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プレゼントフォーユー

ー/ー



 そんな事を言って店員が手に持ったのは水色とピンクのマグカップだった。

「同じデザインの、いわゆるペアマグカップです! あちらは彼女さんですよね!?」

「い、いえ、ただの冒険者仲間です……」

 食い気味に言われたマルクエンは否定する。

「そうなんですかー? でも、仲良くなりたいですよね、っね!?」

 そう言われ、確かにとマルクエンは思う。ラミッタはいつも()っかかってくるし、仲がいいとは言えない。

「この同じデザインのマグカップを使えば、二人の仲も一気に良い方向へ!!」

「おぉ……」

「しかも今なら2つでお値段3000エンです!」

「わかりました、買います」

 半分流された形だが、マルクエンは買った。紙で包んで貰い、ラミッタの元へと行く。

「何か買ったの宿敵?」

「あぁ、良いものだ」

 ちょっとしたサプライズにしようと、マルクエンは家に帰るまで内緒にしておく事にした。

「お待たせーッス!!!」

 待ち合わせの場所に居ると、ケイが手を振りながらこっちへやって来る。

 マルクエンは皆の荷物をなるべくカバンに詰めて家へと歩き出した。

「重くないですか? マルクエンさん」

「いえ、大丈夫ですよ」

 シヘンはマルクエンの心配をしたが、当の本人は全然といった感じだ。

 家に着くと、それぞれ買ったものを広げだす。

「そうだ、ラミッタ。プレゼントがあるんだ」

 その言葉に、ラミッタだけでなく、仲間達もマルクエンの方を見る。

「な、何よプレゼントって」

「ほら、これだ」

 マルクエンはお揃いのデザインのマグカップを取り出し、ピンク色の方をラミッタへ渡した。

「なっ、ちょっ、なー!!!」

 ラミッタはよく分からない声を上げてシヘンとケイも目を丸くする。

「なっ、なんだ!?」

 マルクエンはラミッタの反応に驚く。

「ペアマグカップって、な、何考えてんのよド変態卑猥野郎!!!」

「何って、店員さんがこれを使えば仲が良くなると……。それにラミッタピンク色好きだろ?」

「なんでそんな事を覚えているのよ!! ド変態卑猥野郎!!」

 ラミッタは、それはそれはもう顔が真っ赤だった。

「いや、私とラミッタはそんなに仲が良くないだろう? だからこれを()にと思ってな」

 ラミッタは色々な感情がぐるぐると頭の中を巡っている。

「だ、だからって、ペアマグカップなんて……」

「嫌だったか? 仕方がない……。店に返してくるか?」

 しょんぼりとするマルクエンにラミッタは待ったをかけた。

「そ、そんな事したら店が迷惑でしょ!! し、仕方がないから使ってあげるわ!!!」

「そうか!!」

 マルクエンの顔が明るくなる。そんなやり取りをシヘンとケイはニヤニヤしながら見ていた。

「それじゃペアマグカップ記念にお茶でも入れるッスかね」

「そこを強調しないで!!」


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 そんな事を言って店員が手に持ったのは水色とピンクのマグカップだった。
「同じデザインの、いわゆるペアマグカップです! あちらは彼女さんですよね!?」
「い、いえ、ただの冒険者仲間です……」
 食い気味に言われたマルクエンは否定する。
「そうなんですかー? でも、仲良くなりたいですよね、っね!?」
 そう言われ、確かにとマルクエンは思う。ラミッタはいつも|突《つ》っかかってくるし、仲がいいとは言えない。
「この同じデザインのマグカップを使えば、二人の仲も一気に良い方向へ!!」
「おぉ……」
「しかも今なら2つでお値段3000エンです!」
「わかりました、買います」
 半分流された形だが、マルクエンは買った。紙で包んで貰い、ラミッタの元へと行く。
「何か買ったの宿敵?」
「あぁ、良いものだ」
 ちょっとしたサプライズにしようと、マルクエンは家に帰るまで内緒にしておく事にした。
「お待たせーッス!!!」
 待ち合わせの場所に居ると、ケイが手を振りながらこっちへやって来る。
 マルクエンは皆の荷物をなるべくカバンに詰めて家へと歩き出した。
「重くないですか? マルクエンさん」
「いえ、大丈夫ですよ」
 シヘンはマルクエンの心配をしたが、当の本人は全然といった感じだ。
 家に着くと、それぞれ買ったものを広げだす。
「そうだ、ラミッタ。プレゼントがあるんだ」
 その言葉に、ラミッタだけでなく、仲間達もマルクエンの方を見る。
「な、何よプレゼントって」
「ほら、これだ」
 マルクエンはお揃いのデザインのマグカップを取り出し、ピンク色の方をラミッタへ渡した。
「なっ、ちょっ、なー!!!」
 ラミッタはよく分からない声を上げてシヘンとケイも目を丸くする。
「なっ、なんだ!?」
 マルクエンはラミッタの反応に驚く。
「ペアマグカップって、な、何考えてんのよド変態卑猥野郎!!!」
「何って、店員さんがこれを使えば仲が良くなると……。それにラミッタピンク色好きだろ?」
「なんでそんな事を覚えているのよ!! ド変態卑猥野郎!!」
 ラミッタは、それはそれはもう顔が真っ赤だった。
「いや、私とラミッタはそんなに仲が良くないだろう? だからこれを|機《き》にと思ってな」
 ラミッタは色々な感情がぐるぐると頭の中を巡っている。
「だ、だからって、ペアマグカップなんて……」
「嫌だったか? 仕方がない……。店に返してくるか?」
 しょんぼりとするマルクエンにラミッタは待ったをかけた。
「そ、そんな事したら店が迷惑でしょ!! し、仕方がないから使ってあげるわ!!!」
「そうか!!」
 マルクエンの顔が明るくなる。そんなやり取りをシヘンとケイはニヤニヤしながら見ていた。
「それじゃペアマグカップ記念にお茶でも入れるッスかね」
「そこを強調しないで!!」