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ー/ー「そうでしたか。それならよかったです。いざ手続きを開始しようとしたところ、親免許試験に落ちてしまい手続きできないというケースがあったものですから。春野さんご夫婦は、養子を迎えることについてご意見は一致しているんですよね?」
「はい。ですが、一点だけ……。血のつながらない子を我が子同然愛せるか。そこが今不安なんです」
「なるほど。結論から申し上げますと、愛せると思います。私も多くの養親に同じ質問をしたことがあり、全員「愛せる」と答えてくれました。もちろん、最初から順調に行くことなどほぼありえないので、壁に当たった時は我々がサポートします。我々の役割は、養子縁組を成立させて終わりではないのです。定期的に養親から簡単な報告書を受け取ることになっているのですが、どのご家庭もとても円満な家庭を築いています」
職員の話を聞いている内に、朋夜は養子を受け入れたいと思うようになった。自分たちだけで抱え込まず、支援してくれると言われるだけでも心強い。渡された資料に書かれていた養親や成長した養子のインタビューを読んでいると、あいりの面影が浮かんでくる。横で聖美がハンカチで目を押さえていた。うつや不妊治療を乗り越え、あいりを亡くし、それでも前を向いて生きようとしている。子供を利用していると思われたとしても、自分たちは幸せになっていいはずだ。夫婦は、職員の勧め通りに特別養子縁組を申し込むことにした。
えんの会では養子を選ぶことはできない。子供を商品やペットとして見てほしくないといった施設側の意向のためだ。子供の幸せを最優先で考慮し、何度も面談を重ねた上でこの夫婦の元であればこの子は幸せになれると判断してから養子を迎える。
そして、半年後。春野夫妻の養子に桜良が選ばれた。これが聖美にとって運命の出会いとなった。
「はい。ですが、一点だけ……。血のつながらない子を我が子同然愛せるか。そこが今不安なんです」
「なるほど。結論から申し上げますと、愛せると思います。私も多くの養親に同じ質問をしたことがあり、全員「愛せる」と答えてくれました。もちろん、最初から順調に行くことなどほぼありえないので、壁に当たった時は我々がサポートします。我々の役割は、養子縁組を成立させて終わりではないのです。定期的に養親から簡単な報告書を受け取ることになっているのですが、どのご家庭もとても円満な家庭を築いています」
職員の話を聞いている内に、朋夜は養子を受け入れたいと思うようになった。自分たちだけで抱え込まず、支援してくれると言われるだけでも心強い。渡された資料に書かれていた養親や成長した養子のインタビューを読んでいると、あいりの面影が浮かんでくる。横で聖美がハンカチで目を押さえていた。うつや不妊治療を乗り越え、あいりを亡くし、それでも前を向いて生きようとしている。子供を利用していると思われたとしても、自分たちは幸せになっていいはずだ。夫婦は、職員の勧め通りに特別養子縁組を申し込むことにした。
えんの会では養子を選ぶことはできない。子供を商品やペットとして見てほしくないといった施設側の意向のためだ。子供の幸せを最優先で考慮し、何度も面談を重ねた上でこの夫婦の元であればこの子は幸せになれると判断してから養子を迎える。
そして、半年後。春野夫妻の養子に桜良が選ばれた。これが聖美にとって運命の出会いとなった。
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「そうでしたか。それならよかったです。いざ手続きを開始しようとしたところ、親免許試験に落ちてしまい手続きできないというケースがあったものですから。春野さんご夫婦は、養子を迎えることについてご意見は一致しているんですよね?」
「はい。ですが、一点だけ……。血のつながらない子を我が子同然愛せるか。そこが今不安なんです」
「なるほど。結論から申し上げますと、愛せると思います。私も多くの養親に同じ質問をしたことがあり、全員「愛せる」と答えてくれました。もちろん、最初から順調に行くことなどほぼありえないので、壁に当たった時は我々がサポートします。我々の役割は、養子縁組を成立させて終わりではないのです。定期的に養親から簡単な報告書を受け取ることになっているのですが、どのご家庭もとても円満な家庭を築いています」
「はい。ですが、一点だけ……。血のつながらない子を我が子同然愛せるか。そこが今不安なんです」
「なるほど。結論から申し上げますと、愛せると思います。私も多くの養親に同じ質問をしたことがあり、全員「愛せる」と答えてくれました。もちろん、最初から順調に行くことなどほぼありえないので、壁に当たった時は我々がサポートします。我々の役割は、養子縁組を成立させて終わりではないのです。定期的に養親から簡単な報告書を受け取ることになっているのですが、どのご家庭もとても円満な家庭を築いています」
職員の話を聞いている内に、朋夜は養子を受け入れたいと思うようになった。自分たちだけで抱え込まず、支援してくれると言われるだけでも心強い。渡された資料に書かれていた養親や成長した養子のインタビューを読んでいると、あいりの面影が浮かんでくる。横で聖美がハンカチで目を押さえていた。うつや不妊治療を乗り越え、あいりを亡くし、それでも前を向いて生きようとしている。子供を利用していると思われたとしても、自分たちは幸せになっていいはずだ。夫婦は、職員の勧め通りに特別養子縁組を申し込むことにした。
えんの会では養子を選ぶことはできない。子供を商品やペットとして見てほしくないといった施設側の意向のためだ。子供の幸せを最優先で考慮し、何度も面談を重ねた上でこの夫婦の元であればこの子は幸せになれると判断してから養子を迎える。
そして、半年後。春野夫妻の養子に桜良が選ばれた。これが聖美にとって運命の出会いとなった。