あなたへ
ー/ー静かに降り注ぐ 柔い真冬の陽
希薄な光の中 ふと歩みを止めれば 冬枯れの木立を花が彩っています
寒風に揺れる枝先を高く高く伸ばし 澄み渡る空に色をひらめかせる冬の桜
どれだけ見ていたことでしょう
そよぐ花びらを
揺らめく梢を
目に痛い冴えた冬空を
ただただ上を ずっと見ていました
そうして私は気づきました
思い出しました
芽吹きの春に爛漫と咲き誇る桜を あなたが笑顔で愛でていたことを
寒風をものともせずに花開く冬桜のあるここは あなたと歩いた道でもあることを
あの頃の私は俯くことなど知らずに 隣を歩くあなたを見ていたことを
ですから また歩き始めました
消えない喪失感は埋めようがないけれど ひとりで歩んでゆくのです
つらい時は立ち止まって 凛と咲く桜花を思い出しましょう
泣きたい時は痛む心を隠さなくていい
じっと俯いて名を呼べばいい
たくさんたくさん呼べばいい
声の記憶が蘇る 優しい約束がそこにある
温もりをくれる
力をくれる
涙を拭って まっすぐに前を向くことができる
ぴんっと背すじを伸ばし 迷いなく足を踏み出す私の影は
生命を繋いでくれたあなたへ届ける 想いの結晶
希薄な光の中 ふと歩みを止めれば 冬枯れの木立を花が彩っています
寒風に揺れる枝先を高く高く伸ばし 澄み渡る空に色をひらめかせる冬の桜
どれだけ見ていたことでしょう
そよぐ花びらを
揺らめく梢を
目に痛い冴えた冬空を
ただただ上を ずっと見ていました
そうして私は気づきました
思い出しました
芽吹きの春に爛漫と咲き誇る桜を あなたが笑顔で愛でていたことを
寒風をものともせずに花開く冬桜のあるここは あなたと歩いた道でもあることを
あの頃の私は俯くことなど知らずに 隣を歩くあなたを見ていたことを
ですから また歩き始めました
消えない喪失感は埋めようがないけれど ひとりで歩んでゆくのです
つらい時は立ち止まって 凛と咲く桜花を思い出しましょう
泣きたい時は痛む心を隠さなくていい
じっと俯いて名を呼べばいい
たくさんたくさん呼べばいい
声の記憶が蘇る 優しい約束がそこにある
温もりをくれる
力をくれる
涙を拭って まっすぐに前を向くことができる
ぴんっと背すじを伸ばし 迷いなく足を踏み出す私の影は
生命を繋いでくれたあなたへ届ける 想いの結晶
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静かに降り注ぐ 柔い真冬の|陽《ひ》
希薄な光の中 ふと歩みを止めれば 冬枯れの木立を花が彩っています
寒風に揺れる枝先を高く高く伸ばし 澄み渡る空に色をひらめかせる冬の桜
希薄な光の中 ふと歩みを止めれば 冬枯れの木立を花が彩っています
寒風に揺れる枝先を高く高く伸ばし 澄み渡る空に色をひらめかせる冬の桜
どれだけ見ていたことでしょう
そよぐ花びらを
揺らめく梢を
目に痛い冴えた冬空を
ただただ上を ずっと見ていました
そよぐ花びらを
揺らめく梢を
目に痛い冴えた冬空を
ただただ上を ずっと見ていました
そうして私は気づきました
思い出しました
芽吹きの春に爛漫と咲き誇る桜を あなたが笑顔で愛でていたことを
寒風をものともせずに花開く冬桜のあるここは あなたと歩いた道でもあることを
あの頃の私は俯くことなど知らずに 隣を歩くあなたを見ていたことを
思い出しました
芽吹きの春に爛漫と咲き誇る桜を あなたが笑顔で愛でていたことを
寒風をものともせずに花開く冬桜のあるここは あなたと歩いた道でもあることを
あの頃の私は俯くことなど知らずに 隣を歩くあなたを見ていたことを
ですから また歩き始めました
消えない喪失感は埋めようがないけれど ひとりで歩んでゆくのです
消えない喪失感は埋めようがないけれど ひとりで歩んでゆくのです
つらい時は立ち止まって 凛と咲く桜花を思い出しましょう
泣きたい時は痛む心を隠さなくていい
じっと俯いて名を呼べばいい
たくさんたくさん呼べばいい
声の記憶が蘇る 優しい約束がそこにある
温もりをくれる
力をくれる
涙を拭って まっすぐに前を向くことができる
泣きたい時は痛む心を隠さなくていい
じっと俯いて名を呼べばいい
たくさんたくさん呼べばいい
声の記憶が蘇る 優しい約束がそこにある
温もりをくれる
力をくれる
涙を拭って まっすぐに前を向くことができる
ぴんっと背すじを伸ばし 迷いなく足を踏み出す私の影は
生命を繋いでくれたあなたへ届ける 想いの|結晶《あかし》
生命を繋いでくれたあなたへ届ける 想いの|結晶《あかし》
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