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憎かろう憎かろう

ー/ー



「お前…何もかも知ってて…っ!」
血塗れの少年は余裕で煙草を吹かす男に詰めよっていた。
「文句がおあり?復習成し遂げられたのは俺のお陰だってのに。一時間で終わる仕事を三日掛けてやったんだぜ。感謝して欲しいもんだよね」
「あぁ…お前に殺しを教わらなかったら。奴のスケジュールなんかを知ってなかったら成し遂げられなかったろうよ…。だけど…だけどなぁ!」
「言ってみ」
「なんで黙ってたんだよ!」
「言う価値もないから。満足?おててよごすのやーや?だったら、はなから俺に『人を殺す方法を教えてくれ』なんて望まなきゃよかったんだよ」
少年は男に掴み掛かる。
「お前何なんだよっ!」
「言ったろ。傭兵だって。殺しのプロフェッショナル」
「違う!」
「何がそんなに気に食わないのかね。標的が同じだっただけじゃないの」
「お前がもっと早く奴の悪事を暴いていれば!俺は…俺は…俺は一人にならずに済んだのに!」
男は煙草の煙を少年の目に吹き掛けて、怯ませる。
「ごしゅ…主からの命令はその事件後に下った。まぁ、これ晒せば奴は終わりだな情報はそれ以前に持ち合わせてましたがね。で?一銭の報酬も入らない慈善活動して何になるの?おせーてくれるかなぁ」
「お前ぇぇぇぇっ!」
「これだからガキってのは…羨ましいよ感情だけで突っ走れて」
男は柵の向こう側に立つ。
「今度は俺が復習対象。追い掛けてこいよ」
断崖絶壁の暗闇にその身は溶けて消えていく。少年の慟哭だけが辺りに響いた。


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「お前…何もかも知ってて…っ!」
血塗れの少年は余裕で煙草を吹かす男に詰めよっていた。
「文句がおあり?復習成し遂げられたのは俺のお陰だってのに。一時間で終わる仕事を三日掛けてやったんだぜ。感謝して欲しいもんだよね」
「あぁ…お前に殺しを教わらなかったら。奴のスケジュールなんかを知ってなかったら成し遂げられなかったろうよ…。だけど…だけどなぁ!」
「言ってみ」
「なんで黙ってたんだよ!」
「言う価値もないから。満足?おててよごすのやーや?だったら、はなから俺に『人を殺す方法を教えてくれ』なんて望まなきゃよかったんだよ」
少年は男に掴み掛かる。
「お前何なんだよっ!」
「言ったろ。傭兵だって。殺しのプロフェッショナル」
「違う!」
「何がそんなに気に食わないのかね。標的が同じだっただけじゃないの」
「お前がもっと早く奴の悪事を暴いていれば!俺は…俺は…俺は一人にならずに済んだのに!」
男は煙草の煙を少年の目に吹き掛けて、怯ませる。
「ごしゅ…主からの命令はその事件後に下った。まぁ、これ晒せば奴は終わりだな情報はそれ以前に持ち合わせてましたがね。で?一銭の報酬も入らない慈善活動して何になるの?おせーてくれるかなぁ」
「お前ぇぇぇぇっ!」
「これだからガキってのは…羨ましいよ感情だけで突っ走れて」
男は柵の向こう側に立つ。
「今度は俺が復習対象。追い掛けてこいよ」
断崖絶壁の暗闇にその身は溶けて消えていく。少年の慟哭だけが辺りに響いた。