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第59話 荒ぶる乱入者現る!

ー/ー




タツモン第59話
 ナイト軍曹との戦いを終えたその時、威圧感溢れる男の声が聞こえた。

「聞いたぜ。お前ら、最後の試験とやらをやっているんだってな?」

 やってきたのはハンニバル中将だ。

「うお!? 今度はハンニバル中将と戦わないといけないのかよ!?」
「いや、どう考えても勝てるわけ無いだろ!」

 ハンニバル中将と戦うなんて聞いてねーぞ!
 さすがのマティアス司令官も困惑した表情で口を開く。

「ハンニバル、お前が暴れたらどうなるか分かっているのか!?」
「安心しな。本気は出さねーよ。俺はこいつらの実力を試したいだけだ」

 そういや俺たちとハンニバル中将は互いに戦っている姿を直接見たことが無かったな。
 俺はハンニバル中将に恐怖しつつも、同時に奴の強さに興味を持った。

「お、お手柔らかにお願いしナス……」
「タツヤさん、マジでやるのか!?」
「正直、俺だってハンニバル中将に勝てる気はしねーよ。でもよ、ハンニバル中将は俺らに興味を持ってわざわざやってきてくれたんだぜ。なら俺らの全力をハンニバル中将に見せてやろうじゃないか」
「お、おう……そうだな。それにハンニバル中将に認めてもらえればホモビモデルになってくれるかもな!」
「えぇ!? そっちなの!?」
「よし、決まりだ。これから戦いのルールを説明するぞ」

 俺たちはハンニバル中将から次の試験の説明を受けた。
 当日、ハンニバル中将が身に着けるダメージ計算装置へ一定量のダメージを与えるか、奴が頭部に装着する物体を奪い取れば、俺たちの勝利とのことだ。
 身長2メートルを軽く超えるハンニバル中将相手に、頭部の物体を奪って勝利を狙うのは至難の業だな。
 ハンニバル中将に勝っても負けても最後の相手、マティアス司令官と戦うことは可能。
 もしハンニバル中将に勝つことができたらホモビモデルになってくれるそうだ。
 ハンニバル中将はホモビが何なのか、おそらく理解していないけどな。
 こんなデカくてめちゃくちゃ強ぇ軍人のおっさんをホモビモデルにできたら最高だぜオラァ~。
 これにて今日の試験は終わりだ。俺たちは明日の戦いに備えてゆっくり休むことにした。


 翌日、俺たちは次の試験を受けるべく軍事基地屋上のヘリポートへ向かった。
 屋上にはマティアス司令官、ハイド伍長、ナイト軍曹、エーリッヒ大佐、ライナス、そしてハンニバル中将が立っている。
 今回の相手は、昨日突如乱入してきたハンニバル中将だ。奴の身体と頭部には、先日説明を受けた装置が身につけられている。

「お前らがどれだけやれるか見てやる。気合い入れて来いよ」
「お、お手柔らかにお願いしナス……」

 身長2メートルを超える体格。右肩に構えた巨大なバズーカ。全身を覆う屈強な肉体。そして自信に満ちた余裕の笑み。
 ハンニバル中将は間違いなく、今まで戦ってきた軍人たちよりもはるかに強い。
 だが、今回は対ハンニバル中将向けの特別ルールが導入されている。
 ハンニバル中将を倒さなくとも、勝利条件を満たせば俺たちの勝ちだ。

「お、俺がお前をハゲさせても文句言うんじゃねーぞ!?」
「オ、オレたちの強さ、なめんなよー! お前もホモビモデルにしてやらァ!」
「ハンニバル中将、くれぐれも本気は出さないでくれよ……?」
「本気じゃないって分かってるけど……やっぱり怖いよー……」

 真剣勝負じゃないのは分かってるけどよ、こんないかついムキムキマッチョの巨漢が相手だとビビるぜ……。
 それでも俺は(ムチ)を、レイさんが竹刀を、ミカエルは二丁拳銃を手にし、ヨウスケは棒を両手で握り締める。

「みんな頑張れー!」

 ヨウスケは活力スプレーで俺たち全員のパワーと身体を強化。

「そのムキムキボディの防御力を下げてやるぜぇ〜」

 俺は”体縛りの(ムチ)”を放つ。防御力を下げる毒が塗られた(ムチ)で相手の身体を縛る技だ。
 俺の(ムチ)がハンニバル中将の胴体に巻きつく。だが、奴は防御力を弱体化させられても表情一つ変えない。
 いや、そもそもこいつに弱体が効いているのか……?

「いいぞ、その調子だ。 俺はしばらく何もしねぇから全力で掛かってこいよ。いきなり必殺技をぶつけてきてもいいんだぜ?」
「ファッ!?」

 いやこれって……負けイベントフラグプンプンするじゃねーか!

「タツヤ、驚いている暇はないぞ」

 ミカエルが二丁拳銃を構え、必殺技"ラピッドファイア"を放った。毒と目くらまし効果のある弾丸がハンニバル中将の正面から全身に浴びせられる。
 だが、 ハンニバル中将には毒も、目くらましも、傷一つついていない!

「なかなかの腕前だな。俺に毒は効かねぇがな」
「くっ! 化け物め……!」

 ミカエルの毒が効かない敵はこれまで幾度となく遭遇してきた。それでも銃弾のダメージだけは通っていた。
 今回の相手、ハンニバル中将には状態異常どころかダメージすら通っていない。ミカエルは格の違いを思い知らされた。

「くそっ……じゃあ、オレが行くぜ! じゃあオラオラ来いよオラァ!!」

 レイさんの必殺技"おじさんブロー"がハンニバル中将に叩き込まれる。
 だが、"おじさんブロー"もハンニバル中将の屈強な肉体の前では無力だった。

「なかなか良いパンチだったぞ。誉めてやろう」
「ファッ!? てめぇ手加減してんだったら演技でもいいからスタン食らったフリくらいしろよオラァ!?」

 的確すぎるツッコミを入れるレイさん。

「よし、そろそろ俺も小手始めといくか。お前ら、こいつを避けてみろ」

 ハンニバル中将はバズーカを背中に背負った後、両手に鉤爪を生やし、俺、レイさん、ミカエルに襲い掛かった!
 2メートルを超える巨体からは想像もつかないほどのスピードだ。

「おい、こいつクッソデカいくせにめっちゃ速ぇーぞ!」
「全然手加減してねーじゃねーかオイ!」
「は、速い!」

 俺、レイさん、ミカエルはまとめて切り裂かれて吹っ飛んだ。辺りには血痕が飛び散っている。

「みんな、待ってて! 今、回復するよ!」

 唯一、標的にされていなかったヨウスケが回復スプレーを俺たちへ撒く。しかし――。

「傷がほとんど回復していない! どういうことなの!?」

 確かに俺たちは回復スプレーを浴びたはずだ。にもかかわらず、ほんの少ししか回復できていないのだ。なぜだ……?
 慌てふためいているヨウスケの前に、ハンニバル中将がゆっくり近づく。

「俺の爪は傷の修復能力を破壊するんだぜ。肉体再生能力を持つ生物兵器や人間兵器に対抗する為にな」
「ファッ!?」

 ただでさえ強いハンニバル中将が回復を封じる技まで持っていただとォ!?
 そもそも対人間兵器用の技を、生身の人間の俺たち相手に使うなよオイ!
 このままじゃ体勢立て直しもできねぇ……。どうすれば……?

「まぁ、そんな暗い顔すんなよ。この傷は状態異常を回復する技で打ち消せるぜ」
「そ、そうなの!?」
「ほら、さっさとやってみろ」
「は、はい!」

 ヨウスケは俺たちへ状態異常回復スプレーを撒き、その後体力回復スプレーで俺たち全員を立て直した。

「た、助かったぜ……」
「こりゃ、試験というより教室みたいだな」
「とにかく攻撃を再開するぞ」

 ……と思ったその時、ハンニバル中将が右肩にバズーカを構え始めた。

「次はこいつだ。耐えてみろ!」

 ハンニバル中将のバズーカから巨大な爆炎が放出された!
 かつてのナイト軍曹の必殺技"イグニッション"と違い、予備動作やパワーチャージ無しで即座に発射。
 にもかかわらず、威力と攻撃範囲は"イグニッション"とにも劣らない勢いだ。

「みんな、説明してる暇はねぇ! ナイト軍曹の時と同じことをやれ!」
「心得たあぁぁぁ!!」
「うん! 任せて!」
「あぁ、分かった」

 俺たちはナイト軍曹の"イグニッション"を受け止めた時と同じ方法で対処する。
 俺とレイさんは冷水シャワーで砲撃の威力を弱め、ヨウスケは回復スプレー撒きまくり、ミカエルはとにかくガードで耐える戦法だ。
 ハンニバル中将のバズーカから繰り出される巨大な爆炎が俺たち全員を包み込む!
 耳をつんざく爆音、視界を奪う閃光、全身を焼き尽くす灼熱――!

「「「「アッー!」」」」

 痛いんだよおおおお!!!!(マジギレ)
 俺たち全員まとめて吹っ飛ばされた。地面に這いつくばりながら、それでも俺たちは立ち上がる。
 ……だが、何かがおかしい。奴の攻撃を耐えたというのに達成感を感じられない。妙に違和感を感じる。そして頭が寒い。
 辺りを見回すと、なんとレイさんとヨウスケの頭がハゲていた!
 ということは俺も……?

「タツヤさん、その頭どうしちゃったんだよ!?」
「レイさんこそツルッパゲになってるぞオイ!」
「おれもハゲちゃってる!? そんなの嫌だあああ!!」

 頭をツルッパゲにされた俺たちは深い悲しみに包まれた。
 あれ? この展開、過去にも何度かあったような……。

「オイ、せっかく大技食らって耐えたってのによぉー! この仕打ちはアリかよォ!?」
「そうだそうだ! 予備動作無しで、しかもハゲの追加効果付きイグニッションとか卑怯だろオイ!」

 駄目だこりゃ。やっぱこいつめちゃくちゃ強ぇー……。
 圧倒的強さを持つハンニバル中将相手に、俺たちは勝てるのか……?


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 ナイト軍曹との戦いを終えたその時、威圧感溢れる男の声が聞こえた。
「聞いたぜ。お前ら、最後の試験とやらをやっているんだってな?」
 やってきたのはハンニバル中将だ。
「うお!? 今度はハンニバル中将と戦わないといけないのかよ!?」
「いや、どう考えても勝てるわけ無いだろ!」
 ハンニバル中将と戦うなんて聞いてねーぞ!
 さすがのマティアス司令官も困惑した表情で口を開く。
「ハンニバル、お前が暴れたらどうなるか分かっているのか!?」
「安心しな。本気は出さねーよ。俺はこいつらの実力を試したいだけだ」
 そういや俺たちとハンニバル中将は互いに戦っている姿を直接見たことが無かったな。
 俺はハンニバル中将に恐怖しつつも、同時に奴の強さに興味を持った。
「お、お手柔らかにお願いしナス……」
「タツヤさん、マジでやるのか!?」
「正直、俺だってハンニバル中将に勝てる気はしねーよ。でもよ、ハンニバル中将は俺らに興味を持ってわざわざやってきてくれたんだぜ。なら俺らの全力をハンニバル中将に見せてやろうじゃないか」
「お、おう……そうだな。それにハンニバル中将に認めてもらえればホモビモデルになってくれるかもな!」
「えぇ!? そっちなの!?」
「よし、決まりだ。これから戦いのルールを説明するぞ」
 俺たちはハンニバル中将から次の試験の説明を受けた。
 当日、ハンニバル中将が身に着けるダメージ計算装置へ一定量のダメージを与えるか、奴が頭部に装着する物体を奪い取れば、俺たちの勝利とのことだ。
 身長2メートルを軽く超えるハンニバル中将相手に、頭部の物体を奪って勝利を狙うのは至難の業だな。
 ハンニバル中将に勝っても負けても最後の相手、マティアス司令官と戦うことは可能。
 もしハンニバル中将に勝つことができたらホモビモデルになってくれるそうだ。
 ハンニバル中将はホモビが何なのか、おそらく理解していないけどな。
 こんなデカくてめちゃくちゃ強ぇ軍人のおっさんをホモビモデルにできたら最高だぜオラァ~。
 これにて今日の試験は終わりだ。俺たちは明日の戦いに備えてゆっくり休むことにした。
 翌日、俺たちは次の試験を受けるべく軍事基地屋上のヘリポートへ向かった。
 屋上にはマティアス司令官、ハイド伍長、ナイト軍曹、エーリッヒ大佐、ライナス、そしてハンニバル中将が立っている。
 今回の相手は、昨日突如乱入してきたハンニバル中将だ。奴の身体と頭部には、先日説明を受けた装置が身につけられている。
「お前らがどれだけやれるか見てやる。気合い入れて来いよ」
「お、お手柔らかにお願いしナス……」
 身長2メートルを超える体格。右肩に構えた巨大なバズーカ。全身を覆う屈強な肉体。そして自信に満ちた余裕の笑み。
 ハンニバル中将は間違いなく、今まで戦ってきた軍人たちよりもはるかに強い。
 だが、今回は対ハンニバル中将向けの特別ルールが導入されている。
 ハンニバル中将を倒さなくとも、勝利条件を満たせば俺たちの勝ちだ。
「お、俺がお前をハゲさせても文句言うんじゃねーぞ!?」
「オ、オレたちの強さ、なめんなよー! お前もホモビモデルにしてやらァ!」
「ハンニバル中将、くれぐれも本気は出さないでくれよ……?」
「本気じゃないって分かってるけど……やっぱり怖いよー……」
 真剣勝負じゃないのは分かってるけどよ、こんないかついムキムキマッチョの巨漢が相手だとビビるぜ……。
 それでも俺は|鞭《ムチ》を、レイさんが竹刀を、ミカエルは二丁拳銃を手にし、ヨウスケは棒を両手で握り締める。
「みんな頑張れー!」
 ヨウスケは活力スプレーで俺たち全員のパワーと身体を強化。
「そのムキムキボディの防御力を下げてやるぜぇ〜」
 俺は”体縛りの|鞭《ムチ》”を放つ。防御力を下げる毒が塗られた|鞭《ムチ》で相手の身体を縛る技だ。
 俺の|鞭《ムチ》がハンニバル中将の胴体に巻きつく。だが、奴は防御力を弱体化させられても表情一つ変えない。
 いや、そもそもこいつに弱体が効いているのか……?
「いいぞ、その調子だ。 俺はしばらく何もしねぇから全力で掛かってこいよ。いきなり必殺技をぶつけてきてもいいんだぜ?」
「ファッ!?」
 いやこれって……負けイベントフラグプンプンするじゃねーか!
「タツヤ、驚いている暇はないぞ」
 ミカエルが二丁拳銃を構え、必殺技"ラピッドファイア"を放った。毒と目くらまし効果のある弾丸がハンニバル中将の正面から全身に浴びせられる。
 だが、 ハンニバル中将には毒も、目くらましも、傷一つついていない!
「なかなかの腕前だな。俺に毒は効かねぇがな」
「くっ! 化け物め……!」
 ミカエルの毒が効かない敵はこれまで幾度となく遭遇してきた。それでも銃弾のダメージだけは通っていた。
 今回の相手、ハンニバル中将には状態異常どころかダメージすら通っていない。ミカエルは格の違いを思い知らされた。
「くそっ……じゃあ、オレが行くぜ! じゃあオラオラ来いよオラァ!!」
 レイさんの必殺技"おじさんブロー"がハンニバル中将に叩き込まれる。
 だが、"おじさんブロー"もハンニバル中将の屈強な肉体の前では無力だった。
「なかなか良いパンチだったぞ。誉めてやろう」
「ファッ!? てめぇ手加減してんだったら演技でもいいからスタン食らったフリくらいしろよオラァ!?」
 的確すぎるツッコミを入れるレイさん。
「よし、そろそろ俺も小手始めといくか。お前ら、こいつを避けてみろ」
 ハンニバル中将はバズーカを背中に背負った後、両手に鉤爪を生やし、俺、レイさん、ミカエルに襲い掛かった!
 2メートルを超える巨体からは想像もつかないほどのスピードだ。
「おい、こいつクッソデカいくせにめっちゃ速ぇーぞ!」
「全然手加減してねーじゃねーかオイ!」
「は、速い!」
 俺、レイさん、ミカエルはまとめて切り裂かれて吹っ飛んだ。辺りには血痕が飛び散っている。
「みんな、待ってて! 今、回復するよ!」
 唯一、標的にされていなかったヨウスケが回復スプレーを俺たちへ撒く。しかし――。
「傷がほとんど回復していない! どういうことなの!?」
 確かに俺たちは回復スプレーを浴びたはずだ。にもかかわらず、ほんの少ししか回復できていないのだ。なぜだ……?
 慌てふためいているヨウスケの前に、ハンニバル中将がゆっくり近づく。
「俺の爪は傷の修復能力を破壊するんだぜ。肉体再生能力を持つ生物兵器や人間兵器に対抗する為にな」
「ファッ!?」
 ただでさえ強いハンニバル中将が回復を封じる技まで持っていただとォ!?
 そもそも対人間兵器用の技を、生身の人間の俺たち相手に使うなよオイ!
 このままじゃ体勢立て直しもできねぇ……。どうすれば……?
「まぁ、そんな暗い顔すんなよ。この傷は状態異常を回復する技で打ち消せるぜ」
「そ、そうなの!?」
「ほら、さっさとやってみろ」
「は、はい!」
 ヨウスケは俺たちへ状態異常回復スプレーを撒き、その後体力回復スプレーで俺たち全員を立て直した。
「た、助かったぜ……」
「こりゃ、試験というより教室みたいだな」
「とにかく攻撃を再開するぞ」
 ……と思ったその時、ハンニバル中将が右肩にバズーカを構え始めた。
「次はこいつだ。耐えてみろ!」
 ハンニバル中将のバズーカから巨大な爆炎が放出された!
 かつてのナイト軍曹の必殺技"イグニッション"と違い、予備動作やパワーチャージ無しで即座に発射。
 にもかかわらず、威力と攻撃範囲は"イグニッション"とにも劣らない勢いだ。
「みんな、説明してる暇はねぇ! ナイト軍曹の時と同じことをやれ!」
「心得たあぁぁぁ!!」
「うん! 任せて!」
「あぁ、分かった」
 俺たちはナイト軍曹の"イグニッション"を受け止めた時と同じ方法で対処する。
 俺とレイさんは冷水シャワーで砲撃の威力を弱め、ヨウスケは回復スプレー撒きまくり、ミカエルはとにかくガードで耐える戦法だ。
 ハンニバル中将のバズーカから繰り出される巨大な爆炎が俺たち全員を包み込む!
 耳をつんざく爆音、視界を奪う閃光、全身を焼き尽くす灼熱――!
「「「「アッー!」」」」
 痛いんだよおおおお!!!!(マジギレ)
 俺たち全員まとめて吹っ飛ばされた。地面に這いつくばりながら、それでも俺たちは立ち上がる。
 ……だが、何かがおかしい。奴の攻撃を耐えたというのに達成感を感じられない。妙に違和感を感じる。そして頭が寒い。
 辺りを見回すと、なんとレイさんとヨウスケの頭がハゲていた!
 ということは俺も……?
「タツヤさん、その頭どうしちゃったんだよ!?」
「レイさんこそツルッパゲになってるぞオイ!」
「おれもハゲちゃってる!? そんなの嫌だあああ!!」
 頭をツルッパゲにされた俺たちは深い悲しみに包まれた。
 あれ? この展開、過去にも何度かあったような……。
「オイ、せっかく大技食らって耐えたってのによぉー! この仕打ちはアリかよォ!?」
「そうだそうだ! 予備動作無しで、しかもハゲの追加効果付きイグニッションとか卑怯だろオイ!」
 駄目だこりゃ。やっぱこいつめちゃくちゃ強ぇー……。
 圧倒的強さを持つハンニバル中将相手に、俺たちは勝てるのか……?