第四話 前編 老爺と桃
ー/ー
「今度こそ間違いない。死んでおる。」
「「よかった……!ほんと良かった……!」」
魔猪の身体を検めた幹久の言葉に、桃は勇魚と二人ホッと胸をなでおろした。
「この傷、やったのは桃か?」
「腹の傷の事ならやったのは俺だよ」
「そうか……、ようやった。勇魚様もお見事でしたな」
「致命傷与えたのは幹久殿だけどな。むしろ逸れてすまなかった。桃はともかく供を任された俺まで思わず逃げちまった」
苦笑しながら勇魚が言う。
「それを言うなら俺真っ先に逃げちゃったから、俺が悪いよ」
「左様。それに供を任されておきながら逸れてしまったのはわしも同じ故、勇魚様も気になさられますな。それよりも今は次元穴を塞ぎに行き、魔猪を討伐したことを集落の物に知らせてやらねばなりますまい」
「爺様、次元穴の場所はわかるの?」
「お前たちを追う最中に見つけてな。あちらこちらで木々をなぎ倒してくれたおかげで却ってわかりやすかったわ」
魔猪が生まれる原因となった次元穴の場所を知っているような口ぶりが気になって問いかけると、幹久はいたずらっぽく親指で方角 を示して見せた。
幹久も魔法が使えるから見つけて直ぐに塞げたはずだが、桃達の元に駆け付けることを優先してくれたらしい。
言われた方角に向かってみれば確かにそこにはひび割れたような穴が空間に空いていて、中からは幾重にも黒を重ねたような闇が続いていた。
「ん?これは……」
桃の足元に何か硬いものがあたった。
石でも蹴ったかと思って目をやれば、そこには森林の中には異質な金属の色。
手のひらサイズのそれを拾い上げてみれば、それは前世でよく目にしたものだった。
(……スマホか……?)
次元穴の近くで見つかるという、見慣れない物の数々。
その実例が、まさに目の前にあった。
このカムナビの国の文化は、大陸で数百年前に起こったという大天災を鎮めた英雄の中にいた異世界人によって齎されたものが元になっているという。
ある程度の違いはあれど既視感のあるそれらに、かつて自分と同じような日本人がこの世界に来たのかもしれないと桃は考えていた。
文化だけではない。
一部の魔物の名前や食べ物の名前なんかも、異世界人が齎したと言われているものがいくつもある。
日本で見慣れたものに限らず、カムナビの首都や別の国なんかに行けば洋菓子や外来の言葉が元であろう物も見られる程だという。
「本当にあった……」
まさに目の前に現れた実例に、桃の口から思わず呟きが漏れる。
「なんだそれ?」
勇魚が興味深そうに桃の手にある機械を覗き込む。
「次元穴で別の世界のものが飛んできたみたいだ。一応持って帰って御館様に見せよう。とりあえず穴塞がないと」
「おう。まあそうだな」
実際にスマホかどうかは、電源も付かないのでわからない。
そもそも使い物にならないだろうし、スマホといっても伝わらないだろうからと桃は少しぼかして勇魚に伝えた。
「塞ぎ方はわかるな」
一方で幹久はさして気にした様子も見せず、こちらに塞ぎ方の確認をしてきた。
次元穴の近くに見慣れないものが落ちているのは珍しい事じゃないからだろう。
「勿論」
とりあえず納得したといった様子の勇魚に続いた幹久の言葉に短く答えると、桃は再び魔法を作り出す。
穴を塞ぐ方法。といっても特別な何かをするわけではない。
穴の大きさに応じた魔法をぶつけるだけである。
とりあえずそれで塞がるのだ。
穴の大きさ想像したよりも小さく、この大きさであれば威力の低いもので良さそうだという幹久の言葉に、桃は【鉄砲雨】が丁度いいだろうと掌に水弾を形成する。
そしていくつかの水弾を作って次元穴に向かって撃ち込むと、ひび割れた空間は歪んで元の形に戻っていった。
「これでよしっと。二人のおかげで失敗せずに任務を果たせた。ありがとう」
桃がその言葉に曖昧に笑った。
ようやく少しは期待に応えることが出来たと思う。
この世界に来て、蘇芳で救われ迎え入れられた。
未だにこの体の主に罪悪感を抱えていた桃は、別の世界の記憶を持っている為にこの世界の人間になり切れていない節があった。
本来の桃でない自分を家族のように扱ってくれる彼らを騙しているようで、負い目を感じていた。
「おう、桃もこれで初陣デビューできるな!おめでとう!」
「これからは桃にももっと働いてもらわんとな」
それでも不信感を抱かせてはいけないと桃が勇魚と拳を突き合わせると、幹久がそれに合わせて冗談めかしていってみせる。
その言葉に笑って桃は答えたつもりだった。
しかしその胸の内を上手く隠しきれていない表情に、勇魚と幹久が一瞬心配したような表情へ変わった事に、桃は気が付かなかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
銭取峠での魔猪退治から数日。
魔猪の死体は魔獣化の影響でマナとして還っていったが、純粋な魔物ではない為幾らか残った皮や肉は残る。
集落の民たちにそれらを持ち帰りれば狂暴な魔猪討伐の報に集落の民は大いに喜び、数々の感謝の言葉を背に受けて桃達三人は戻ってきた。
そして現在、桃は木剣を片手に稽古……もといしごかれている最中である。
「踏み込みが足らぬ」
「ぐえ」
今度こそと振り抜いた木剣はあっさりと空を切り、背中に鈍い痛みが走る。
こんな流れをすでに何十回も繰り返していた。
今頃体は痣だらけだろう。
目の前には一人の老人。
背丈だけで言えば凰姫とそう変わらないほどに小柄な老人だ。
しかし目つきは鋭く、獲物を狙う鷹のような眼差しに、刃のような冷たい光を称えて此方から視線を逸らさない。
その名を打出一寸と言う。
白髪交じりの総髪は綺麗に撫で付けられており、その佇まいと同じように一切の乱れがない。
幹久と同年代であり、同じく譜代の家臣として恵比寿に仕えている人物だった。
剣術に精通しており、その名声はカムナビ国内外問わず轟いている。
剣術以外にの武芸全般や戦略戦術にも通じている他、戦いの際には勝つことを第一としており、必要となれば不意打ち等にも躊躇いがないという。
本人曰く弓は幹久が数段上と言っていたが、それにしたってその万能さは家中でも飛びぬけている。
そのことから、剣聖だとか百手だとか色んな異名を持っているのがこの人物だった。
幹久が教養や常識を桃に教えてくれた師なら、こちらは武術の師だ。
桃と勇魚も幼いころから手ほどきを受けていた。
槍の扱いに始まり、以降は他の武器、格闘技術、投げ組討ちと総合的に叩き込まれた。
(まだまだやっぱり浮かれてる場合じゃなかったか……)
魔猪討伐の報告を恵比寿に終えた際、恵比寿は口角を僅かに上げてよくやったと誉めてくれた。
同時に次は初陣に出してやると言われて桃はちょっぴり浮かれていたのだが、引き続き励めとも言われて改めて特訓中というわけだ。
普段から鍛錬は欠かさずにやっているつもりだが、初陣のこともあって熱が入る。
「もう一度、お願いします!」
「うむ。参られよ」
頼まれていた事務仕事をさっさと終えて、桃は勇魚より一足先に一寸の指導を受けていた。
事務仕事といっても当然パソコンなど無いのだが、やることの性質は似たようなものだ。
税務管理や住民からの要望の整理等、公務員だった生前の経験が結構生かせたりするのがありがたい。
今現在、各地で人手不足が続いている。
この蘇芳も例外ではなく十六年前、桃が生まれた年の大災害で領民だけでなく家臣団にも大きな被害があったという。
実際このように若輩の桃達にここまで様々な事務仕事が回ってくるのは、人手不足故に家臣の多くが各地に出払っているからだった。
覚えるべきことも、こなすべきことも多い。
桃は前世の経験が生かせる分まだましだが、勇魚などは領主の長男という立場もあって更に大変である。
桃もそんな勇魚の仕事も手伝おうとしたのだが、「ありがたいけど、俺がやるべきことだし、覚えなきゃいけないことだ」と固辞されてしまった。
そんなわけで現在桃はマンツーマンで一寸から指導を受けている。
「……ふっ!」
短く息を吐きだし、再度木剣を手にして打ち込みにかかる。
一寸はそれを最小限の動きで躱すのを見てさらに踏み込み、時折蹴りや間接を取ろうと試みたりもしたが悉く不発だ。
それでも思い切り動ける楽しさや嬉しさが勝るのは、生前碌に運動できない体だった反動だろか。
「でぇえええいっ」
「遅い」
一瞬隙を見つけた気がして振り下ろした桃の渾身の一撃も、一寸の手にある木剣で力をいなされる。
「あ」
そう思った時にはもう遅い。
師の手にある木剣の柄が流れるように鳩尾に突き込まれ、衝撃と共に空気を吐き出した桃は再び地面に転がり悶えた。
楽しかろうがなんだろうが、痛いものは痛いのだ。
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「この傷、やったのは桃か?」
「腹の傷の事ならやったのは俺だよ」
「そうか……、ようやった。|勇魚《いさな》様もお見事でしたな」
「致命傷与えたのは幹久殿だけどな。むしろ逸れてすまなかった。桃はともかく供を任された俺まで思わず逃げちまった」
苦笑しながら|勇魚《いさな》が言う。
「それを言うなら俺真っ先に逃げちゃったから、俺が悪いよ」
「左様。それに供を任されておきながら逸れてしまったのはわしも同じ故、|勇魚《いさな》様も気になさられますな。それよりも今は次元穴を塞ぎに行き、|魔猪《まちょ》を討伐したことを集落の物に知らせてやらねばなりますまい」
「爺様、次元穴の場所はわかるの?」
「お前たちを追う最中に見つけてな。あちらこちらで木々をなぎ倒してくれたおかげで却ってわかりやすかったわ」
|魔猪《まちょ》が生まれる原因となった次元穴の場所を知っているような口ぶりが気になって問いかけると、幹久はいたずらっぽく親指で方角 を示して見せた。
幹久も魔法が使えるから見つけて直ぐに塞げたはずだが、桃達の元に駆け付けることを優先してくれたらしい。
言われた方角に向かってみれば確かにそこにはひび割れたような穴が空間に空いていて、中からは幾重にも黒を重ねたような闇が続いていた。
「ん?これは……」
桃の足元に何か硬いものがあたった。
石でも蹴ったかと思って目をやれば、そこには森林の中には異質な金属の色。
手のひらサイズのそれを拾い上げてみれば、それは前世でよく目にしたものだった。
(……スマホか……?)
次元穴の近くで見つかるという、見慣れない物の数々。
その実例が、まさに目の前にあった。
このカムナビの国の文化は、大陸で数百年前に起こったという大天災を鎮めた英雄の中にいた異世界人によって|齎《もたら》されたものが元になっているという。
ある程度の違いはあれど既視感のあるそれらに、かつて自分と同じような日本人がこの世界に来たのかもしれないと桃は考えていた。
文化だけではない。
一部の魔物の名前や食べ物の名前なんかも、異世界人が|齎《もたら》したと言われているものがいくつもある。
日本で見慣れたものに限らず、カムナビの首都や別の国なんかに行けば洋菓子や外来の言葉が元であろう物も見られる程だという。
「本当にあった……」
まさに目の前に現れた実例に、桃の口から思わず呟きが漏れる。
「なんだそれ?」
|勇魚《いさな》が興味深そうに桃の手にある機械を覗き込む。
「次元穴で別の世界のものが飛んできたみたいだ。一応持って帰って御館様に見せよう。とりあえず穴塞がないと」
「おう。まあそうだな」
実際にスマホかどうかは、電源も付かないのでわからない。
そもそも使い物にならないだろうし、スマホといっても伝わらないだろうからと桃は少しぼかして|勇魚《いさな》に伝えた。
「塞ぎ方はわかるな」
一方で幹久はさして気にした様子も見せず、こちらに塞ぎ方の確認をしてきた。
次元穴の近くに見慣れないものが落ちているのは珍しい事じゃないからだろう。
「勿論」
とりあえず納得したといった様子の|勇魚《いさな》に続いた幹久の言葉に短く答えると、桃は再び魔法を作り出す。
穴を塞ぐ方法。といっても特別な何かをするわけではない。
穴の大きさに応じた魔法をぶつけるだけである。
とりあえずそれで塞がるのだ。
穴の大きさ想像したよりも小さく、この大きさであれば威力の低いもので良さそうだという幹久の言葉に、桃は【|鉄砲雨《てっぽうう》】が丁度いいだろうと掌に水弾を形成する。
そしていくつかの水弾を作って次元穴に向かって撃ち込むと、ひび割れた空間は歪んで元の形に戻っていった。
「これでよしっと。二人のおかげで失敗せずに任務を果たせた。ありがとう」
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未だにこの体の主に罪悪感を抱えていた桃は、別の世界の記憶を持っている為にこの世界の人間になり切れていない節があった。
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|銭取《ぜにとり》峠での|魔猪《まちょ》退治から数日。
|魔猪《まちょ》の死体は魔獣化の影響でマナとして還っていったが、純粋な魔物ではない為幾らか残った皮や肉は残る。
集落の民たちにそれらを持ち帰りれば狂暴な|魔猪《まちょ》討伐の報に集落の民は大いに喜び、数々の感謝の言葉を背に受けて桃達三人は戻ってきた。
そして現在、桃は木剣を片手に稽古……もといしごかれている最中である。
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背丈だけで言えば|凰姫《こうひめ》とそう変わらないほどに小柄な老人だ。
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そのことから、剣聖だとか|百手《ひゃくしゅ》だとか色んな異名を持っているのがこの人物だった。
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桃と|勇魚《いさな》も幼いころから手ほどきを受けていた。
槍の扱いに始まり、以降は他の武器、格闘技術、投げ組討ちと総合的に叩き込まれた。
(まだまだやっぱり浮かれてる場合じゃなかったか……)
|魔猪《まちょ》討伐の報告を恵比寿に終えた際、恵比寿は口角を僅かに上げてよくやったと誉めてくれた。
同時に次は初陣に出してやると言われて桃はちょっぴり浮かれていたのだが、引き続き励めとも言われて改めて特訓中というわけだ。
普段から鍛錬は欠かさずにやっているつもりだが、初陣のこともあって熱が入る。
「もう一度、お願いします!」
「うむ。参られよ」
頼まれていた事務仕事をさっさと終えて、桃は|勇魚《いさな》より一足先に一寸の指導を受けていた。
事務仕事といっても当然パソコンなど無いのだが、やることの性質は似たようなものだ。
税務管理や住民からの要望の整理等、公務員だった生前の経験が結構生かせたりするのがありがたい。
今現在、各地で人手不足が続いている。
この|蘇芳《すおう》も例外ではなく十六年前、桃が生まれた年の大災害で領民だけでなく家臣団にも大きな被害があったという。
実際このように若輩の桃達にここまで様々な事務仕事が回ってくるのは、人手不足故に家臣の多くが各地に出払っているからだった。
覚えるべきことも、こなすべきことも多い。
桃は前世の経験が生かせる分まだましだが、|勇魚《いさな》などは領主の長男という立場もあって更に大変である。
桃もそんな|勇魚《いさな》の仕事も手伝おうとしたのだが、「ありがたいけど、俺がやるべきことだし、覚えなきゃいけないことだ」と固辞されてしまった。
そんなわけで現在桃はマンツーマンで一寸から指導を受けている。
「……ふっ!」
短く息を吐きだし、再度木剣を手にして打ち込みにかかる。
一寸はそれを最小限の動きで躱すのを見てさらに踏み込み、時折蹴りや間接を取ろうと試みたりもしたが|悉《ことごと》く不発だ。
それでも思い切り動ける楽しさや嬉しさが勝るのは、生前碌に運動できない体だった反動だろか。
「でぇえええいっ」
「遅い」
一瞬隙を見つけた気がして振り下ろした桃の渾身の一撃も、一寸の手にある木剣で力をいなされる。
「あ」
そう思った時にはもう遅い。
師の手にある木剣の柄が流れるように鳩尾に突き込まれ、衝撃と共に空気を吐き出した桃は再び地面に転がり悶えた。
楽しかろうがなんだろうが、痛いものは痛いのだ。