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シヘンのお洋服

ー/ー



「まずは、シヘンの服を見に行きましょう。宿敵は後回しよ」

 ラミッタの言葉通り、マルクエン達は街の女性物の服屋へと繰り出す。

「宿敵は外で待ってなさい。1時間ぐらい!!」

「えーでも男性の意見も取り入れた方が良いんじゃないッスかー?」

 ケイはそう言ってくれたが、店の内装をちらっと見てマルクエンは軽く笑う。

「いや、私は外で待ってますよ。こんなファンシーな店に私は似合いませんので……」

「すみませんマルクエンさん!! なるべく早く戻りますので!」

 マルクエンは外でボーっと待っている。飽きて少しブラブラと歩いていると、薄暗い路地に入り、そこで声を掛けられた。

「そこのカッコいいお兄さーん」

 誰のことだろうと思っていたが、声の主は段々とこちらへ近付いてくる。

「お兄さんですよ、お兄さん!!」

「はっ、えっ、私ですか!?」

 大きな胸を強調するように開かれた胸元に思わずマルクエンは目が行く。その持ち主は子猫のような童顔の美人だった。

「お兄さん、昼間過ぎからですけど、サキュバスのお店興味ありませんか?」

「さ、サキュバスだと!? サキュバスは魔物っていうか悪魔では!?」

「そうかも知れませんけどー。ウチのお店は国と契約を交わしている子しか居ませんよー?」

「悪魔が国と契約……!?」

 驚いているマルクエンを見て。童顔の女は説明をしてくれた。

「お兄さん知らないんですか? 魔物や悪魔と言えど全部が全部魔王に従っているワケじゃないですよー。人間に友好的な種族も居ますしー」

「そういうものなのですか?」

「そう! そういうものなのです!」

 胸を張って童顔の女は言い放つ。そして、マルクエンの腕に胸を押し当ててきた。

「良いじゃないですかお兄さん!! 人助け、いや、サキュバス助けだと思って!!」

 腕の柔らかい感触に顔が赤くなるマルクエン。

「い、いや、だが、人を待っていてですね、そろそろ集合の時間ですので……」

「えー!!」

 残念そうに童顔の女は腕を離した。そして取り出した名刺を胸の谷間に挟む。

「お兄さん、これ持っていってよ。お店の名刺!!」

「なっ、持って行くって……。ここから取れと!?」

「そう、サービスサービス!!」

 受け取らないのも悪いかと思ったマルクエンは、胸に触れぬように慎重に名刺を抜き取った。

「絶対来るって約束して下さいねー? それじゃ、またねーお兄さん!」

 マルクエンはポーっとした顔でシヘン達の居る店の前に立っていた。

「マルクエンさんおまたせっスー!! って、何かありました?」

「い、いえ、何でもありませんよ?」

 ラミッタは訝しげな目でマルクエンを見る。その後ろからピンクのカーディガンと白いインナー。茶色のスカートを履いたシヘンが現れた。足元も赤いハイヒールが似合っている。


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「まずは、シヘンの服を見に行きましょう。宿敵は後回しよ」
 ラミッタの言葉通り、マルクエン達は街の女性物の服屋へと繰り出す。
「宿敵は外で待ってなさい。1時間ぐらい!!」
「えーでも男性の意見も取り入れた方が良いんじゃないッスかー?」
 ケイはそう言ってくれたが、店の内装をちらっと見てマルクエンは軽く笑う。
「いや、私は外で待ってますよ。こんなファンシーな店に私は似合いませんので……」
「すみませんマルクエンさん!! なるべく早く戻りますので!」
 マルクエンは外でボーっと待っている。飽きて少しブラブラと歩いていると、薄暗い路地に入り、そこで声を掛けられた。
「そこのカッコいいお兄さーん」
 誰のことだろうと思っていたが、声の主は段々とこちらへ近付いてくる。
「お兄さんですよ、お兄さん!!」
「はっ、えっ、私ですか!?」
 大きな胸を強調するように開かれた胸元に思わずマルクエンは目が行く。その持ち主は子猫のような童顔の美人だった。
「お兄さん、昼間過ぎからですけど、サキュバスのお店興味ありませんか?」
「さ、サキュバスだと!? サキュバスは魔物っていうか悪魔では!?」
「そうかも知れませんけどー。ウチのお店は国と契約を交わしている子しか居ませんよー?」
「悪魔が国と契約……!?」
 驚いているマルクエンを見て。童顔の女は説明をしてくれた。
「お兄さん知らないんですか? 魔物や悪魔と言えど全部が全部魔王に従っているワケじゃないですよー。人間に友好的な種族も居ますしー」
「そういうものなのですか?」
「そう! そういうものなのです!」
 胸を張って童顔の女は言い放つ。そして、マルクエンの腕に胸を押し当ててきた。
「良いじゃないですかお兄さん!! 人助け、いや、サキュバス助けだと思って!!」
 腕の柔らかい感触に顔が赤くなるマルクエン。
「い、いや、だが、人を待っていてですね、そろそろ集合の時間ですので……」
「えー!!」
 残念そうに童顔の女は腕を離した。そして取り出した名刺を胸の谷間に挟む。
「お兄さん、これ持っていってよ。お店の名刺!!」
「なっ、持って行くって……。ここから取れと!?」
「そう、サービスサービス!!」
 受け取らないのも悪いかと思ったマルクエンは、胸に触れぬように慎重に名刺を抜き取った。
「絶対来るって約束して下さいねー? それじゃ、またねーお兄さん!」
 マルクエンはポーっとした顔でシヘン達の居る店の前に立っていた。
「マルクエンさんおまたせっスー!! って、何かありました?」
「い、いえ、何でもありませんよ?」
 ラミッタは訝しげな目でマルクエンを見る。その後ろからピンクのカーディガンと白いインナー。茶色のスカートを履いたシヘンが現れた。足元も赤いハイヒールが似合っている。