嬌のある顔で声も体が大きい。なるほどはみ出そうな体格だ。


 


「俺……もろチン。あ、あの……」


 声が小さく、坊主が特徴。何か言おうとしたが、はみチンの影に隠れてしまった。


 


「みんな、ありがとう!」


 ここに北藤高校カーリング部が誕生ることになった。その記念の写真一枚が、勝人の運命に悪戯することとなった。


 それは、股間が濡れたままの勝人がズボンの股間を摘まんで映った写真を撮ったのが雪花。映った写真を見て、『もっこりくん』と呟いたことに端を発す。


 


 動田勝人……(ゆれ)チンと命名され、チン四天王は奇跡のクインテッドに昇格し高校カーリング界に殴り込む。




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「やった……すごい!」
 口火を切ったのはもろチン。そして結局誰の味方だったのであろうか分からない小夜香と雪花から黄色い歓声が上がる。
 それを横目に軽く息を一つ吐いたのは国立優理。それほど悔しそうにしていないのが逆に印象的だ。
「お見事……お宅には真ん中に入れられない言ったことは撤回するし、俺の負けってことは認めるよ」
「そうだろ、そうだろ!」
 ドヤ顔の勝人に対して悔しい顔を見せない優理。さっき見せた譲れないプライドのようなものは感じさせないひょうひょうとした表情。
「でも……カーリングが軟弱なスポーツって言うのは、すべてのカーラーの名誉のために認められない」
「お前もいい加減負けず嫌いだねぇ……そう言うの嫌いじゃないよ」
「あんたのその、アスリート能力は確かに認めるよ、でも……それがそのスポーツを軽んじることに繋がるわけではない。もしそうだとしたら、前言撤回、あんたはスポーツマンではない。それに、作戦を実行した身体能力は確かなものだけど、あんた1人では決して勝てなかった、それは自分が一番感じているんじゃないかな?」
 勝人の上からの言葉に反論したのは意外にも香月。
「カーリングを馬鹿にしたことは謝る。すまなかった……。ところであんたは……これから体験入学するのか?」
「え?」
 勝人は香月を見た。
「俺は体験入学なんてしない」
 そう言ったのは香月。驚いたのは磐、これを通じてカーリングを広めるのが磐の今の仕事であり、カーリングの裾野を広げることがカーリングの発展にも繋がる。
「もう、俺はカーリングをやることに決めた。お試し体験なんて要らない。カーリング部に入ることに決めたよ、な、カッちゃん?!」
「え? ぼ、僕?」
 香月と目を合せた後、少し下を見つめる勉己。その氷に何故か雪花の顔が映って見えた。
「僕も、やってみたい。カーリング」
 気が付くとそう答えていた。
「俺も……カーリング始める……公式戦でアイツに勝ってやる」
「ホント?!」
 勝人のその言葉に真っ先に喰いついたのは綾美だった。
「オリンピック……あるんだろ?」
「カーリング部、作ろう! カーリングは4人で1チームで、リザーバーが1人と……新しい部を創るには5人以上からだから……あたし、マネージャーやるね! だからあと……」
「綾美ちゃんがカーリング部のマネージャーやるなら俺たちもカーリング部に入る、な? な?」
 チンたちが勢いよく手を挙げる。
「え? あ、ありがとう……えっと……」
「俺は横チン」
 細マッチョ。横から見えそうな雰囲気がよく出ている。
「俺は前チン」
 背が小さく器用そうだ。素早しっこそうでなんでか、『前チン』で合ってる気がする。マッシュルームヘアのシルエットが卑猥だ。
「僕ははみチン」
 愛嬌のある顔で声も体が大きい。なるほどはみ出そうな体格だ。
「俺……もろチン。あ、あの……」
 声が小さく、坊主が特徴。何か言おうとしたが、はみチンの影に隠れてしまった。
「みんな、ありがとう!」
 ここに北藤高校カーリング部が誕生ることになった。その記念の写真一枚が、勝人の運命に悪戯することとなった。
 それは、股間が濡れたままの勝人がズボンの股間を摘まんで映った写真を撮ったのが雪花。映った写真を見て、『もっこりくん』と呟いたことに端を発す。
 動田勝人……|動《ゆれ》チンと命名され、チン四天王は奇跡のクインテッドに昇格し高校カーリング界に殴り込む。