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【Photograph~家族写真~】②

ー/ー



「そういえばさ、真理愛とおばあちゃまって確かによく似てるんだけど、イメージがちょっと違うよね。真理愛は別に『昔の女優』感ないし。もっと今っぽい?」
「うん、確かに。そっくりだけど真理愛の方が現代的な感じする」
 希実が話を戻すのに、澪も真理愛の手のスマートフォンを再度確認して、納得したように頷いた。

「うーん、自分ではよくわかんない。でも、小さい頃から『そっくり』って言われてるけど、瓜二つって程じゃないと思う。目以外はそこまで似てない気もするし。そういうことかな」
 真理愛が考えつつ話すのに、澪が思いついたように付け加える。

「あと、髪の色が明るいからかも。真理愛のおばあちゃんが、もともとどういう色だったのかは知らないけどさ」
「祖母は髪は黒かったみたい。確かに髪色でイメージかなり変わるよね」

「あ! そろそろ来るよ。行こ」
 希実の声を合図に、連れ立って電車待ちの列の最後尾に並ぶ。

 日々増える、……これからも増えて行く一方だろう家族の写真。
 何かあるたびにはもちろん、何もなくても「写真を撮ろう!」と言う祖父。決して反論することなく、素直に従う祖母と父。
 幼い頃は、それが祖父の趣味だからだと思っていた。

義兄(にい)さん、どうしたの? そんな大きいカメラ持って」
 いつだったか、祖母の弟である大叔父に会った際、彼が祖父に掛けた言葉。
 その時初めて、祖父は写真撮影などさして興味もなかったのだと知った。以前は、とりあえずコンパクトカメラが家に一台あったきりだそうだ。
 同時に、祖父の被写体が真理愛や家族だけだということにも気づいた。
 子どもの目にも立派に見えたデジタル一眼レフで撮るには、不釣り合いなほどの日常のスナップばかり。本格的な三脚も、セルフタイマーで四人一緒に写るためなのだろう。

「真理愛? ほら、乗るよ」
「あ、あ! うん」
 ぼんやりしていた真理愛は、澪に肩を叩かれて慌てて笑顔を作った。

  ~END~



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「そういえばさ、真理愛とおばあちゃまって確かによく似てるんだけど、イメージがちょっと違うよね。真理愛は別に『昔の女優』感ないし。もっと今っぽい?」
「うん、確かに。そっくりだけど真理愛の方が現代的な感じする」
 希実が話を戻すのに、澪も真理愛の手のスマートフォンを再度確認して、納得したように頷いた。
「うーん、自分ではよくわかんない。でも、小さい頃から『そっくり』って言われてるけど、瓜二つって程じゃないと思う。目以外はそこまで似てない気もするし。そういうことかな」
 真理愛が考えつつ話すのに、澪が思いついたように付け加える。
「あと、髪の色が明るいからかも。真理愛のおばあちゃんが、もともとどういう色だったのかは知らないけどさ」
「祖母は髪は黒かったみたい。確かに髪色でイメージかなり変わるよね」
「あ! そろそろ来るよ。行こ」
 希実の声を合図に、連れ立って電車待ちの列の最後尾に並ぶ。
 日々増える、……これからも増えて行く一方だろう家族の写真。
 何かあるたびにはもちろん、何もなくても「写真を撮ろう!」と言う祖父。決して反論することなく、素直に従う祖母と父。
 幼い頃は、それが祖父の趣味だからだと思っていた。
「|義兄《にい》さん、どうしたの? そんな大きいカメラ持って」
 いつだったか、祖母の弟である大叔父に会った際、彼が祖父に掛けた言葉。
 その時初めて、祖父は写真撮影などさして興味もなかったのだと知った。以前は、とりあえずコンパクトカメラが家に一台あったきりだそうだ。
 同時に、祖父の被写体が真理愛や家族だけだということにも気づいた。
 子どもの目にも立派に見えたデジタル一眼レフで撮るには、不釣り合いなほどの日常のスナップばかり。本格的な三脚も、セルフタイマーで四人一緒に写るためなのだろう。
「真理愛? ほら、乗るよ」
「あ、あ! うん」
 ぼんやりしていた真理愛は、澪に肩を叩かれて慌てて笑顔を作った。
  ~END~