二枚の依頼書と不協和音

ー/ー



 ここは冒険者ギルド。この建物の中では、ドルバドスが険しい顔でカウンターの上にある二枚の依頼書を眺めていた。

(コリャ、どうみても片方は……)

 そうドルバドスがみている片方は、捜索依頼である。そして、もう片方は人員要請の依頼だ。

(コルザ……アイツは、なんでこんなことを……昔は……)

 そう思いながら、人員要請の方の依頼書を手に取り溜息を漏らす。



 ――場面は変わり、ここはギルド内の入口付近――


 私はグレイとムドルさんのあとからギルドの中に入る。そのあとからメーメルが入ってきた。

 ギルドの中を見回してみる。なんか、さっき来た時とは雰囲気が違う気がした。

 そう、冒険者の数が多いのだ。なんで、こんなに多いのかと不思議に思った。

 そうこう考えながらカウンターの方に向かう。

 カウンターの前までくると、ドルバドスさんが難しい顔をし依頼書をみている。

「ドルバドスさん、いったいどうしたんだ? 冒険者の数も、さっきより多い」

「ん、グレイか。ふぅ、丁度よかった。話したいことがある」

「話したいこと?」

 そう問いかけるとドルバドスさんは、二枚の依頼書をグレイにみせた。

 グレイはその二枚の依頼書を受け取り交互にみている。

 その様子をムドルさんは、グレイの右横からみていた。

「これは……そういう事か。ってことは、ここで話をするより……」

「ああ、俺の部屋で話した方がいい」

「それと、この件にはルイとメーメルも関わってる。恐らく、だがな」

 そう言うとグレイは、私とメーメルを順にみたあとムドルさんをジト目でみる。

「……ムドル(お前)もくるのか?」

「その言い方は、余り良くありませんね。ですが、私にも知る権利はあるかと」

 何があったのか知らないけど、二人の会話が妙にトゲトゲしかった。それにいつの間にかグレイは、ムドルさんのことを呼び捨てにしている。

「まあ、いい。ドルバドスさん、コイツもいいよな」

 そう言うとグレイは、ムドルさんを指差す。

「構わないが。権利が、どうのって言ってたな。いったいコイツは誰だ?」

 ドルバドスさんは、ムドルさんをジッとみる。

「これは失礼しました。私は、ムドル・サルベドと申します」

「ほう、お前がメーメルの探し人か。俺はこのギルドの責任者、ドルバドス・プロマだ」

「貴方がドルバドスさんですか。初めまして……この度はメーメル様のこと、本当にありがとうございました」

 そう言いムドルさんは、深々と頭を下げた。

 ドルバドスさんはそれをみて、ニヤッと口角を上げる。

「ああ、大したことはしてねぇがな」

 その様子をみていたグレイは、なぜかムッとしムドルさんをジーッとみていた。

「うむ。じゃあ、俺の部屋で話すか」

 そう言うとドルバドスさんは、こいと手招きする。

 それをみてグレイとムドルさんとメーメルは、ドルバドスさんのあとを追った。私もそのあとを追いかける。

 私はグレイとムドルさんを交互にみていた。どうみても、やはり何か変だ。

 そう思うも、今それを聞ける状況ではない。そのことは、あとで聞こうと思う。

 そしてその後、私たちはドルバドスさんの部屋へと入っていった。


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 ここは冒険者ギルド。この建物の中では、ドルバドスが険しい顔でカウンターの上にある二枚の依頼書を眺めていた。
(コリャ、どうみても片方は……)
 そうドルバドスがみている片方は、捜索依頼である。そして、もう片方は人員要請の依頼だ。
(コルザ……アイツは、なんでこんなことを……昔は……)
 そう思いながら、人員要請の方の依頼書を手に取り溜息を漏らす。
 ――場面は変わり、ここはギルド内の入口付近――
 私はグレイとムドルさんのあとからギルドの中に入る。そのあとからメーメルが入ってきた。
 ギルドの中を見回してみる。なんか、さっき来た時とは雰囲気が違う気がした。
 そう、冒険者の数が多いのだ。なんで、こんなに多いのかと不思議に思った。
 そうこう考えながらカウンターの方に向かう。
 カウンターの前までくると、ドルバドスさんが難しい顔をし依頼書をみている。
「ドルバドスさん、いったいどうしたんだ? 冒険者の数も、さっきより多い」
「ん、グレイか。ふぅ、丁度よかった。話したいことがある」
「話したいこと?」
 そう問いかけるとドルバドスさんは、二枚の依頼書をグレイにみせた。
 グレイはその二枚の依頼書を受け取り交互にみている。
 その様子をムドルさんは、グレイの右横からみていた。
「これは……そういう事か。ってことは、ここで話をするより……」
「ああ、俺の部屋で話した方がいい」
「それと、この件にはルイとメーメルも関わってる。恐らく、だがな」
 そう言うとグレイは、私とメーメルを順にみたあとムドルさんをジト目でみる。
「……|ムドル《お前》もくるのか?」
「その言い方は、余り良くありませんね。ですが、私にも知る権利はあるかと」
 何があったのか知らないけど、二人の会話が妙にトゲトゲしかった。それにいつの間にかグレイは、ムドルさんのことを呼び捨てにしている。
「まあ、いい。ドルバドスさん、コイツもいいよな」
 そう言うとグレイは、ムドルさんを指差す。
「構わないが。権利が、どうのって言ってたな。いったいコイツは誰だ?」
 ドルバドスさんは、ムドルさんをジッとみる。
「これは失礼しました。私は、ムドル・サルベドと申します」
「ほう、お前がメーメルの探し人か。俺はこのギルドの責任者、ドルバドス・プロマだ」
「貴方がドルバドスさんですか。初めまして……この度はメーメル様のこと、本当にありがとうございました」
 そう言いムドルさんは、深々と頭を下げた。
 ドルバドスさんはそれをみて、ニヤッと口角を上げる。
「ああ、大したことはしてねぇがな」
 その様子をみていたグレイは、なぜかムッとしムドルさんをジーッとみていた。
「うむ。じゃあ、俺の部屋で話すか」
 そう言うとドルバドスさんは、こいと手招きする。
 それをみてグレイとムドルさんとメーメルは、ドルバドスさんのあとを追った。私もそのあとを追いかける。
 私はグレイとムドルさんを交互にみていた。どうみても、やはり何か変だ。
 そう思うも、今それを聞ける状況ではない。そのことは、あとで聞こうと思う。
 そしてその後、私たちはドルバドスさんの部屋へと入っていった。