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第13話 突然のクライマックス

ー/ー



「まさか、蒼治良(そうじろう)が私達を裏切るなんて思ってもみなかった」

俺の真向かいで対峙しているユウキは言う。
いつもとは違い、その顔は真剣そのものであった。

「ふっ……まぁ、いわゆる天命ってやつさ」

俺は呆れたように肩をすくめながら答える。

「……ならば、私の手で引導を渡すまで」

「さて、俺を止めることがお前に出来るかな?」

「行く」

そう言うが早いか、ユウキの姿が俺の視界から消える。

「瞬動か……無駄なことだ」

キンッ、という音と共に俺はユウキの一撃をやすやすと左手に持った剣で受け止め、そして力任せに剣を振り抜いてユウキを後方へと押し返した。

「くっ!………」

ユウキは態勢を崩されながらも、上手く体を回転させ着地を決める。

「流石だな。だが、これならどうかな」

俺は右の手のひらを天に掲げると気を集中させる。

「っ!……それはっ!!!」

いつものポーカーフェイスのユウキも流石に驚きを隠せないでいた。
それもそのはず、俺の手のひらの上でボウボウと燃えているそれは、ただの炎ではなかったからだ。

闇炎(ダークフレイム)……そんなものまで操れるようになっていたなんて……っ!……まさか!……綾香や侃三郎(かんざぶろう)を…やったのって……」

「そう……この闇炎(ダークフレイム)さ」
「この禍々しいまでの炎、凄いだろう?」
「きっと、お前も気にいると思うぜ」

「くっ!……」

ユウキは歯ぎしりをしながら身構える。

「はーっはっはっはっは。俺の闇炎(ダークフレイム)を食らうがいい!!!」

その刹那。

「ユウキ〜。お昼ご飯が出来たから…って……」

突如として俺達の前に現れた、ジャンヌのその言葉にキュピーンと目を輝かせたユウキは、一瞬のうちにして間合いに入ると見事な回し蹴りがヒット、俺は宙に舞い空に向かって断末魔を上げたのだった

「あー……いててて………」

食堂での昼食を前に、先程見事に食らったユウキの蹴り跡の付いた首筋をさする。

「つい力が入ってしまった……」

俺の隣で心配そうに見つめるユウキ。

「大丈夫だ、気にするな」
「それより………」

窓際の壁に立て掛けた魔剣ディアブル(木剣)に目をやる。
見事なまでに真っ二つに折れていた。
とっさにその剣で防御したためユウキの直の攻撃は防げたのだが、その代償として魔剣はお亡くなりになった。

「見事に折れてますねぇ」

ユウキの肩に乗っかっているリョクが言う。

「わ…私は悪くないからなっ!」

ジャンヌはそうは言うものの、いつものような覇気はなくバツが悪そうに昼食のオムライスを口にする。
そんなわけで、魔剣ディアブル(木剣)はたったの3日で寿命を迎えたのである。

午後。

俺達一行はお好み焼きの材料を集めるためにナンセー村の畑にやって来ていた。
え!?また空飛ぶキャベツだとか長芋が居てるんだろって!?
お前は何を言ってるんだ?
キャベツや長芋が空を飛ぶはずがないだろ?
と、言いたいところだが、そういう奴も居るにはいる。
ただ、今回は普通に村の畑での収穫時期と重なったこともあり、お手伝いがてら材料を分けてもらいに来ているのだ。

なんだって?今は真冬で雪が降ってるんじゃなかったのかって?
はっはっは、ここは異世界だぜ?
どこの常識で言ってんだって、話さ。

まぁ、ともかくとして、相変わらず戦闘において戦力外通告を受けている俺であるが、普通の畑の収穫の手伝いともなれば、それなりに実力を発揮している。
収穫するだけの簡単なお仕事だからだろって?
失礼な、農家の皆さんに謝れ!

と、そんなことは脇に置いといて、俺とユウキ、熊猫(パンダ)燒梅(しゅうまい)はせっせとキャベツと長芋の収穫をしていった。
ちなみに、今回の割り振りはこんな感じである。

キャベツ、長芋、小麦粉(・・・)の収穫は、俺とユウキおよび燒梅が担当し、特定条件下で豚肉をくれるプーン・ラートの相手は、宇佐千里(うさせんり)赫連拇拇(かくれんもも)
卵を守るBOSS属性のコカトリスは、先生(セヴァスティアン)、ジャンヌが担当。
アオサを落とす阿王(あおう)、鰹節を落とす喝王(かつおう)の共にBOSS属性モンスターは、豪渓寺侃三郎(ごうけいじかんざぶろう)、同(けい)百合小路綾香(ゆりがこうじあやか)、同葉月(はづき)が担当している。

さて話は戻り、収穫を手伝った報酬として受け取ったキャベツと長芋を馬車に詰め込んだ俺達が次に向かったのは小麦畑。
俺は前の時のように腕を縛られた状態で、小麦畑の中心部で立っていた。
言っておくが文字通りの意味で、別のところが立ってるわけじゃないぞ?
そんなこんなで30分ほどして、それは背後から現れた。

「ふ〜ん……お兄ちゃんが相手なんだぁ」

小悪魔的な声で話しかけてきたのは、この異世界ではたまにいる女の子モンスターで、コムギチャンと言う名があるらしい。
すぐさま俺は声のする背後を振り返った。
そしてガッカリした。
だってさ……幼女体形スットン共和国民なんだぜ?
まぁ、お前たちは幼女大好きなんだろうけど。

そんなことを考えているうちにも、コムギチャンは俺のちょうど腹のあたりに自身の胸をすりすりと擦り付けてきた。

「ねぇ、興奮するでしょ?……ってあれ?……全然立ってない………」

「まぁ、俺ロリコンじゃないしな」

もちろん、俺は立っているんだが立ってはいない。
何のことを言っているのかは想像にお任せする。

「というわけで、さっさと済ませるぞ」

こうして俺は、コムギチャンの体中をお触りしまくった。

「いやーん♡お兄ちゃんがっつきすぎぃ♡」

え?結局お前もロリコンじゃねーかって?
お前らは知らないのだろうが、こうやってお触りをすることだな……。

「あぁん♡出ちゃう♡いっぱいでちゃうぅぅぅぅぅっ♡」

ぽぽんぽんぽぽん………ぽぽんぽんぽぽん………ぽっんぽっんぽっんぽっん……。
ばっふ〜ん。

ってな感じで、どっから出てくるのか謎だが小麦を大量に出してくれるのさ。
地面に落ちた大量の小麦たちは集まってスライムのように合体を繰り返し、最終的に市販品のような小麦粉袋へと姿を変える。
小麦粉袋がどのようにして出現したのかは、もちろん謎だ。
そもそも、小麦が合体してる時点でお察しというやつだ。
ともかく最終的に、俺は万能小麦粉の袋を200ほど手に入れた。

「………蒼治良、意外と鬼畜」

「ウァ」

小麦粉を馬車に積み込むためにかごに入れて歩き出そうかとした時のユウキの発言。
おいおい、俺はイヤラシイ気持ちでお触りなんてしてないぞ?
てか燒梅、お前オスなんだから俺の味方しろよ。
そんな全否定する俺に対し、ユウキは指を差す。

「あれ」

その先にあったのはピクピクしながらヤ●チャみたいな格好で悶絶しているコムギチャンの姿があった。
あれは結果的にそうなったってだけである。
もう一度言うが、イヤラシイ気持ちでは触ったわけではない。

「じゃあ、私も平常心でお触り出来る?」

「あぁ、もちろん出来るぞ」

「そう………んっ」

ユウキはそう言うと、胸を突き出してきた。
イヤラシイ気持ちなく、お触りしてみろということらしい。
はっはっは、その手には乗らないぜ。

「残念」

こうして、俺達は全員目的を達し村におすそ分けがてら、お好み焼きパーティを楽しんだのだった。




みんなのリアクション

「まさか、|蒼治良《そうじろう》が私達を裏切るなんて思ってもみなかった」
俺の真向かいで対峙しているユウキは言う。
いつもとは違い、その顔は真剣そのものであった。
「ふっ……まぁ、いわゆる天命ってやつさ」
俺は呆れたように肩をすくめながら答える。
「……ならば、私の手で引導を渡すまで」
「さて、俺を止めることがお前に出来るかな?」
「行く」
そう言うが早いか、ユウキの姿が俺の視界から消える。
「瞬動か……無駄なことだ」
キンッ、という音と共に俺はユウキの一撃をやすやすと左手に持った剣で受け止め、そして力任せに剣を振り抜いてユウキを後方へと押し返した。
「くっ!………」
ユウキは態勢を崩されながらも、上手く体を回転させ着地を決める。
「流石だな。だが、これならどうかな」
俺は右の手のひらを天に掲げると気を集中させる。
「っ!……それはっ!!!」
いつものポーカーフェイスのユウキも流石に驚きを隠せないでいた。
それもそのはず、俺の手のひらの上でボウボウと燃えているそれは、ただの炎ではなかったからだ。
「|闇炎《ダークフレイム》……そんなものまで操れるようになっていたなんて……っ!……まさか!……綾香や|侃三郎《かんざぶろう》を…やったのって……」
「そう……この|闇炎《ダークフレイム》さ」
「この禍々しいまでの炎、凄いだろう?」
「きっと、お前も気にいると思うぜ」
「くっ!……」
ユウキは歯ぎしりをしながら身構える。
「はーっはっはっはっは。俺の|闇炎《ダークフレイム》を食らうがいい!!!」
その刹那。
「ユウキ〜。お昼ご飯が出来たから…って……」
突如として俺達の前に現れた、ジャンヌのその言葉にキュピーンと目を輝かせたユウキは、一瞬のうちにして間合いに入ると見事な回し蹴りがヒット、俺は宙に舞い空に向かって断末魔を上げたのだった
「あー……いててて………」
食堂での昼食を前に、先程見事に食らったユウキの蹴り跡の付いた首筋をさする。
「つい力が入ってしまった……」
俺の隣で心配そうに見つめるユウキ。
「大丈夫だ、気にするな」
「それより………」
窓際の壁に立て掛けた|魔剣ディアブル《木剣》に目をやる。
見事なまでに真っ二つに折れていた。
とっさにその剣で防御したためユウキの直の攻撃は防げたのだが、その代償として魔剣はお亡くなりになった。
「見事に折れてますねぇ」
ユウキの肩に乗っかっているリョクが言う。
「わ…私は悪くないからなっ!」
ジャンヌはそうは言うものの、いつものような覇気はなくバツが悪そうに昼食のオムライスを口にする。
そんなわけで、|魔剣ディアブル《木剣》はたったの3日で寿命を迎えたのである。
午後。
俺達一行はお好み焼きの材料を集めるためにナンセー村の畑にやって来ていた。
え!?また空飛ぶキャベツだとか長芋が居てるんだろって!?
お前は何を言ってるんだ?
キャベツや長芋が空を飛ぶはずがないだろ?
と、言いたいところだが、そういう奴も居るにはいる。
ただ、今回は普通に村の畑での収穫時期と重なったこともあり、お手伝いがてら材料を分けてもらいに来ているのだ。
なんだって?今は真冬で雪が降ってるんじゃなかったのかって?
はっはっは、ここは異世界だぜ?
どこの常識で言ってんだって、話さ。
まぁ、ともかくとして、相変わらず戦闘において戦力外通告を受けている俺であるが、普通の畑の収穫の手伝いともなれば、それなりに実力を発揮している。
収穫するだけの簡単なお仕事だからだろって?
失礼な、農家の皆さんに謝れ!
と、そんなことは脇に置いといて、俺とユウキ、|熊猫《パンダ》の|燒梅《しゅうまい》はせっせとキャベツと長芋の収穫をしていった。
ちなみに、今回の割り振りはこんな感じである。
キャベツ、長芋、|小麦粉《・・・》の収穫は、俺とユウキおよび燒梅が担当し、特定条件下で豚肉をくれるプーン・ラートの相手は、|宇佐千里《うさせんり》、|赫連拇拇《かくれんもも》。
卵を守るBOSS属性のコカトリスは、|先生《セヴァスティアン》、ジャンヌが担当。
アオサを落とす|阿王《あおう》、鰹節を落とす|喝王《かつおう》の共にBOSS属性モンスターは、|豪渓寺侃三郎《ごうけいじかんざぶろう》、同|珪《けい》、|百合小路綾香《ゆりがこうじあやか》、同|葉月《はづき》が担当している。
さて話は戻り、収穫を手伝った報酬として受け取ったキャベツと長芋を馬車に詰め込んだ俺達が次に向かったのは小麦畑。
俺は前の時のように腕を縛られた状態で、小麦畑の中心部で立っていた。
言っておくが文字通りの意味で、別のところが立ってるわけじゃないぞ?
そんなこんなで30分ほどして、それは背後から現れた。
「ふ〜ん……お兄ちゃんが相手なんだぁ」
小悪魔的な声で話しかけてきたのは、この異世界ではたまにいる女の子モンスターで、コムギチャンと言う名があるらしい。
すぐさま俺は声のする背後を振り返った。
そしてガッカリした。
だってさ……幼女体形スットン共和国民なんだぜ?
まぁ、お前たちは幼女大好きなんだろうけど。
そんなことを考えているうちにも、コムギチャンは俺のちょうど腹のあたりに自身の胸をすりすりと擦り付けてきた。
「ねぇ、興奮するでしょ?……ってあれ?……全然立ってない………」
「まぁ、俺ロリコンじゃないしな」
もちろん、俺は立っているんだが立ってはいない。
何のことを言っているのかは想像にお任せする。
「というわけで、さっさと済ませるぞ」
こうして俺は、コムギチャンの体中をお触りしまくった。
「いやーん♡お兄ちゃんがっつきすぎぃ♡」
え?結局お前もロリコンじゃねーかって?
お前らは知らないのだろうが、こうやってお触りをすることだな……。
「あぁん♡出ちゃう♡いっぱいでちゃうぅぅぅぅぅっ♡」
ぽぽんぽんぽぽん………ぽぽんぽんぽぽん………ぽっんぽっんぽっんぽっん……。
ばっふ〜ん。
ってな感じで、どっから出てくるのか謎だが小麦を大量に出してくれるのさ。
地面に落ちた大量の小麦たちは集まってスライムのように合体を繰り返し、最終的に市販品のような小麦粉袋へと姿を変える。
小麦粉袋がどのようにして出現したのかは、もちろん謎だ。
そもそも、小麦が合体してる時点でお察しというやつだ。
ともかく最終的に、俺は万能小麦粉の袋を200ほど手に入れた。
「………蒼治良、意外と鬼畜」
「ウァ」
小麦粉を馬車に積み込むためにかごに入れて歩き出そうかとした時のユウキの発言。
おいおい、俺はイヤラシイ気持ちでお触りなんてしてないぞ?
てか燒梅、お前オスなんだから俺の味方しろよ。
そんな全否定する俺に対し、ユウキは指を差す。
「あれ」
その先にあったのはピクピクしながらヤ●チャみたいな格好で悶絶しているコムギチャンの姿があった。
あれは結果的にそうなったってだけである。
もう一度言うが、イヤラシイ気持ちでは触ったわけではない。
「じゃあ、私も平常心でお触り出来る?」
「あぁ、もちろん出来るぞ」
「そう………んっ」
ユウキはそう言うと、胸を突き出してきた。
イヤラシイ気持ちなく、お触りしてみろということらしい。
はっはっは、その手には乗らないぜ。
「残念」
こうして、俺達は全員目的を達し村におすそ分けがてら、お好み焼きパーティを楽しんだのだった。