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「もう いくつ ねると、お正月~♪」
 ぼくの歌を、おばあちゃんが にっこりと 笑って 聞いてくれている。
 ぼくはお正月が大好きだ。だって、朝起きてすぐに、みんなが笑って「おめでとう」と言ってくれる。そうして、やさしい やさしい おばあちゃんが、お年玉をくれる。
 それだけじゃない。朝から、とっても豪華でとってもおいしい、お雑煮やおせちを食べることができることができる日。それが、お正月なんだ。
 カレンダーは12月30日になっている。あと二回、ねて起きたらお正月だ。
 あさってのことを思うと、ぼくはドキドキ、ワクワクして、ゆっくりとねていられない気分だった。

 次の朝。目を覚ましたぼくが、大好きなおばあちゃんに おはようを言いにいこうとしたら……おばあちゃんは、布団で苦しそうにねこんでいた。
「おばあちゃん!」
 ぼくは、思わずさけんだ。
 どうして……昨日まで、あんなに元気ににこにこ笑っていたのに。ぼくの目に なみだがたまって、おばあちゃんの かおが ゆれてみえた。
 すると、おばあちゃんは苦しそうな目をゆっくりと開けてこちらを向いて、にっこりと笑った。
「ハル。心配かけて、ごめんね。おばあちゃん、ちょっと風邪を引いただけだから」
 そう言うおばあちゃんは、すぐにゴホン、ゴホンと、苦しそうに大きなせきをした。

「お医者さんを呼びたいんだけど……おおみそかは、病院はどこも休みで。どうしよう」
 お父さんと お母さんは、そんなことを話して、色んな所に電話をかけていた。ぼくは、じっとしていられなくなって、家を飛び出した。
 家を出たぼくは、走っていた。色んな人に、おばあちゃんをみてくれるお医者さんがいるか、聞いた。
 でも、みんな、「おおみそかだから、どこも休みなんじゃないかな」と、すまなさそうに答えて……。それでも、あきらめなかったぼくに、一人のおじさんが、市民病院なら、おおみそかでもやっているかも知れないって教えてくれた。
 だけれども、市民病院はとっても遠くて、ぼくがどんなに走っても、たどり着けなかった。


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「もう いくつ ねると、お正月~♪」
 ぼくの歌を、おばあちゃんが にっこりと 笑って 聞いてくれている。
 ぼくはお正月が大好きだ。だって、朝起きてすぐに、みんなが笑って「おめでとう」と言ってくれる。そうして、やさしい やさしい おばあちゃんが、お年玉をくれる。
 それだけじゃない。朝から、とっても豪華でとってもおいしい、お雑煮やおせちを食べることができることができる日。それが、お正月なんだ。
 カレンダーは12月30日になっている。あと二回、ねて起きたらお正月だ。
 あさってのことを思うと、ぼくはドキドキ、ワクワクして、ゆっくりとねていられない気分だった。
 次の朝。目を覚ましたぼくが、大好きなおばあちゃんに おはようを言いにいこうとしたら……おばあちゃんは、布団で苦しそうにねこんでいた。
「おばあちゃん!」
 ぼくは、思わずさけんだ。
 どうして……昨日まで、あんなに元気ににこにこ笑っていたのに。ぼくの目に なみだがたまって、おばあちゃんの かおが ゆれてみえた。
 すると、おばあちゃんは苦しそうな目をゆっくりと開けてこちらを向いて、にっこりと笑った。
「ハル。心配かけて、ごめんね。おばあちゃん、ちょっと風邪を引いただけだから」
 そう言うおばあちゃんは、すぐにゴホン、ゴホンと、苦しそうに大きなせきをした。
「お医者さんを呼びたいんだけど……おおみそかは、病院はどこも休みで。どうしよう」
 お父さんと お母さんは、そんなことを話して、色んな所に電話をかけていた。ぼくは、じっとしていられなくなって、家を飛び出した。
 家を出たぼくは、走っていた。色んな人に、おばあちゃんをみてくれるお医者さんがいるか、聞いた。
 でも、みんな、「おおみそかだから、どこも休みなんじゃないかな」と、すまなさそうに答えて……。それでも、あきらめなかったぼくに、一人のおじさんが、市民病院なら、おおみそかでもやっているかも知れないって教えてくれた。
 だけれども、市民病院はとっても遠くて、ぼくがどんなに走っても、たどり着けなかった。