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ー/ー
「ウマい?」
「うん、美味しい。桔平くんも食べる?」
「んじゃ、ひと口もらう」
ホットドックを持つ私の腕を取って、そのままかぶりつく。周りの視線が少し恥ずかしいけれど、そういうのをまったく気にしない性格も大好きなの。
「祭りの味だな」
唇の端についたケチャップを舐めながら、桔平くんが笑う。そう、きっとお祭り効果。もっと美味しいホットドッグはあるけれど、こういう場で食べるから特別な味に感じるの。
そのあとは、音楽学部のコンサートホールで開催されたクラシックコンサートに行った。桔平くんがチケットを買っていてくれたみたい。
もともとクラシックには全然興味がなかったけれど、桔平くんが家でよく聴いているから、私も好きになってきちゃったんだよね。我ながら感化されやすいとは思うけれど、好きな人が好きなものは、私も好きになりたいんだもん。
コンサートは、学生さんの演奏とは思えないくらい素晴らしかった。まぁ、ド素人の私には、プロとの違いなんて分からないんだけどね。
コンサートが終わったら、いったんキャンパスを離れて、上野公園内のアートマーケットへ。そこでは藝大生がつくったTシャツやポストカードや置物だけじゃなくて、本格的なジュエリーまで売っていた。
可愛いアクセサリーもあったけれど、桔平くんがつくってくれたもの以外は身につけたくないから買わなかった。その代わりに、オシャレな夫婦茶碗を購入。はやくこのお茶碗で、一緒にご飯を食べたいな。
「今日はどうすんの」
帰り際、桔平くんが訊いてきた。最近ちょっと分かってきちゃったんだよね。こうやって訊くのは、家に来てほしいときだって。
他人と距離を置きたがるけれど、本当は寂しがり屋。誰よりも人のあたたかさを求めているのに、それを得られない苦しさや辛さを知っている。
ただ大好きってだけじゃないの。私は桔平くんのそういう繊細さが、とっても愛おしい。美しくて脆い心を守りたいって思うの。自分が満たされているぶん、私も満たしてあげたい。同じように、全力で桔平くんを愛したい。
ずっとそばにいてね。ずっと私だけを見ていてね。私はもう、一生離れてあげないよ。面倒で重い女を引き受けた責任は、ちゃんと取ってもらわなきゃ。
「家、行っていていいかな?」
「いいよ。片付けあるから少し遅くなるけど、待ってて」
いつまでも待つよ。帰ってきてから、たくさんギュッてしてもらうから。
ずっとずっと、桔平くんが大好き。だからたっぷり、私を甘やかしてね。
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「祭りの味だな」
唇の端についたケチャップを舐めながら、桔平くんが笑う。そう、きっとお祭り効果。もっと美味しいホットドッグはあるけれど、こういう場で食べるから特別な味に感じるの。
そのあとは、音楽学部のコンサートホールで開催されたクラシックコンサートに行った。桔平くんがチケットを買っていてくれたみたい。
もともとクラシックには全然興味がなかったけれど、桔平くんが家でよく聴いているから、私も好きになってきちゃったんだよね。我ながら感化されやすいとは思うけれど、好きな人が好きなものは、私も好きになりたいんだもん。
コンサートは、学生さんの演奏とは思えないくらい素晴らしかった。まぁ、ド素人の私には、プロとの違いなんて分からないんだけどね。
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可愛いアクセサリーもあったけれど、桔平くんがつくってくれたもの以外は身につけたくないから買わなかった。その代わりに、オシャレな夫婦茶碗を購入。はやくこのお茶碗で、一緒にご飯を食べたいな。
「今日はどうすんの」
帰り際、桔平くんが訊いてきた。最近ちょっと分かってきちゃったんだよね。こうやって訊くのは、家に来てほしいときだって。
他人と距離を置きたがるけれど、本当は寂しがり屋。誰よりも人のあたたかさを求めているのに、それを得られない苦しさや辛さを知っている。
ただ大好きってだけじゃないの。私は桔平くんのそういう繊細さが、とっても愛おしい。美しくて脆い心を守りたいって思うの。自分が満たされているぶん、私も満たしてあげたい。同じように、全力で桔平くんを愛したい。
ずっとそばにいてね。ずっと私だけを見ていてね。私はもう、一生離れてあげないよ。面倒で重い女を引き受けた責任は、ちゃんと取ってもらわなきゃ。
「家、行っていていいかな?」
「いいよ。片付けあるから少し遅くなるけど、待ってて」
いつまでも待つよ。帰ってきてから、たくさんギュッてしてもらうから。
ずっとずっと、桔平くんが大好き。だからたっぷり、私を甘やかしてね。