001 プロローグ
ー/ー『さぁー皆さん!!バトル開始まで残り5分となりました!実況は半公式プレイヤーことアキアカネと、解説のヒカリがお送りいたしま〜す!!』
そんな元気で透き通った声が私の耳に大音量で聞こえてきた。あたりはスタジアムのような巨大な空間に、中心には何も無い円形の舞台だけが鎮座している。
『今回のバトルはなんと!!ランキング9位!!武闘大会の全大会優勝者!誰も見つけられない!魔法属性〔氷〕を使い、鮮やかに舞う戦いっぷりから白雪姫の2つ名を持つ少女!!その名も〜〜。「ユキ」〜〜〜』
今名前を呼ばれた彼女は私の大切な親友「ユキ」。
彼女とはもう長年の付き合いで結構な高頻度で私と一緒に過ごしている。ユキはリアルでも強くて可愛い。
今は白銀に少し水色を足した感じのロングストレートヘアーに水色の瞳な彼女は対して寒くもないのに厚手のこれまた白いコートとブーツでその舞台に上がって来た。衣装には所々に雪の結晶が散りばめられていてさらに可愛さが際立つ。可愛さと綺麗さが対等に存在するって反則じゃない?
『そして、対するプレイヤーは〜。ランキング1445295位!!上位ランカーのアツキ〜〜〜』
その舞台の反対側からやってきたユキの対戦相手は赤髪に同じカラーの赤い瞳を持つ男の子だ。私たちより少し幼めかな?ユキとは違いその服装はしっかりとしたThe 戦闘服といった装いで、どちらかと言うと軽戦士とかそんな感じかな?無手のユキに対してこちらは大きめの剣をその腰に装備していた。
「ユキさんですね。ランダムで対戦ルームに入ったとはいえこんなことになるとは。精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします」
「えぇ、アツキさん。こちらも負けられない理由があるの。いいとこ見せないといけないからね。よろしく」
かなりふたりとは距離があるが、対戦するプレイヤーの会話は聞こえるようになっているらしい。そんな会話が聞こえてきた。あれ?ユキ…口調が変?ロールプレイかな?いつもはこうもっとのほほーんとしてるのに。
アツキ選手は口調も優しめで好青年って感じがする。
《バトル開始まで残り10秒です。シールドを展開します。スキルオープン》
システムのアナウンスが流れ、シールドが観客席と両プレイヤーの真ん中に張られていく。
次に変化があったのはアツキ選手の方だ。
まず赤、次に緑に体全体が光る。たぶんバフ?とか言うやつじゃないかな?そしてその腰の剣を抜き放った。
対してユキは何もしない。そうしている間にもカウントは進んでいく。残り3秒…。
「ナユカ!!見ててね? さぁ【私と一緒に踊りましょう?】」
その次の瞬間、ユキはしたから上にスキャンでもされているかのように光に包まれる。幾何学模様なそれがユキの全身を通り抜けると、まるで舞踏会に参加でもするのかな?と勘違いしてしまうほどの綺麗なドレス。それを身にまとった姿に変身した可愛らしいお嬢様のようなユキが現れた。もちろん、至る所に雪の結晶がちりばめられている。そしてユキの姿が少しキラキラしているのが遠目からでも確認できた。見た目お嬢様だから「白雪姫」。なるほど、わかる気がする。というか、ユキがそれに似せてる気がする。
そしてバトル開始のカウントダウンが始まった…。
3…2…1…スタート!!から全力で上へ飛ぶユキ。
攻撃そっちのけで〔飛行〕のスキルを使い全速力で真上を目指している。相手のアツキ選手もユキと同じく真上に飛ぶ。だが何故かユキのほうが初速が速いのか。2人の高度には差がありユキが少し上を取っている。
「いくら9位様でも…。弱気で行くなんて僕らしくないからっ!!初めっから全力で叩き込むッ!! 【pit fall】!!」
彼がそう技を唱えた瞬間。上から大量の弾幕が出現しユキ目掛けて落下し始めた。
『おぉーっと!両プレイヤー開始直後から上を取りに行く模様!!ユキ選手の方が早く上へ。しかしそれを黙って見過ごさないッ!アツキ選手の
【pit fall】が発動!!ユキ選手の頭上から大量の弾が落ちてくるッ!!これはどういったスキルの組み合わせなのでしょうか?』
『まず。〔魔法〕で出されている弾。属性なし。それを相手の頭上に〔指定〕。弾の速度を見るに〔落下〕のスキル。弾に使ってる。これは上昇中にされると。怯みやすい。…敵対者。半径5メートルに遠隔で魔法を設置することはできない、自分の進行方向。そこから弾が来たら。普通。そこで被弾。あとは、真っ逆さま』
実況者らしい2人の声が聞こえてくるが、私には何がたんだか。初心者なのだからわかる訳もなく聞き流す。
対するユキはその落ちてくる弾幕を避ける素振りもせずただただ上を目指す。え?当たっちゃうよ?ダメージくらっちゃうよ?
私の予想虚しく、ユキは右手を真上。自分の進行方向に差し出すとそのまま固定しその手のひらからキラキラとした粒子を放出した。
するとそのキラキラな粒子は相手の放った弾幕に触れ、さらに相手の弾幕を物理的に凍らせてしまう。さらにその凍った弾幕をユキはいつの間に取り出したのか。これまた雪の結晶だらけのオシャレなタガーで斬りつけその凍った弾幕を木っ端微塵に粉砕してしまった!
『 ぉぉーーー!?でたーー!白雪姫と言ったらこれ!!弾を凍らせて物質化ッ。からの砕く!!目の前にあったはずの弾はユキ選手の体ひとつ分 綺麗に砕かれたーーッ!!』
「そう簡単には食らってくれないか…」
こうしてユキは上から降ってくる弾幕を難なく突破。相手よりもさらに上を取ることに成功した。どうやら上を取ることが目的らしい。
「【凍える世界】!!」
そうして自身より下にいるアツキ選手に向けて何が技を唱えて見せた。
『あーーーット!!ユキ選手の【凍える世界】が発動しましたー!
ここからアツキ選手はどう切り替えるのでしょうか!!このままでは不味いぞ〜っ!?』
『試合が長引けば。アツキ選手は不利。未だ解決策。あまり解明されてない。状態異常:凍傷。なってしまえばダメージ覚悟。自分自身の火の属性を当てる以外に、アイテムを使う以外 解除方法…。ない。ただし、なんらかの方法で冷気を浴びないようにしてしまえば…。状態異常にはならない。状態異常になる前に。アツキ選手。どう動く?』
どうやらユキのあの技はあたりの温度を下げる効果があるらしい。簡単に解釈するとデバフみたいなものなのかな?確かに寒くなると動きにぶりそうかも。
それを見て作戦変更なのか。アツキ選手が持っている剣を構えユキを見上げる。
「弾が凍るなら…、斬撃ならどうかな?」
アツキ選手が剣を振り抜いたと同時。剣から何が飛び出しユキ目掛けて進む。ユキは一瞬表情をなにやら驚いたものに変えすぐに回避行動を取った。
ユキは横へ体をひねりながら避けることでその攻撃を躱す。しかし体勢が崩れてしまった。
「くっ!!〔飛撃〕!!」
「まだまだ行くよ!!」
なるほど、そういうスキルもあるらしい。
そこに連続で放たれる斬撃。崩れた体勢では完璧に躱しきる事は困難だ。できるだけ体を丸めて的を小さくしながら避けようとするユキ。だが、さすがに連続で全てを見切ることは無理だったのか。少しダメージを負ってしまった。
『アツキ選手が繰り出すは!剣などの武器で使えるスキル〔飛撃〕!!初撃は躱すも次々放たれる斬撃にユキ選手はダメージを負ってしまったーー!!』
『ユキ選手。氷では物理攻撃。砕けない。凍らせるのに時間がかかる』
なるほど、だから凍らせれる冷気じゃなくて回避にしたんだね。
『さあ、どうするか…。おっと!対するユキ選手、相手に氷弾を飛ばし始めたーー!!』
『いい攻撃。氷弾を放つ。相手に飛撃を打たせない。牽制、自分に近づかれないようにしている。それに…』
ユキも今度は氷の塊。氷弾?っていうのをアツキ選手目掛けて放つ。かなり広範囲に散らばるその弾幕を回避するためかアツキ選手の攻撃も控えめになった。
「そろそろかな?」
そうしている間約2分ほど…。氷弾で相手の動く場所を制限するかのようなユキ。相手も合間合間に〔飛撃〕や、魔弾を使ってユキに攻撃してきたり、氷弾を剣で防いで砕いたりしている。
そうしているうちにアツキ選手は焦ったのか。
「くっ!!キリがないッ!!それならこれでどうだッ!!【volley】」
そんな言葉と共に彼の周りに現れる魔法陣の数々…。そこから放たれる無数の魔弾。さすがにこの量を凍らせるのは無理そう。そしていつの間にか消えるアツキ選手…。あれ?
「貰ったっーーー!!!」
気づけば大量の弾幕の影に隠れたのか?アツキ選手がユキの背後に回り込んでいた。速くない!?
『「かかったッ!!!!」』
だがしかし、ユキと実況の人はわかっていたかのように。
「へ…?」
パキーーンッ!!
「砕けろ!」
ユキはアツキ選手を氷漬けにしてそのまま木っ端微塵に砕く。
その場に残ったのはキラキラと舞台中に降る粒子とバトルが終わりそのドレス姿のまま可愛くも美しい美貌をこれでもかと見せつける親友。
勝利の実況アナウンスさえも霞むその親友の眼差しに私は…。
こうして目の前で繰り広げられたバトルに私は魅せられ、このゲームの世界に踏み込むこととなる。そしてこのゲームは私の人生を大きく変えるきっかけとなったのだった。
これはプレイヤーによって引き起こされる「革命」により常に環境が変化する「ゲーム」。
ある時革命によりプレイヤーによって武器がもたらされた。
ある時革命によりプレイヤーによって魔法がもたらされた。
ある時は革命により空を自由に飛べるようになり。
ついには水中でさえも自由に活動できるようになった。
さあ、次はどんな「革命」が待っているのだろうか?ゲームはまだまだ進化していくのだ。
そんな元気で透き通った声が私の耳に大音量で聞こえてきた。あたりはスタジアムのような巨大な空間に、中心には何も無い円形の舞台だけが鎮座している。
『今回のバトルはなんと!!ランキング9位!!武闘大会の全大会優勝者!誰も見つけられない!魔法属性〔氷〕を使い、鮮やかに舞う戦いっぷりから白雪姫の2つ名を持つ少女!!その名も〜〜。「ユキ」〜〜〜』
今名前を呼ばれた彼女は私の大切な親友「ユキ」。
彼女とはもう長年の付き合いで結構な高頻度で私と一緒に過ごしている。ユキはリアルでも強くて可愛い。
今は白銀に少し水色を足した感じのロングストレートヘアーに水色の瞳な彼女は対して寒くもないのに厚手のこれまた白いコートとブーツでその舞台に上がって来た。衣装には所々に雪の結晶が散りばめられていてさらに可愛さが際立つ。可愛さと綺麗さが対等に存在するって反則じゃない?
『そして、対するプレイヤーは〜。ランキング1445295位!!上位ランカーのアツキ〜〜〜』
その舞台の反対側からやってきたユキの対戦相手は赤髪に同じカラーの赤い瞳を持つ男の子だ。私たちより少し幼めかな?ユキとは違いその服装はしっかりとしたThe 戦闘服といった装いで、どちらかと言うと軽戦士とかそんな感じかな?無手のユキに対してこちらは大きめの剣をその腰に装備していた。
「ユキさんですね。ランダムで対戦ルームに入ったとはいえこんなことになるとは。精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします」
「えぇ、アツキさん。こちらも負けられない理由があるの。いいとこ見せないといけないからね。よろしく」
かなりふたりとは距離があるが、対戦するプレイヤーの会話は聞こえるようになっているらしい。そんな会話が聞こえてきた。あれ?ユキ…口調が変?ロールプレイかな?いつもはこうもっとのほほーんとしてるのに。
アツキ選手は口調も優しめで好青年って感じがする。
《バトル開始まで残り10秒です。シールドを展開します。スキルオープン》
システムのアナウンスが流れ、シールドが観客席と両プレイヤーの真ん中に張られていく。
次に変化があったのはアツキ選手の方だ。
まず赤、次に緑に体全体が光る。たぶんバフ?とか言うやつじゃないかな?そしてその腰の剣を抜き放った。
対してユキは何もしない。そうしている間にもカウントは進んでいく。残り3秒…。
「ナユカ!!見ててね? さぁ【私と一緒に踊りましょう?】」
その次の瞬間、ユキはしたから上にスキャンでもされているかのように光に包まれる。幾何学模様なそれがユキの全身を通り抜けると、まるで舞踏会に参加でもするのかな?と勘違いしてしまうほどの綺麗なドレス。それを身にまとった姿に変身した可愛らしいお嬢様のようなユキが現れた。もちろん、至る所に雪の結晶がちりばめられている。そしてユキの姿が少しキラキラしているのが遠目からでも確認できた。見た目お嬢様だから「白雪姫」。なるほど、わかる気がする。というか、ユキがそれに似せてる気がする。
そしてバトル開始のカウントダウンが始まった…。
3…2…1…スタート!!から全力で上へ飛ぶユキ。
攻撃そっちのけで〔飛行〕のスキルを使い全速力で真上を目指している。相手のアツキ選手もユキと同じく真上に飛ぶ。だが何故かユキのほうが初速が速いのか。2人の高度には差がありユキが少し上を取っている。
「いくら9位様でも…。弱気で行くなんて僕らしくないからっ!!初めっから全力で叩き込むッ!! 【pit fall】!!」
彼がそう技を唱えた瞬間。上から大量の弾幕が出現しユキ目掛けて落下し始めた。
『おぉーっと!両プレイヤー開始直後から上を取りに行く模様!!ユキ選手の方が早く上へ。しかしそれを黙って見過ごさないッ!アツキ選手の
【pit fall】が発動!!ユキ選手の頭上から大量の弾が落ちてくるッ!!これはどういったスキルの組み合わせなのでしょうか?』
『まず。〔魔法〕で出されている弾。属性なし。それを相手の頭上に〔指定〕。弾の速度を見るに〔落下〕のスキル。弾に使ってる。これは上昇中にされると。怯みやすい。…敵対者。半径5メートルに遠隔で魔法を設置することはできない、自分の進行方向。そこから弾が来たら。普通。そこで被弾。あとは、真っ逆さま』
実況者らしい2人の声が聞こえてくるが、私には何がたんだか。初心者なのだからわかる訳もなく聞き流す。
対するユキはその落ちてくる弾幕を避ける素振りもせずただただ上を目指す。え?当たっちゃうよ?ダメージくらっちゃうよ?
私の予想虚しく、ユキは右手を真上。自分の進行方向に差し出すとそのまま固定しその手のひらからキラキラとした粒子を放出した。
するとそのキラキラな粒子は相手の放った弾幕に触れ、さらに相手の弾幕を物理的に凍らせてしまう。さらにその凍った弾幕をユキはいつの間に取り出したのか。これまた雪の結晶だらけのオシャレなタガーで斬りつけその凍った弾幕を木っ端微塵に粉砕してしまった!
『 ぉぉーーー!?でたーー!白雪姫と言ったらこれ!!弾を凍らせて物質化ッ。からの砕く!!目の前にあったはずの弾はユキ選手の体ひとつ分 綺麗に砕かれたーーッ!!』
「そう簡単には食らってくれないか…」
こうしてユキは上から降ってくる弾幕を難なく突破。相手よりもさらに上を取ることに成功した。どうやら上を取ることが目的らしい。
「【凍える世界】!!」
そうして自身より下にいるアツキ選手に向けて何が技を唱えて見せた。
『あーーーット!!ユキ選手の【凍える世界】が発動しましたー!
ここからアツキ選手はどう切り替えるのでしょうか!!このままでは不味いぞ〜っ!?』
『試合が長引けば。アツキ選手は不利。未だ解決策。あまり解明されてない。状態異常:凍傷。なってしまえばダメージ覚悟。自分自身の火の属性を当てる以外に、アイテムを使う以外 解除方法…。ない。ただし、なんらかの方法で冷気を浴びないようにしてしまえば…。状態異常にはならない。状態異常になる前に。アツキ選手。どう動く?』
どうやらユキのあの技はあたりの温度を下げる効果があるらしい。簡単に解釈するとデバフみたいなものなのかな?確かに寒くなると動きにぶりそうかも。
それを見て作戦変更なのか。アツキ選手が持っている剣を構えユキを見上げる。
「弾が凍るなら…、斬撃ならどうかな?」
アツキ選手が剣を振り抜いたと同時。剣から何が飛び出しユキ目掛けて進む。ユキは一瞬表情をなにやら驚いたものに変えすぐに回避行動を取った。
ユキは横へ体をひねりながら避けることでその攻撃を躱す。しかし体勢が崩れてしまった。
「くっ!!〔飛撃〕!!」
「まだまだ行くよ!!」
なるほど、そういうスキルもあるらしい。
そこに連続で放たれる斬撃。崩れた体勢では完璧に躱しきる事は困難だ。できるだけ体を丸めて的を小さくしながら避けようとするユキ。だが、さすがに連続で全てを見切ることは無理だったのか。少しダメージを負ってしまった。
『アツキ選手が繰り出すは!剣などの武器で使えるスキル〔飛撃〕!!初撃は躱すも次々放たれる斬撃にユキ選手はダメージを負ってしまったーー!!』
『ユキ選手。氷では物理攻撃。砕けない。凍らせるのに時間がかかる』
なるほど、だから凍らせれる冷気じゃなくて回避にしたんだね。
『さあ、どうするか…。おっと!対するユキ選手、相手に氷弾を飛ばし始めたーー!!』
『いい攻撃。氷弾を放つ。相手に飛撃を打たせない。牽制、自分に近づかれないようにしている。それに…』
ユキも今度は氷の塊。氷弾?っていうのをアツキ選手目掛けて放つ。かなり広範囲に散らばるその弾幕を回避するためかアツキ選手の攻撃も控えめになった。
「そろそろかな?」
そうしている間約2分ほど…。氷弾で相手の動く場所を制限するかのようなユキ。相手も合間合間に〔飛撃〕や、魔弾を使ってユキに攻撃してきたり、氷弾を剣で防いで砕いたりしている。
そうしているうちにアツキ選手は焦ったのか。
「くっ!!キリがないッ!!それならこれでどうだッ!!【volley】」
そんな言葉と共に彼の周りに現れる魔法陣の数々…。そこから放たれる無数の魔弾。さすがにこの量を凍らせるのは無理そう。そしていつの間にか消えるアツキ選手…。あれ?
「貰ったっーーー!!!」
気づけば大量の弾幕の影に隠れたのか?アツキ選手がユキの背後に回り込んでいた。速くない!?
『「かかったッ!!!!」』
だがしかし、ユキと実況の人はわかっていたかのように。
「へ…?」
パキーーンッ!!
「砕けろ!」
ユキはアツキ選手を氷漬けにしてそのまま木っ端微塵に砕く。
その場に残ったのはキラキラと舞台中に降る粒子とバトルが終わりそのドレス姿のまま可愛くも美しい美貌をこれでもかと見せつける親友。
勝利の実況アナウンスさえも霞むその親友の眼差しに私は…。
こうして目の前で繰り広げられたバトルに私は魅せられ、このゲームの世界に踏み込むこととなる。そしてこのゲームは私の人生を大きく変えるきっかけとなったのだった。
これはプレイヤーによって引き起こされる「革命」により常に環境が変化する「ゲーム」。
ある時革命によりプレイヤーによって武器がもたらされた。
ある時革命によりプレイヤーによって魔法がもたらされた。
ある時は革命により空を自由に飛べるようになり。
ついには水中でさえも自由に活動できるようになった。
さあ、次はどんな「革命」が待っているのだろうか?ゲームはまだまだ進化していくのだ。
みんなのリアクション
まだリアクションはありません。最初の一歩を踏み出しましょう!
『さぁー皆さん!!バトル開始まで残り5分となりました!実況は半公式プレイヤーことアキアカネと、解説のヒカリがお送りいたしま〜す!!』
そんな元気で|透《す》き通った声が私の耳に大音量で聞こえてきた。あたりはスタジアムのような巨大な空間に、中心には何も無い円形の舞台だけが鎮座している。
『今回のバトルはなんと!!ランキング9位!!武闘大会の全大会優勝者!誰も見つけられない!魔法属性〔氷〕を使い、|鮮《あざ》やかに|舞《ま》う戦いっぷりから白雪姫の2つ名を持つ少女!!その名も〜〜。「ユキ」〜〜〜』
今名前を呼ばれた彼女は私の大切な親友「ユキ」。
彼女とはもう長年の付き合いで結構な高頻度で私と一緒に過ごしている。ユキはリアルでも強くて可愛い。
今は白銀に少し水色を足した感じのロングストレートヘアーに水色の瞳な彼女は対して寒くもないのに厚手のこれまた白いコートとブーツでその舞台に上がって来た。衣装には所々に雪の結晶が散りばめられていてさらに可愛さが際立つ。可愛さと綺麗さが対等に存在するって反則じゃない?
今は白銀に少し水色を足した感じのロングストレートヘアーに水色の瞳な彼女は対して寒くもないのに厚手のこれまた白いコートとブーツでその舞台に上がって来た。衣装には所々に雪の結晶が散りばめられていてさらに可愛さが際立つ。可愛さと綺麗さが対等に存在するって反則じゃない?
『そして、対するプレイヤーは〜。ランキング1445295位!!上位ランカーのアツキ〜〜〜』
その舞台の反対側からやってきたユキの対戦相手は赤髪に同じカラーの赤い瞳を持つ男の子だ。私たちより少し幼めかな?ユキとは違いその服装はしっかりとしたThe 戦闘服といった|装《よそお》いで、どちらかと言うと軽戦士とかそんな感じかな?無手のユキに対してこちらは大きめの剣をその腰に装備していた。
「ユキさんですね。ランダムで対戦ルームに入ったとはいえこんなことになるとは。|精一杯《せいいっぱい》頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします」
「えぇ、アツキさん。こちらも負けられない理由があるの。いいとこ見せないといけないからね。よろしく」
かなりふたりとは距離があるが、対戦するプレイヤーの会話は聞こえるようになっているらしい。そんな会話が聞こえてきた。あれ?ユキ…|口調《くちょう》が変?ロールプレイかな?いつもはこうもっとのほほーんとしてるのに。
アツキ選手は口調も優しめで好青年って感じがする。
アツキ選手は口調も優しめで好青年って感じがする。
《バトル開始まで残り10秒です。シールドを展開《てんかい》します。スキルオープン》
システムのアナウンスが流れ、シールドが観客席と両プレイヤーの真ん中に張《は》られていく。
次に変化があったのはアツキ選手の方だ。
まず赤、次に緑に体全体が光る。たぶんバフ?とか言うやつじゃないかな?そしてその腰の剣を抜き放った。
まず赤、次に緑に体全体が光る。たぶんバフ?とか言うやつじゃないかな?そしてその腰の剣を抜き放った。
対してユキは何もしない。そうしている間にもカウントは進んでいく。残り3秒…。
「ナユカ!!見ててね? さぁ【私と一緒に踊りましょう?】」
その次の|瞬間《しゅんかん》、ユキはしたから上にスキャンでもされているかのように光に|包《つつ》まれる。|幾何学《きかがく》模様なそれがユキの全身を通り抜けると、まるで|舞踏会《ぶとうかい》に参加でもするのかな?と勘違いしてしまうほどの|綺麗《きれい》なドレス。それを身にまとった姿に変身した可愛らしいお嬢様のようなユキが現れた。もちろん、至る所に雪の|結晶《けっしょう》がちりばめられている。そしてユキの姿が少しキラキラしているのが遠目からでも確認できた。見た目お嬢様だから「白雪姫」。なるほど、わかる気がする。というか、ユキがそれに似せてる気がする。
そしてバトル開始のカウントダウンが始まった…。
3…2…1…スタート!!から全力で上へ飛ぶユキ。
攻撃そっちのけで〔飛行〕のスキルを使い全速力で真上を目指している。相手のアツキ選手もユキと同じく真上に飛ぶ。だが何故かユキのほうが初速が速いのか。2人の高度には差がありユキが少し上を取っている。
「いくら9位様でも…。弱気で行くなんて僕らしくないからっ!!初めっから全力で叩き|込《こ》むッ!! 【|pit fall《堕ちていく》】!!」
彼がそう技を|唱《とな》えた瞬間。上から大量の|弾幕《だんまく》が出現しユキ目掛けて落下し始めた。
『おぉーっと!両プレイヤー開始直後から上を取りに行く|模様《もよう》!!ユキ選手の方が早く上へ。しかしそれを|黙《だま》って|見過《みす》ごさないッ!アツキ選手の
【pit fall】が発動!!ユキ選手の頭上から大量の弾が落ちてくるッ!!これはどういったスキルの組み合わせなのでしょうか?』
【pit fall】が発動!!ユキ選手の頭上から大量の弾が落ちてくるッ!!これはどういったスキルの組み合わせなのでしょうか?』
『まず。〔魔法〕で出されている弾。属性なし。それを相手の頭上に〔指定〕。弾の速度を見るに〔落下〕のスキル。弾に使ってる。これは上昇中にされると。|怯《ひる》みやすい。…|敵対者《てきたいしゃ》。半径5メートルに|遠隔《えんかく》で魔法を設置することはできない、自分の進行方向。そこから弾が来たら。普通。そこで|被弾《ひだん》。あとは、真っ逆さま』
実況者らしい2人の声が聞こえてくるが、私には何がたんだか。初心者なのだからわかる訳もなく聞き流す。
対するユキはその落ちてくる弾幕を避ける素振りもせずただただ上を目指す。え?当たっちゃうよ?ダメージくらっちゃうよ?
私の予想|虚《むな》しく、ユキは右手を真上。自分の進行方向に差し出すとそのまま固定しその手のひらからキラキラとした粒子を放出した。
するとそのキラキラな粒子は相手の放った弾幕に触れ、さらに相手の弾幕を物理的に凍らせてしまう。さらにその凍った弾幕をユキはいつの間に取り出したのか。これまた雪の結晶だらけのオシャレなタガーで斬りつけその凍った弾幕を木っ端微塵に粉砕してしまった!
『 ぉぉーーー!?でたーー!白雪姫と言ったらこれ!!弾を|凍《こお》らせて|物質化《ぶっしつか》ッ。からの|砕《くだ》く!!目の前にあったはずの弾はユキ選手の体ひとつ分 綺麗に砕かれたーーッ!!』
「そう簡単には食らってくれないか…」
こうしてユキは上から降ってくる弾幕を難なく突破。相手よりもさらに上を取ることに成功した。どうやら上を取ることが目的らしい。
「【|凍える世界《こごえるココロ》】!!」
そうして自身より下にいるアツキ選手に向けて何が技を唱えて見せた。
『あーーーット!!ユキ選手の【|凍える世界《こごえるココロ》】が発動しましたー!
ここからアツキ選手はどう切り替えるのでしょうか!!このままでは不味いぞ〜っ!?』
ここからアツキ選手はどう切り替えるのでしょうか!!このままでは不味いぞ〜っ!?』
『試合が長引けば。アツキ選手は不利。未だ解決策。あまり解明されてない。状態異常:凍傷。なってしまえばダメージ|覚悟《かくご》。自分自身の火の属性を当てる以外に、アイテムを使う以外 解除方法…。ない。ただし、なんらかの方法で冷気を浴びないようにしてしまえば…。状態異常にはならない。状態異常になる前に。アツキ選手。どう動く?』
どうやらユキのあの技はあたりの温度を下げる効果があるらしい。簡単に解釈するとデバフみたいなものなのかな?確かに寒くなると動きにぶりそうかも。
それを見て作戦変更なのか。アツキ選手が持っている剣を構えユキを見上げる。
「弾が凍るなら…、斬撃ならどうかな?」
アツキ選手が剣を振り抜いたと同時。剣から何が飛び出しユキ目掛けて進む。ユキは一瞬表情をなにやら驚いたものに変えすぐに回避行動を取った。
ユキは横へ体をひねりながら避けることでその攻撃を|躱《かわ》す。しかし体勢が|崩《くず》れてしまった。
ユキは横へ体をひねりながら避けることでその攻撃を|躱《かわ》す。しかし体勢が|崩《くず》れてしまった。
「くっ!!〔|飛撃《ひげき》〕!!」
「まだまだ行くよ!!」
なるほど、そういうスキルもあるらしい。
そこに連続で放たれる斬撃。崩れた体勢では|完璧《かんぺき》に|躱《かわ》しきる事は|困難《こんなん》だ。できるだけ体を丸めて的を小さくしながら|避《さ》けようとするユキ。だが、さすがに連続で全てを見切ることは無理だったのか。少しダメージを負ってしまった。
『アツキ選手が|繰《く》り出すは!剣などの武器で使えるスキル〔飛撃〕!!初撃は|躱《かわ》すも次々放たれる斬撃にユキ選手はダメージを負ってしまったーー!!』
『ユキ選手。氷では物理攻撃。砕けない。凍らせるのに時間がかかる』
なるほど、だから凍らせれる冷気じゃなくて回避にしたんだね。
『さあ、どうするか…。おっと!対するユキ選手、相手に|氷弾《ひょうだん》を飛ばし始めたーー!!』
『いい攻撃。氷弾を放つ。相手に飛撃を打たせない。|牽制《けんせい》、自分に近づかれないようにしている。それに…』
ユキも今度は氷の塊。氷弾?っていうのをアツキ選手目掛けて放つ。かなり広範囲に散らばるその弾幕を回避するためかアツキ選手の攻撃も控えめになった。
「そろそろかな?」
そうしている間約2分ほど…。氷弾で相手の動く場所を制限するかのようなユキ。相手も合間合間に〔飛撃〕や、魔弾を使ってユキに攻撃してきたり、氷弾を剣で防いで砕いたりしている。
そうしているうちにアツキ選手は焦ったのか。
そうしているうちにアツキ選手は焦ったのか。
「くっ!!キリがないッ!!それならこれでどうだッ!!【|volley《一斉射撃》】」
そんな言葉と共に彼の周りに現れる魔法陣の数々…。そこから放たれる無数の魔弾。さすがにこの量を凍らせるのは無理そう。そしていつの間にか消えるアツキ選手…。あれ?
「|貰《もら》ったっーーー!!!」
気づけば大量の弾幕の影に隠れたのか?アツキ選手がユキの背後に回り込んでいた。速くない!?
『「かかったッ!!!!」』
だがしかし、ユキと実況の人はわかっていたかのように。
「へ…?」
パキーーンッ!!
「砕けろ!」
ユキはアツキ選手を氷漬けにしてそのまま木っ端微塵に砕く。
その場に残ったのはキラキラと舞台中に降る粒子とバトルが終わりそのドレス姿のまま可愛くも美しい|美貌《びぼう》をこれでもかと見せつける親友。
勝利の実況アナウンスさえも|霞《かす》むその親友の眼差しに私は…。
その場に残ったのはキラキラと舞台中に降る粒子とバトルが終わりそのドレス姿のまま可愛くも美しい|美貌《びぼう》をこれでもかと見せつける親友。
勝利の実況アナウンスさえも|霞《かす》むその親友の眼差しに私は…。
こうして目の前で繰り広げられたバトルに私は魅せられ、このゲームの世界に踏み込むこととなる。そしてこのゲームは私の|人生《リアル》を大きく変えるきっかけとなったのだった。
これはプレイヤーによって引き起こされる「革命」により常に環境が変化する「ゲーム」。
ある時革命によりプレイヤーによって武器がもたらされた。
ある時革命によりプレイヤーによって魔法がもたらされた。
ある時は革命により空を自由に飛べるようになり。
ついには水中でさえも自由に活動できるようになった。
ある時革命によりプレイヤーによって魔法がもたらされた。
ある時は革命により空を自由に飛べるようになり。
ついには水中でさえも自由に活動できるようになった。
さあ、次はどんな「革命」が待っているのだろうか?ゲームはまだまだ進化していくのだ。